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王様の感情で動く星  作者: 佐和多 奏
3/10

第三話・下校

「おい、なにしてんだよカナ、次、小テストだぞ。」

 アメリアとミアは私を待っていたようだ。


 学校が終わって部活。私はミアに誘われ、文芸部に所属することになった。


「一緒に帰ろ?」

 ミアが誘ってくれたから、途中まで一緒に帰った。

「ここでお別れだね、またね。」

「じゃあね。」


 よし、帰ろう。

 自転車にまたがり、帰路に立とうとしたところ。

 忘れてしまった。

 エクルの家を。

「ねえ、ミア」

「なに?」

 ミアは首を傾げる。

「エクルの家・・・って、どこかわかるかな。」

「エクル?可愛いよね・・・って、どういう関係!?この時間に男子の家に行くなんて・・・まさか!どうせ・・・」

 いや、うん・・・確かに、合ってるよ。合ってるのよ。

「いや、あの・・・ちょっと親の関係で、ね?」

「なんだー、びっくりしたー。確か、あそこの交差点を右で、そのあと左で・・・で、エクルの家だ。」

 あれ、そんな近かったっけ。

「エクルとは同じ中学だからだいたい知ってるんだよね。てゆうかカナ・・・ほんとに付き合ってないよね!?」

「ホントだってば!」

 ふふっ、と2人で笑った。

 ミアは私に手を振った。

「じゃあね。」

「うん。バイバイ。」

 私も、手を振った。

 そうして、私は独りで歩き出した。

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