Episode 0 〜新日本、始動。〜
この作品はこれから進んで行く物語の触りも触りの部分になります。ここから始まっていく癖に主人公未登場とか舐めてんの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、気ままに読んで、そして酷評して頂けると幸いです。
「―納得できません!」
二人だけの空間で、凛とした声が私の耳朶を打った。彼女は未だ感情のままに私に抗議する。
「何故私があのような成績もろくに出していない小隊に入らなければならないのですか!?私はこれまでにも結果を残してきましたし、それから―」
流石に聞いていられなくなった私は手でその先を遮る。そしてゆっくりと語りかけ始める。
「ネア君の気持ちは良くわかるけどね。一つずつ答えて行こうか。」
彼女はまだ興奮が収まってはいないようだが、私は一つ指を立てて続ける。
「確かに君は成績も優秀で魔物の討伐数も多い。火、風、水、氷、雷…の基本五大魔法に関しては間違いなくこの学校設立以来の素質があるよ。」
でもね、と私は彼女を見つめる。
「―君は協調性がなさすぎる。強すぎるが故にね。そのために特別小隊に入れるのさ。」
「で、ですが何故よりにもよって特別小隊なのですか!?あそこは下級の魔物にすら苦戦すると聞いているんですが!」
私は笑みを浮かべて一つ言った。
「だってその方が―面白いだろう?」
「………学園長…」
絶句しているらしかった。
「わかったら一緒に行こうか、新人の紹介にさ。」
「結構です!自分一人で行きます!!」
そう言うなり彼女は脱兎の如く飛び出して行った。
私は懐からコインを取り出し、指で弾いた。
「―フフ、見せてもらおうか。賭博師君達のこれからを…さ。」
高く舞ったコインは、落ちることなくどこかへ消えた。
まずはここまで読んでくださった方に多大な感謝を。
初めての小説執筆ですげぇ拙い文章になった自覚があります。次回からの本格的に本編に入るときはもっと上手く書けると良いなぁ。
この物語は前々から構想は練っていて、遂に書き始めた感じですね。やっとですよ、やっと。(何が。)
第一話のストーリーと言うか第一話しか無いと思うしそれしかまだ考えられていませんが、楽しく書いていけたら良いなと思います。あ、ちなみにタイトルの狭間は「ポーカー」と読んでください。あ、やべぇ主人公の能力バレそう。
最後に、ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。もしよろしければ、次話も読んで酷評して頂けると励みになります。
それでは、ありがとうございました。