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長谷川真央はTS娘!~妹の理不尽な理由から女子として転生した俺の物語~  作者: ねこた まこと
8章 そらがいなくなった。

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春休みに入るなり、真央は、自分の家に遊びにきた、未希と波奈からある相談を受けていた。


「二年生になっても、一緒に学校に行くかどうか?」

「「うん」」

「なんで?今まで通りでいいじゃん」

「よかった」


ホッと息を吐く二人に、真央は呆れて質問した。


「まさか、私が二人から離れてくと思った?」

「「うん」」


未希と波奈大きく首肯くというおまけ付で、同時に返事した。


二人の返事に、苦笑しつつ、真央は自分の気持ちを吐露した。



「そんなわけないでしょ。むしろ、私は二人が離れてくんじゃないか心配してたのに」

「はあ?何を根拠に?」

「そうよ。私らそんな薄情者に見える?」


今度は、未希と波奈それぞれから、言われる。



「見えません」

「でしょ。そんな真央には、お仕置きだあ」


未希は、言うやいなや真央の背後にまわると、脇をこちょこちょしはじめる。


「あはは。やめてーごめんなさい」

「もう、あんな事言わない?」

「いいませーん。だからやめてー」


未希は、こちょこちょするのを辞めると、真央のベッドに座る。


「なんか、お互い変な心配してたね。」

「うん」

「二人と出会ってなかったら、今普通に学校生活送れてなかった。ありがとう」

「別に、お礼言われる事じゃないよ。

言っとくけど、兄さんに頼まれたから友達になったんじゃないからね。なんでか、わからないけどね。自然と友達になりたいって思ったからなんだよ。」

「私もなんか、この子といたら毎日楽しいかなって思ったんだよ。だから友達になったんだ」

「そっか」


二人から、自分と友達になった理由を聞いてホッとする。


「話変わるけどさ〜、二年生になったら、色々あるよね。」

「何故か、2年に一度しか行かない遠足とかね」

「修学旅行とか、職場体験もね。」

「修学旅行は、楽しみだけど、職場体験は、面倒だよね」

「まあね。なんか色々やる事あるみたいだし」


三人は、二年生になったら色々ある行事について、部活の先輩から仕入れた情報を交換しあった。


こうして、今の友達と一緒に過ごすのは永久に続くものでは、ないかもしれない。

生前(まえ)の自分なら考えなかった事だ。

妹の理不尽な理由で、女子に生まれ変わってしまったけど、今となってはよかったと思える。

後悔しないように、今を生きていく。

ありがちだけど、実は、一番難しいのかもしれない。真央は、そう思った。

本編は、終了です。次回からは、次作につながる話を3話くらいやって終了です。

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