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長谷川真央はTS娘!~妹の理不尽な理由から女子として転生した俺の物語~  作者: ねこた まこと
7章 バレンタイン狂想曲

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バレンタインの前日。長谷川家の台所では、チョコ作りが、行われてた。

真央は、生前(まえ)そらにチョコ作りを手伝わされた経験がある。

その経験を生かして、ミズキにチョコ作りを教えていた。




湯煎(ゆせん)で、チョコ溶かす時は、均等に刻むんだよ。そうしないと、キチンと、溶けないから」

「わかった」


ミズキは、丁寧にまな板の上のチョコを包丁で、刻んでいく。

料理はあまり好きじゃない、と言っていたが、不器用な真央と違い、初めてのチョコ作りにも関わらず、手際よく、刻んでる。

真央は、見守る必要ないかと、自分の分も、刻んでいく。


「 いったー」

「どうしたの?」

「指を切ったんだよ」

「あーもう。水で、洗って、絆創膏貼ってきて」


真央は、ミズキが手当てしに行ってる間、残りのチョコを刻み、湯煎の準備をした。



「こう?」

「そうそう、そんな感じで、型に流しいれて。」

「後は、冷まして、冷蔵庫で、冷やしたら完成」


チョコが、固まるまでの時間、二人は渡す方法について話していた。


「ミズキは、明日いつ渡すの?」

「私は、明日学校で、部活があるからその帰りに渡す予定」

「俺は、うちに渉が来るからその時渡す」

「ふーん。この前の日曜日、言った通り、渡す時、私って言うんだよ。帰ったらきくからね」


ミズキは、意地悪な笑みを浮かべて、真央に言う。

「わかってるよ。絶対に言うから」

「はいはい。そろそろ、出来てるんじゃない。チョコ。」

「ああ、忘れるとこだった」


真央は、冷蔵庫を開けチョコをチェックする。


「いい感じだ。型から外してラッピングしたら完成」


真央は、冷蔵庫から出してゆっくりとチョコを型からはずしていく。


「きれいに、出来たね。」


ハートや熊の形などに出来上がった、チョコをラッピングしながら、ミズキは、言った。


「明日が、楽しみだな」

真央は、そう呟く。


翌日、真央は朝から、落ち着かず、リビングの中をうろうろしながら、渉の到着を今か遅しと


チャイムが鳴り、玄関へ行くと、渉がいた。


「お早う。渉。」

「お早う。」


渉も、いつもと違って、緊張していた。


真央と渉は、二人で、適当に話したり、して時間を潰した。


「あのさ、渉。今日なんの日か覚えてるよね?」

「もちろん。今日は、バレンタインです」

「そう。という訳で私からチョコです」


――私って言えた


真央が、一人、私って言えた事に喜んでると。


「真央、今、私って言った?」

「うん。言ったよ。」

「もっもう一回言って。お願いします。」

「言われなくても、言うよ。私。」

「かわいい」


いきなり、渉がかわいいと、叫ぶので、真央は、びっくりしていた。


「なんでだろ。私って言っただけなのに、真央が、一段と可愛く見えるんだよ。」


渉は、そう言いながら、グリグリ真央の頭をなでる。


「私は、小さな子じゃないから、頭なでられても、嬉しくないぞ。」


渉の手をのけて、真央は、自分から抱きついた。


「真央さん?」

「いーから、そのままで、聞け、いや聞いて下さい。これからも、私の事好きで、いてくれますか?」

「もっもちろんです」


渉は、どぎまぎしながら答えた。


「約束だぞ。破ったらゆるさないです」

「おう」


真央は、しばらく、渉に抱きついていた。


そのあと、こっそりと物陰に隠れて、見ていた、そらに、からかわれるのは、別の話。










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