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長谷川真央はTS娘!~妹の理不尽な理由から女子として転生した俺の物語~  作者: ねこた まこと
6章真央とミズキ。

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閑話休題 ミズキと茜二人だけの時間。

すみません。今回のエピソードには、ほとんど真央さん出てきません。

ミズキは、部屋の鏡の前で、何度も何度も服装をチェックし、表情(かお)もチェックする。


「今日は、泣かない。姉さんを笑顔で見送る」


ミズキは、鏡の前で、呟く。今日は、姉の茜と出発までの時間を一緒に過ごしてから、新幹線の駅。中島駅で、見送る。


幼なじみと結婚した茜は、夫の海外赴任の為、日本を離れる。

出発は、明日なのだが、中島市から近い空港からは、姉夫婦の行き先であるドイツまで行く便はない。

今日は、東京まで新幹線で行って一泊しそこから羽田空港からドイツへ向かう。



「ミズキー入るぞー」


茜が、ノックすると、同時にドアを開けてくる。


「姉さん。僕だからいいけど、相手がいいって言うまで開けないでよ。」


苦笑いしながらミズキは、注意する。


「ゴメン。つい焦ってね。時間がないって思うと」

「気持ちは、わかるけど。ねぇ変じゃない?この服」


白いブラウスと黒いカーディガンと黒いスカンツだ。今日の為に購入した。


「自分で選んだの? スカートそれ?」

「うん。自分で選んだ。これ、スカートじゃなくて、スカンツだよ」

ミズキは、動いてみせる。

「あっほんとだ。」

「面白いよねスカートに見えて実は、パンツだったっての。健人くんにみせたら感心してた」

「なんだ。姉より彼氏に見せてるのか。つまらない。」

「違う。これ、買う時一緒だったの」

ミズキは、茜に怒ったように言った。

「ゴメン、ゴメン。さっ行こうか時間ないし」

「うん」


ミズキと茜は、出発時間まで、中島市内で、唯一の大型スーパー「ようきタウン」で過ごす事にした。


「本当に、ここでよかったの?」

「時間が無いってのもあるけど、やっぱり小さい頃から、行ってるから沢山思い出があるんだ」

「へー どんな」

「そうだな。4歳くらいかな?年末の買い出しに来てお母さんと。迷子になってさ。駐車場で、暗いし不気味で、泣いちゃんだよ」

「駐車場って全然暗くないじゃん」


ミズキの指摘に、茜は、説明を加えた。



「あぁ、このスーパー昔は、ここになかったのよ。今、市民ホール建ってる所あるでしょ。三城駅(さんじょうえき)の近くにあったんだよ。その頃のようきタウンは、立体駐車場だったんだ」

「そうなんだ」

「そう。三城駅前の再開発に伴って、ここに、移転になってね。」


姉妹は、話ながらようきタウン店内を歩く。


ようきタウンの2階、女子高生や中学生向けの小物やアクセサリー類を雑貨屋に姉妹は、入る。


「ここの雑貨屋なつかしいな。高校生の頃は、ここで、化粧品揃えてたな。そーそー、友達とギャルメイクして家に帰ったら父さんなんて、言ったと思う?」

「えー?学生なのに、化粧するなとか?」

「ブー『茜も化粧に興味あったんだ。』よ。失礼な話よね。」

「確かに。父さんらしいけど。ちなみに、僕は、興味ないわけじゃないけど。まだ、いいかな。」


ミズキは、ファンデーションやリップを手にとるが、眺めただけで棚に戻す。

「日焼け止めとリップクリームくらいは、つけてるでしょ?」

「うん。」

「ミズキ。前から言おうと思ってたけど、休みの日まで、校則通りの髪型にしなくてもいいと思う。」

「うーん。これが、一番楽だからつい。」

「せめて、髪止めくらい気をつかえば?ほら、こんなのとか」


茜は、リボンのついたヘアゴムを一つをとってみせる。


「可愛すぎじゃない?」

「じゃあ、こっちは?」

紺のシュシュをみせる。

「これなら、いいかも。払ってくるからちょうだい。」

「いや。買ってあげる。私からの餞別。」

「餞別は、僕から姉さんに渡すんじゃこういう場合。」

「そうだけど。ミズキにとっても、新たな旅立ちよ。私が、いなくなっなったら一人だから。」

「うん。わかってる。」


レジで、支払いを済ませると、ようきタウンを出る。

タクシーで、中島駅まで向かう。

中島駅まで、二人は、無言だった。


中島駅の前で二人は、別れる。ホームまでは、来て欲しくないと茜が言ったからである。


「じゃあ、ここでね。」

「うん。姉さん元気でね」


もっと、話たい事あるのに、茜の出発時間までもうすぐだった。

「ミズキ。一緒に暮らしたのは、一年足らずだけど。今じゃ私の自慢の妹よ。ドイツに行っても自慢しまくるんだから、たまには、メールで写真送ってくれると嬉しい。

桃子さんや真央ちゃんによろしく。高橋くんに伝言ミズキの事よろしく。万が一泣かしたら、ソッコー日本へ帰って説教してやる。」

「あはは。伝える」


ミズキは、泣きそうな顔を見られないよう下を向いていた。


「こら、顔上げろ。何よその顔、一生会えなくなるわけじゃないのに。」

「らってぇ泣かないって決めたのに。」


ミズキの目から涙が、出てくる。これえようとすると、はひっと間抜けな声になる。


「姉さん。私頑張るよ。健人くんも真央も一緒だから大丈夫。」

「最後に、ミズキの私聞けるとは、思わなかったな。じゃあね。元気で。」


茜は、ダッシュで改札へ向かった。


階段を駆け上がるとホームで待ってた、夫に抱きついた。


「茜?」

「ゴメン。しばらく、このままでいさせて。」

茜は、夫の腕のなかで、しばらく泣いていた。


「ミズキ。」

「真央。」


桃子とミズキを迎えに来た真央。

茜と別れてから、ボロボロ泣いていたミズキを無言で、抱き締める。

いつも、感情を人前でほとんど出さない彼女が、ここまであらわにするのは、珍しい。

真央は、ミズキが落ち着くまで、抱き締めていた。


「あー自分が、ここまで泣くと思わなかったよ。」

「仕方ないよ。だって、茜さんも道春さんも遠くへ行って、ミズキ一人だもん。俺だって泣くとおもう。」


桃子が運転する車の中真央とミズキは、話していた。


「私は、一人じゃないよ。真央や桃子さんがいるし。健人くんもいるから寂しくない。」

「本当?」

「うん。それに、父さんが毎日、北海道から鬱陶しいくらいメールとかしてくるし。」

「そうなんだ。それより、ミズキ僕から私に、変わってる。一人称が。」

「うん。姉さんの前でさっき使ってから。」

「そう。」


真央は、それきり黙ると、何か考えながら車の外を眺めていた。




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