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長谷川真央はTS娘!~妹の理不尽な理由から女子として転生した俺の物語~  作者: ねこた まこと
第1部 1章 妹の理不尽な一言から始まる新生活

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4



とある日曜日の昼間。中島中学近くの住宅街。


「 うひひ」


あからさまに怪しい笑い声を出しながら歩く少女 がいた。

表情もニコニコというよりはニヤニヤ

はっきり言って怪し過ぎる。絶対に関わってはいけない。


現に、愛犬と散歩してるおじいさんも、幼い我が子を連れたお父さんも、その少女から10メートル以上離れ、かつ目を合わさないように歩いてる。


そうやって、誰しもがニヤニヤしながら歩く少女から、離れて歩いてるにもかかわらず、ただ1人の少年だけが近づいていた。




「長谷川、 何 昼間から、ニヤニヤしながら歩いてんだ 。皆お前の事避けてるぞ」


ニヤニヤの少女 真央にそう話かけたのは、橋田だ。たまたま用事で、自宅から出てきた所、ニヤニヤ顔の真央に出くわした。そのままスルーしようかと思ったが、真央のニヤニヤの理由が知りたくて、つい声をかけてしまった。




「あー 本当だ、 いやー嬉しくてよ、ついな」

「 何があったんだよ?」

「 カーブのシバケンのサインボールが当たったんだよ。」


うひひと再び笑う真央の一言に、橋田は固まる。


カーブのシバケンのサインボールが当たっただと?


カーブというのは、この地元で人気のプロ野球チーム。正式名は、中島東堂(とうどう)カーブといい、シバケンこと柴田賢一投手は、ルックスとその実力で、カーブで一番人気の選手の事だ。

そのシバケンのサインボールが当たったというのだ。正直、羨まし過ぎる。



「 マジかよ 先週テレビで、視聴者プレゼントしてたやつか? 1名しか当たらないやつ」

「 そうなんだよ。当たるわけねーって思ったんだけど、おもいきって応募したら、当たったんだよ。」

「 ちょっと長谷川 見せろ」

「いーけど、あるの俺ん家だぜ」

「それでも、いいから見せろ なっ」

「 それなら、来るか うちの家」

「おう」



2人は、連れだって走っていく。 そんな、2人の姿を見てる怪しい2人組がいるとも知らず


「波奈さん見ましたか?」

「バッチリ見ましたよ 未希さん」


未希と波奈の2人は、偶然、 橋田と真央が会話してるのを発見し、今まで2人にみつからないよう、近くの塀に隠れて、観察してたのである。


「波奈 真央を誘って買い物に行くのは、また今度にしましょう」

「そうだね 邪魔しちゃ悪いし あーそれにしても、あの2人仲悪いのか良いのかわからないねー」

「そうね 今さっきの やり取りも男同士の友達にしか見えないし」

「だねー」


未希と波奈は、そんな会話をしながら目的地へ歩いていった。


その頃、真央と一緒に長谷川家に着いた橋田。


シバケンのサインボールを見せてもらえる事が嬉しくて、失念していたが、よくよく考えてみたら、こいつ女じゃねえか。

こいつの親にどやされないかな。橋田がそんな心配してる脇で、真央がドアを、開ける。




「ただいま 母さん 友達連れてきた」

「あらまあ、真央ちゃんお友達 連れてきたの」

ニコニコと話す桃子に 橋田は、自己紹介する

「俺、橋田渉っていいます。そのいきなりすみません」

「ごめんなさいね。どうせ、真央ちゃんがろくに考えずに、連れてきちゃったんでしょ?気にしなくていいから」

橋田の予想とは裏腹に、真央の母親の対応が、柔らかい事に拍子抜けしてしまう。真央との関係をネチネチ訊かれたり、嫌みの一つでも言われたらどうしよっかって思ってたのが、馬鹿馬鹿しい。


「お邪魔します。」

ペコリと頭を下げて橋田は、真央の後を追いかける。

「 真央ちゃんたら 自分が女の子って事忘れて、そりゃ困るわよね いきなり、女の子の家に行くの。 しかも お部屋に2人きり分かってるのかしら? あの橋田くんは、大丈夫そうだけど」



桃子は、1人呟きながら 2人にお菓子を持ってこうと準備する。



「 おまえの部屋すげーなカーブグッズだらけ」

「 ちっちゃい時からカーブのファンなんだよ

今 沢山カーブ ガールむけのグッズあるからなつい買っちゃうんだよ。」


部屋の隅には、東堂カーブの女性むけ応援グッズが、整頓されて置いてあり 壁には、シバケンのポスターが貼ってある。

――相当なファンだな、こりゃ。俺と話が合いそうだな。



「今日のコーデだってカーブのチームカラー入れてるし、髪は、カーブのシュシュだしよ」



真央は、自分の髪を指さす。

橋田は、改めて真央の服装を見る。上は白Tシャツ紺ののパーカーそして、カーブのチームカラー赤のスカートを履いてる。

髪は、いつもと違いサイドテールにしてカーブのシュシュでまとめてる。


「 ガチでファンだなお前!」

「うん」

ニコニコしながら言う真央に、橋田は、可愛いなと思うが、肝心の真央は そんな橋田の思いを知ってか知らずか

「 これが、例のサインボール すげーだろ?」

机から、シバケンのサインボールを出して 橋田に見せてる。

「すげーな 」


やっぱり、こいつは 見た目女 中身男だ。

子供みたいに、サインボールを自慢する姿を見て、橋田はそう思った。

2人で野球の話でもりあがる。この前の試合がどうだの。今年は優勝出来そうかどうかとか、


橋田は、気になってた事を指摘する。



「お前さ、スカートで体育座りすんなよ。少なくとも、男の前で」

「 あーまあ キュロットならいいかって思ってたけど やっぱりヤバい?」

「当たり前だ!」

橋田に怒鳴られて、真央は頬をポリポリかきながら

「今度から 気をつけるよ。」

「今度じゃなくて、今すぐ」

「はい」

真央が、正座すると、橋田は満足気に頷き

「素直でよろしい」


これだから、そらに怒られんだなと真央は、思った。


「じゃあな 」

「ああ、明日学校でな それと、気を付けろよ本当 男の前で無防備な格好するなよ。今日みたいに 男を家に連れてくなよ。お袋さんいたからいいけど」

「わかった」


本当に分かってんだろうかこいつ 橋田は、そう心配しつつ自分の家に帰った。


橋田が帰った後真央は、そらからたっぷり説教をくらってた。

「いーこと、あの橋田くんが、紳士だったからよかったけど、でないと、本当ヤバかったわよ」

「はい、反省してます。」

暫く、そらからガミガミ説教されていた真央だった。




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