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長谷川真央はTS娘!~妹の理不尽な理由から女子として転生した俺の物語~  作者: ねこた まこと
5章 真央ともう一人のTS娘。

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昼休憩。真央はミズキに、渉との会話の内容を伝えた。



「そう、やっぱり早いほうが、いいよね」

「そうなるか。棚上げしたかったけど、そうもいかないな」


二人は、ため息をつく。


――橋田くんにどう説明しよう

――高橋くんにどう説明したらいいんだよ


真央達が、渉達にどう説明するか頭を抱えている一方、渉は、さりげなく健人を誘いだそうとしていた。


「健人、お前、放課後ひま?」

「暇だけど。何かあるのか?」

「真央が、聞いて欲しい話が、あるんだとさ。俺だけじゃなくて、健人にも聞いて欲しいんだと」

「ふーん。何だろな話って」

「さあ?俺も質問したら、その時分かるって言われちまった」


最後の授業を終えて、帰りのショートホームルームの後、真央が、ミズキを連れて渉の席まで、やってきた。


「渉。朝話した通りに、うちで、話聞いて欲しいんだけど。」

「ああ、健人。真央の家に行くぞ」

「分かってるよ」


真央は、家に着くと、ミズキに頼んで、

渉達には、リビングで待ってもらう。

部屋に入ると、荷物を放り投げると、絶賛お昼寝中のそらを、抱えて、連れていく。




「ちょっとーなによ?お昼寝してたのにー」


そらは、急に起こされた挙げ句、鞄のように扱われてる為、ブーブー文句を言った。



「黙れ、お前も協力しろ。高橋くんに俺の事説明するんだよ」

「ミズキの事を渉くんに説明すると。分かったわよ。もう協力するわよ」


そらをつれてリビングへ入る。


「わりぃ!待たせたな。」

「いや、聞いて欲しい話って何?」

「俺の秘密の事」

「はっ?」


高橋くんは、思わず間抜けな声を出してしまう。

知りあって間もないクラスメイトから、急にそんな事言われば、びっくりした声を出すなというのは、無理な話だ。

だけど、高橋くんは、冷静に訊いてきた。



「長谷川さんの秘密ってどんな?」

「あのね。健人くん。真央も僕と、同じような体験してるんだよ」


真央の代わりに、ミズキが答えた。


「ミズキと同じような体験って、まさ

か、一度死んで、男から女に生まれ変わったとか?」

「ご名答!」


今度は、そらが答えた。


「猫が、しゃべった!」

「そら、お前いきなりしゃべるなよ。高橋くんびっくりしてるだろ!」

「だって、手っ取り早いのよ。こうしたほうが」


そらは、しれっと言う。そらのマイペースぶりに呆れつつも、真央は、話を続けた。


「あのな、高橋くん。今から話す事本当の事なんだ」


真央は、渉やミズキにした説明と同じ内容の事を説明した。


「なるほど、長谷川さんはそうやって、女の子に生まれ変わったわけ。そらさんは、猫かあ……楽しめてるの?猫生活は」


「いいわよ。ニャンコライフ。特に、ゴロゴロしたい放題。今の季節はね。ウフフ。柔らかくて、暖かい真央の側で寝るの最高よ」

「ごほん。話それてるから、あと、渉、妙な想像するな。」


若干、ニヤケてた渉の頭を軽く叩く。真央は、ミズキに説明するよう促す。


「橋田くん。さっき真央の事説明するときも言ったけど、僕も真央同様にね、一度死んで、女の子に生まれ変わったんだ。ただ、僕にはもう少し、ややこしい事情があってさ」


ミズキは、昨日、真央に説明したように自分の事情を説明した。


「佐藤さんは、事情も事情だから、こっちの生活に慣れるのも大変だったろ?」

「うーん、そうでもないかな。毎日、バタバタして大変って思う暇なかったからな」


と、渉とミズキの会話が終わったところで、真央が、ひとつ提案する。




「なー今思ったけど、名字で呼びあうの堅苦しくねーか?」

「そうだね。せっかくお互いの秘密もしゃべちゃったし。名前で、呼んじゃだめかな?」


上目遣いで、お願いするミズキ。健人は、可愛いなと口に出して言いそうになるが、確実にツンデレなミズキに怒られる。


「いいと、思うぜ。ミズキ」

「ちょっと渉。人の彼女気軽に呼び捨てにするなよ。」

「ひぃ。健人の目が、こえーから分かったよ。じゃあ。ミズキさん」

「はい。はい。」

「真央さん、それとも、ちゃんどっちが、いいですか?」

「どっちもやだ。呼び捨てで、いーよ。」

「 あっ俺も、呼び捨てでな。くんは、いらない。くん付けていいの、ミズキだけだから」


真央達の秘密について説明するはずが、お互いをどう呼ぶかの論議にいつの間にかなってしまった。


余談ですが、作中の真央さんのように、お猫様を扱ってはいけません。





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