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ミズキが、長谷川家で、生活をはじめて数日たったある日。
放課後。真央が部活を終えて、家に帰ると、先に帰ってたミズキに捕まってわけ
「着替えたら、すぐに僕の部屋にきてくれないか?話があるんだ。」
真剣な目で、ミズキに言われて真央も
「 丁度よかったよ。俺もミズキに話さきゃなんねえ事があるんだよ」
真央は、自分の部屋に入るとすぐに、制服からグレーのプルパーカと紺のキュロットに着替えた。
ミズキの部屋のドアをノックする。
「いいよ。入ってきて。」
「で、話ってなんだよ?」
真央は、早速切り出した。ミズキ
「唐突だけど、真央。君は、異世界とか信じるか?」
「異世界は、信じてるけど、なんだよ」
ミズキは、真央の反応を見て話はじめた。
「僕は、この世界の人間じゃないんだよ」
佐藤家の一員になるまでのことをミズキは、話した。
「異世界では、男で軍人だったけど、訓練中に死んだはずだけど、性別変わって、年も10才若返って今の姿になったんだな。どうりで、他の女より話しやすいわけだ。」
真央は、ミズキのやり取りを思いだしながら、言う。
「ミズキが、自分の秘密話したんなら俺も話さねえとな。その前に。」
真央は、ミズキの部屋のドアを開けてそらを呼んだ。
「そら、そら。お前すぐに、こっちに来い」
「わかったわよ。ったく、とっととミズキに話ないからいつまでも、普通の猫のふりしてりゃいいのよ。」
そらは、ぶつぶつと文句を言いながらミズキの部屋に入ってくる。
「今、そらしゃべったよね。」
「そうよ。だって、元人間だもの。当然よ。そして、人間だった頃は真央の双子の妹だった。真央は、私の兄貴だったわよ。」
ミズキは、そらの言った事の意味を一つ一つ理解すると
「兄貴って事は、男だったって事だろ?」
「順を追って話すよ。」
真央は、ミズキの反応に苦笑いしながら今の姿になるまでのいきさつを話した。
「ようするに、そらのわがままで真央は、女の子になったんだな。」
「うっそうね。」
ミズキの毒舌な発言にそらは、素直に認めた。
「そんな事は、別にいいけど。ミズキは、この秘密知ってるやついんの?あっ茜さんや道春さんは、別としてな。」
「健人くんに唯花。緒方唯花っていう僕の親友の女の子だけ。」
「へぇ、健人くんって高橋くんの事だよな。確か、付き合ってるんだよな高橋くんと」
「今関係ないだろ。それより、真央の秘密知ってるのは、誰かいるんだろ。」
ミズキは、顔を真っ赤にしながら質問した。
「 未希と波奈は、知ってるよ。未希の兄貴と俺が親友だったからな、二人に協力してもらって何とか学校生活送れてるからな。あとは、渉。橋田渉だよ。色々あって告白したあとに、渉に話した。」
「へーそうなんだ。」
ミズキは、ニヤリと笑い。
「もっと、その時の話聞きたいな。」
「えー嫌だよ。」
「そんな事言わずに!」
最初は、二人の秘密について話てたはずが、いつの間にか、だたの恋ばなになったのは、言うまでもなかった。




