表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
長谷川真央はTS娘!~妹の理不尽な理由から女子として転生した俺の物語~  作者: ねこた まこと
3章 真央の鯉?いや恋です。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/54

14

日付越えてしまいました。すみません。


8月の終わり 。未希と波奈 真央の3人は、電車で隣町のショッピングモールへ来ていた。



「真央は、何買うの?」

「んー 秋物 いくつかな」


真央の私服は、実のところ そらのお下がりが多い。大半は、セールなんかで買ってきて、タンスの肥やしになってた物だ。中には、値札が付いたままの物のもあった。

真央がその事に追及すると、当の本猫(ほんにん)は、『 その場のノリで買ってみたけど、これ私の趣味じゃないなって気づくのよ』だそうだ。


とはいえ、真央が着ようと思ったら、流行遅れだったり、サイズが合わなかったりする。その時は、必要に応じて 買い足してる。



「 だったら スカートも買えば?真央ってキュロットとかしか穿かないよね」

「 うーん、スカートかあ。確かに、 学校以外じゃ穿かないな ほとんど 」


真央は、2人の服をみて言う。

未希は、白いロゴTに黒と白のギンガムチェックのフレアスカート 波奈は、ピンクのセーラー襟のワンピースを着ている。

真央は、ノースリーブのピンクのブラウスに、 ミニのフレアスカートにみえるイエローのキュロットである。

真央が、キュロットばっかり穿くのは、スカートより動きやすいからだ。

デニムのパンツは、ほとんど穿かない。


「スカートだけじゃなくて、ワンピもいいよね」

「うーん どっちか迷うけどな」

「迷うなら両方 買っちゃえ」

「 そうしなよ」

「 そうしよかな よし、買う」


未希と波奈にのせられて、スカートとワンピースを買う事にした真央は、善は急げとばかりに、2人を連れて、モール内のティーン向けの服を扱うショップへ入った。



3人並んで、秋物をチェックしてると、波奈が、1着の服を見せてきた。


「 このチェックのシャツワンピ、可愛くない?」

「可愛いけど、買うのか?」

「ううん。真央に似合うかなって、 思ったの」



波奈に言われて、真央は手にとってみる。

確かに可愛い。いつか着たワンピースとは違い動きやすそうだ。色も自分が好きな赤だし、いいかもしれない。



「 試着してみるかな? 」

「してきたら?」

「してくる」


真央は、赤いチェックのシャツワンピを持って試着室に行く。 店員さんに、試着していいかきいてから、試着室に入る。

真央は、着ている服を脱いで着てみた。

鏡に写る己の姿を見ながら、感想を述べてみた。



「思ったより いいけど、やっぱり 、足 すーすー するかも」



そこは、我慢する敷かないだろう。

だけど、最終的には、気に入ったので、買う事にする。



「 他も、欲しいよな。」

「真央 開けてもいい?」

「 いいぜ 」


未希と波奈が カーテンを開け、真央を見て、満足そうな顔で、首肯く。


「可愛い 似合う」

「 言った通りでしょ。ねっ真央 これも 着てみてよ 」


波奈が持つ服を見て、真央は渋い顔になる。


――いくらなんでも、可愛い過ぎじゃね?


「 それ 着るのかよ さすがに、俺には 似合わないと思うけどな」

「 いーから! 文句は、着てから 言いなさい。」

「そうよ。真央 着てみるの」

「うー わかったよ。」



「 これ、やっぱり可愛すぎだろ」


真央は、しぶしぶ受け取った服をみる。 トップスは、ブラウスにリボンタイ 。暖かみのあるオレンジのニット。それと、青と黒のチェックのミニスカート。




「とりあえず 着てみるか 」


真央は、シャツワンピを脱いで、カーテンごしに、未希に手渡してから、渡された 服を着てみる 。





「 なんか 変だよな。渉が見たら どういうか 絶対に 変とか 言うと思うけどな」

「真央は 開けるよ。」

「 ああ」


シャっとカーテンを波奈が 開けると、2人は、一瞬ボケッとした顔になった。



――やっぱり変なんじゃねーか。

真央が項垂れる。だけど、その真央に、聞こえてきたのは、誉め言葉だ。



「 うん。やっぱり、可愛い ね」

「 うん 私の見立てに間違いは、なかったわ」

「 これと、さっきの シャツワンピね 決まり」

「 えっちょっとまてよ。さっきのは、ともかく、こっちも 買うのかよ!」

「 当然。文句ある?」


――未希に逆らうまい。そう感じた真央は、観念した。



「わかったよ。買います。 買えばいーんだろ」


カーテンを閉めて、元の服に着替える。

試着した 服丁寧にたたんで、シャツワンピと一緒に レジで、会計を済ませた。


そのあとは、雑貨屋さんで、アクセやバックを買ったり 世界的に有名なネズミのキャラクターのグッズを扱うショップへ入ったり、ゲーセンで プリクラを撮ったりして過ごした。


夕方、ショッピングモール近くの駅から電車に乗って 帰る時 未希は、真央に声をかける。



「 真央 帰り うちに、よってって 」

「 なんで?」

「 さっきの服を 写真に撮って 橋田に、送るのよ メールで、喜ぶよ。絶対 」

「わかったよ 」


電車から降りたあと、 ソッコー未希の家に行き、モデルの真似事をするはめになった。


「ところで、未希さん、この服も着ろというのですか?」

「そうよん! 絶対に似合うって」

「はあ」




夕方6時 。今日も 地獄の吹奏楽部の練習を終えた、渉は、家に着くとリビングで くつろいでいた兄が「 渉 ケータイ鳴ってたぞ」と携帯電話を放ってくる。

上手く キャッチした渉は、携帯電話を開くと、一件のメールが入っていた。



「 なんだ、南じゃねーか 」


南というのは、未希の名字だ。メールには、写真が添付されていた。



「あー 真央 めちゃくちゃ可愛い」



叫んで、弘にうるさいと頭を叩かれるが、気にしない。というか、それどころかじゃない。


2階の自室へ入り、改めて、未希からのメールを読む。


『 真央のメイドさん。可愛いでしょー』


そんな文面のあと、黒いワンピースに、白いエプロン。頭にヘッドドレス。という。メイドさん姿の真央の写真。


可愛い過ぎだ。渉は、兄が夕食に呼びに行くまで、その写真を眺めていたそうな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ