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長谷川真央はTS娘!~妹の理不尽な理由から女子として転生した俺の物語~  作者: ねこた まこと
3章 真央の鯉?いや恋です。

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ビミョーな空気が二人を包んで数分。


――何か言わなきゃな。

――何かしゃべってくんないかな


渉と真央の2人が、それぞれ思いはじめた時、無言にいたたまれなれなくなったらしい、渉が口を開いた。



「いきなり、告白 うれしいけど 」


渉は、一度言葉をきる。


――今、言うべきかなあ。いや、後で訊こう。そうしよ。




「けど?何?」


真央は焦れて言う。――振るならなら、早く振ってくりゃいいのに。そうすりゃ、気分が楽になるのに。




「とにかく、 放課後まで返事待ってくれ。頭冷やしたいしな それに、少し前から俺な お前に、訊きたい事も、あったんだ。 放課後 その時に告白の返事も含めて 話そう」


「うん、わかった」


真央は、渉がいつになく真剣な表情かおで 言ってきたので 、もやもやした気持ちだったものの、思わず了承してしまった。


「 放課後、体育館の裏で、待てってくれ

いいな?」

「うん」


そのあとは、何もなかったように保健室へいき 真央の膝の手当てを済まして クラスメイトの元へ戻った。


―――


放課後、真央は、未希と波奈の誘いを断り、体育館の裏に向かう。


「訊きたい事って なんだろ?」


真央は、あれこれと考えたけど、思い浮かばない 。あるとしたら、一部の人間を除いて秘密にしてる、特殊すぎる自分の事情くらいしか思い浮かばない。


「悪い 待ったか?」

「 いや、そんなに待ってないしで、俺に訊きたいことってなんだよ。」


真央から切り出すと不意をつかれた、渉は、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしてる。そして、苦笑しながら、言った。



「俺から言うべきなんだけど、まあいいか。回りくどいの嫌いだから、単刀直入に言う。3月に、高校生の兄妹が、トラックにひかれた事故あったよな、お前、亡くなった高校生は、親戚だって言ってたし 、桃子さんも、身寄りのないお前を養子にしたと言ってた。 でもよ、親戚の子を養子にしたってのは、わかる。だけどよ、名前が一緒なのは偶然か? 亡くなった高校生 男の方も 真央って名前だった。図書館で、新聞探して確認したからな」


――信じてくれるかどうか、一か八かだけど、話してみるか。渉の反応が恐いけど。

真央は、腹をくくって切り出した。



「あのな、今からとんでもない話するけど、全部真実だ。」


真央は、事故に遭ってからの事をざっくばらんに話す。

渉の反応は恐いけど、目を反らしたら、逃げてるみたいで、嫌だったから、渉の目をしっかり見据えて話した。



「という訳で、この体なの。」


真央は、渉の顔を見る。渉は、真央が話し始めた時から、無表情(ポーカーフェイス)だ。いつも、怒ったり、笑ったりして、表情豊かな渉なので、正直今、何考えてるのか、さっぱりわからない。


――普通は、こんな話 信じないよな。

真央がそんな風に、考えていたら、渉が、質問してきた。



「他に知ってるやついるのか?」

「未希と波奈 未希の兄貴は、俺が、男だった時の友達なんだよ。未希は、そいつ 通じて知ってるんだよ。」


真央は、説明する。


「未希と波奈いなかったら、普通に、中学生生活送れてないよ。」


言って真央は、心の中で付け加える。

流石に猫のそらが 、実は、妹のそらで、しかも、しゃべれる猫に、生まれ変わった事は、2人供知らないけど。


渉は、不意に真央の肩を抱く。


「じゃ、問題ねーな いきなり告白の返事。俺も好きです」


言って真央を抱きしめる。いきなりの行動に、真央は全身が熱くなった。


――少女漫画かドラマかってんだよ。中1の癖に、よく()っ恥ずかしい事が出来るんだよ?


真央が、そんな風に、考えているとは、知らない渉は、話を続けた。



「お前が、心配するから言うけど。別に、お前が元男とか、関係ねぇからな。長谷川真央全部が、好きなんだからな」

「うわー、よく恥ずかしいセリフ 、言えるなお前」

「お前なぁ。人が、格好よくきめたのに、壊すなよムード」



壊すなよって言われてもな。無理だっつうの! 素直に恥ずかしいって言ってみるか。


「だって、恥ずかしいんだよ」


真央は、真っ赤にした顔を背けながら、言ってみた。


「まあ、いいけど。真央らしくて」



渉は、嘆息しながら、帰ろうぜと言って、真央の手を引っ張る。


恥ずかしいからやめろ!と叫びたい真央だったが、そこはぐっとこらえ、されるがままに、渉の手を握ったまま帰ったのだった。


自分で書いといてなんですが、かなり恥ずかしいです。

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