表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
長谷川真央はTS娘!~妹の理不尽な理由から女子として転生した俺の物語~  作者: ねこた まこと
3章 真央の鯉?いや恋です。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/54

10

「 そこ、ねらぇ」

「ボールに当たるぞ 動きまわれ!」


7月の初め中島中学のグランドでは、クラスマッチが、行われていた。

競技はドッジボール 。しかも、使用するボールは、バレーボールだ。


「バレーボールでドッジボールするのは、どうかと思うよな。 当たるとめちゃくちゃ痛いし。」

「 だよね」



真央は、コートの外で、よそのクラスの試合を見ながら、仲の良い女子と会話してた。

未希と波奈は、別のコートに行って隣のクラスのイケメンを見たいとかで、そっちに行っている。

一緒に話してる女子生徒の名前は、信田圭(しのだけい)髪をショートカットにした活発な少女である。

性格がサバサバしていて皆から好かれてる。


「それにしても、長谷川が、あんなに活躍するとは、思わなかった 体育もうちょい 本気だしなよ。」

「今、陸上競技とマット運動しかやってないじゃん 両方キライなんだよ。バスケとかバレーとかのが、燃える。」

「なるほど、けど そんなに、球技好きなら バスケかバレー部に、入ればよかったじゃん」

「入りたかったけど、大会とかで練習遅くなるだろ?だったらさ 母さんが締め切り前とかになったら、家事出来ないから困るんだよ。美術部なら 週3回だし 絵かくの好きだしな」

「 そっか、変な事言ったね。ごめん」

「別に、謝る事じゃねーよ 次俺らじゃん、行こうぜ。」


真央は、そう言って圭を促す。

コートへ入ると、真央は、外野へまわる。 試合がスタートすると、クラスメイトの激が飛ぶ。

男子達が、初戦敗退したため、女子達は、なにがなんでも、一年女子の部の優勝は、もぎとったると、気合いが入りまくっている。






「いけー長谷川 当てろ!」

「任せとけ、うりゃあ」


敵の内野へ向けて勢いよく、真央は、ボールを投げる。

けれど、かわされ、逆に 真央のクラスの内野へ投げられる。

かわしきれなかった 波奈に当たる。


「ごめーん、当たっちゃったよ」

「俺が、うまく投げてりゃよかったんだよ」


外野に出てきた波奈とそんな会話を交わし、真央は、再び戦闘モードへと、戻っていく。


真央は、獲物を狙う鷹のように、ボールを視線で追う。



「よし、次こそ!うらあ」


真央は、ボールをなげる今度こそ当たった。

当たった人間が、内野から外野に出ていく。

真央は、内野に入ってくと、さっきのお返しとばかりに、しつこく狙われる。

持ち前の運動神経を生かして逃げまくる。


「あーもう、チョロチョロとムカつく」


怒り狂った、相手チームの外野の選手がおもいっきり投げたボールを避ける真央だが、足がもつれ野球のスライディングのように、転ぶ。


「真央 」「長谷川」


審判に、タイムをかけて、未希と圭が駆け寄る。



「大丈夫?」

「いってー、膝 擦りむけた。」


真央は、むくりと起きて膝をみせる。

派手に転んだ為か、真央の膝はずるむけになり、かなり出血していた。


「あんた、すぐ、保健室へ行きな!」

「というわけで、橋田 真央を連れてけ」

「そりゃもちろん」


コートの外から呼ばれた橋田は、真央に手を貸そうとする。


「ひっ1人で立てる」


真央は、すくっと立ち上がりスタスタと歩いて、保健室へ向かう。

橋田も後を追う 真央はついてくんなと、言うのを我慢した。


「保健室行く前に、膝洗っとけ」

「うん」


橋田は真央の手を引いて、水道まで連れてく。手を離せといつもなら、怒鳴るとこだが、真央は、足痛いから、こいつの手を借りるのは当然だ。

真央は、そうやって、自分の気持ちをごまかし歩く。





「いったー しみる」


水道からジャーッと流れ出るお水で、傷についていた砂やゴミが、落ちていく。びしゃびしゃに、なった足どうしよっかと、思っていたら、橋田がハンカチを貸してくた。


「ほれ、ハンカチ」

橋田がハンカチを貸してくる。

「ありがと 渉」

ボソッとお礼を、言った真央に 橋田は、

「今 なんて言った?」

「ありがと 渉 。これで、いいだろ。何度も言わせるな」

「俺は、何度も聞きいの」

「下の名前ならいつでも呼んでやるよ。だって俺、お前の事好きなんだよ。悪いか!」


真央は、思わず言って後悔する。


――うわっ勢いで、告白しちゃった。どーしーよー。



「えとな」

「えーと なんて言いました?真央さん」



微妙な空気が2人の間に流れた。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ