しょんぼりねずみ
ねずみは、いつもしょんぼりしていました。ごはんをみつけても、ほかのねずみにとられてしまうし、なにより、かぞくがいませんでした。ほかのねずみは、おとうさんもおかあさんもいます。ねずみはいつも、どうしてぼくにはかぞくがいないんだろう。と、おもっていました。おなかをすかせていると、いっぴきのねこが、さかなをくわえてやってきました。ねこは、ねずみのまえにさかなをおいて、いいました。さあ、たべなよ。おなかがすいているんだろう。ねずみはうれしくて、ありがとう、ありがとうと、なみだをながしながらさかなをたべました。ねずみがさかなをたべているあいだ、ねこはねずみのよこでまるくなってねていました。ねずみがさかなをたべおわると、ねずみはいいました。ねこさん、ありがとう。おいしかったよ。だけどこのさかなは、ねこさんのごはんじゃないのかい?ねずみがきくと、ねこはせのびをしながらいいました。きみはいつもおなかをすかせているだろう。それに、かぞくもいない。これからは、ぼくがごはんをもってくるから、いっしょにたべよう。じゃあ、ぼくはかえるよ。ねこはかえっていきました。でも、そのねこも、かぞくがいないのです。ねこは、ねずみをみていていつもおもっていました。ああ、あのねずみは、ぼくとおなじだ。かぞくがいないんだ。いつもおなかをすかせているし、ともだちもいないんだなぁ。ねこは、ねずみのことがしんぱいだったのです。つぎのひも、またつぎのひも、ねこはねずみにごはんをくわえていき、ねずみといっしょにたべました。あるひ、とつぜんねこはこなくなりました。ねずみはしんぱいして、まっていましたが、いつまでまってもねこはきません。ねずみは、ほかのねずみにききました。すると、ねこはにんげんといっしょにくらすようになったらしいのです。ねずみは、せっかくともだちができたのになぁ、と、またしょんぼりしました。しかし、ねずみはおもいました。いつまでもしょんぼりしていると、ねこにしんぱいをかけてしまう。ぼくもがんばっていきていこう。そのひから、ねずみはほかのねずみにまけないように、がんばってごはんをさがしてたべました。あるひ、ねずみがひるねをしていると、だれかにおこされました。めをあけると、あのねこでした。やあ、げんきかい。きみは、しょんぼりしなくなって、がんばっていきているようだね。これでぼくもあんしんして、てんごくへいけるよ。ねこはそういって、てんごくへつづくかいだんをのぼっていきました。ねずみは、ねこさん、まって!というと、ねこはふりかえり、げんきでね。てんごくからみまもっているからね。じゃあね。といい、またかいだんをのぼり、やがてみえなくなりました。ねずみはなきました。そこで、まただれかにおこされました。ねずみがなみだをながしながらめをあけると、ほかのねずみでした。さあ、あのうちへいそぐんだ。ねこがしんだんだ。ねずみは、はっとしました。ねこは、ねずみのゆめにあらわれて、ねずみにさよならをいいにきたのです。ねずみははしりました。ねこのうちへいくと、みんなが、はこにはいって、おはなにかこまれてねむるねこをかこんでないていました。ねずみもなきました。ねこさん、ありがとう。これからもがんばっていきていくから、あんしんしててんごくへいってください。ねずみはなきながら、ねこにやくそくしました。おしまい。
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