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2 キーボードをとりあって


「ねえ

他人の家に

居座るだけでも

すでに充分

図々しいのに


勝手に他人の

パソコンいじって

書きかけの

他人の小説

これまた勝手に

盗み読みして


ご丁寧にも

主人公には

勝手に

命名してくれて


おまけに

つづきを

書き出しちゃった


ふだんの挙動を

見てる限りじゃ


“遠慮”とか

“慎み”とか

そんな言葉は

あんたの語彙には

なさそうだけど 

  

でもあんな

物書きの才能が

あるなんて

人ってほんとに

見かけによらない


ラブシーン

ラブシーンって

二言目には

目の色変える

スケベ根性さえ

なかったら

もっといいのに」


 

「あれ?

言わなかったっけ?


セックスなんて

スポーツジムの

会員権さ


使ってもケチっても

大差なんか

ないんだってば

 

それにさ


たいして

長くもない人生

図々しいとか

厚かましいとか

他人の言葉を

気にしてたら

やりたいことの半分も

やらないうちに

終わっちゃうよ


それでなくても

兵役休暇は

短いんだ


キーボードを

取り合って

交代で

懸賞小説

書き合うなんて

スリル満点の

レクリエーションだと

思わないか?


パソコンなんて

楽しいおもちゃを

発明した人に

感謝だね


そうだ


入選したら

賞金は

隊“気付”で

俺宛てに

必ず半分

送るんだぞ


ねこばばなんて

考えるなよ」




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