俺のいるB。
−中心人物の定義−
其の1 頼りになる、リーダ気質。
其の2 誰とでも仲良くなれる社交性。
其の3 自然と話しかけて見たくなる雰囲気。
其の4 それなりの容姿。
とまぁ、こんなものだろうか…。
ここで重要なのは其の3だ。
話しかけて見たくなる、イコール最中に自然と人が集まってしまうということだ、これが俺が自席にたどり着けない理由だ。
予想した通り最中のグループの奴等と2年になって新しくクラスメイトになった奴等が最中の周りに集まっている。
それはまぁ、いいだろう。
俺の席が巻き込まれてる以外はな…。
予想外に最中の周りに集まっている奴らは多くあろう事か俺の席を巻き込んでいるのだ。
(全く持って馬鹿らしい…たかがAグループに取り入るために)
ここでいうAグループはクラスの一番目立つグループ。ちなみに地味なグループがC、その中間がBである。俺の所属は当たり前にBだ。
そんなことを考えてる間にも自分の席が座れなくなっているので、俺はいつものメンバーの所へ向かった。
「おーす。おまーら、2年も皆一緒だったな。」
気の許しているメンバーなだけあり、挨拶は脱力気味だ。
俺の声に反応した奴は3人いた。
変わらない顔ぶれに俺は安堵のため息を吐いてしまった。