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俺の入る教室。
「おはよー」
「おはー!」
朝の挨拶が飛び交う。
浜中高校に入って二回目の春がきた。
二年生…それは学校にも慣れて、後輩もできる学校生活の中で最も充実する学年である。
しかし!二年生になるには重大な問題が1つある。
それは……
クラス替えである。
せっかく一年間クラスに馴染めた者もこのクラス替えという敵によりまた人間関係を築いていかなければならなくなるのだ。
なんと面倒な組織なのか、学校というものは。
そんなことを思いながら俺はクラス替えの紙が貼られた掲示板の前に立って自分の名前ー谷田部 繋ーを探していた。
結果は2-C……最悪だ。
C組と言えば文系のクラスだ。そこに問題はない、むしろ大歓迎だ。だが問題はクラスメイトだ。C組というのは前々から騒がしい奴等の集まるクラスになっているのだ。
なぜ…何故そこに普通なる俺が配属されているのか…俺は初めて教師を恨めしいと思った。
そうこう考えてるうちに教室に着いてしまった。
(クソっ問題はそれだけじゃねーってのに)
俺は沢山の不満を抱えたままドアを開けた。