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Lucky & Unlucky  ~アドベクシュ冒険譚~  作者: 暇犬
アドベクシュ冒険譚03章 ~騒乱の都市編~
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24 マリナ、打ち明ける!




「それでマリナさんは一体、何を熱心に調べようとしてるんだ?」

 円卓に積み上げられた書物の山を一瞥しながら、ザックスは彼の対面の椅子に座ったマリナに尋ねる。彼の傍らに座ったアルティナも又、興味深そうにマリナの様子を窺っている。

 ザックスの問いにページをめくっていた手を止めると、マリナはしおりをはさんだ書物を傍らに置き、眼鏡をはずして小さく伸びをした。

「そうですね、一言でいえばこの大陸の歴史と習俗について……といったところでしょうか」

 意外性のかけらもない平凡なマリナの答えに、ザックスとアルティナは顔を見合わせた。

「ねえ、神殿巫女さん、そんな事、神殿内で調べる事は出来ないの?」

 暫しの時を置いて、切り出されたアルティナの問いに、微笑を浮かべてマリナは答えた。

「おっしゃられる通りですわ。エルフの姫君。私達巫女は幼いころから教養の一つとして、そのような知識を神殿から与えられます」

 その問いに二人の疑問はさらに深まる。

「歴史や習俗というものは長い時間の中で幾世代にも渡って口伝として語り継がれ、その生活の中に息づくものです。又、時としてそれは文字による情報媒体として残される貴いものです。先達がどのような生活をし、長い時間の中で出会った様々な困難をどのように受け止めて乗り越えてきたのか……その思考方法と経験が後の世代へと語り継がれ、未来への道標となる。これは神殿巫女である私などよりもフィルメイアであったザックスさんやエルフである姫君の方が身近に感じられるはずです」

 マリナの言葉に二人は僅かに苦笑を浮かべた。その過去と向かい合わねばならない二人には、その言葉は一方ならぬ重みと苦みがある。ザックスの心にふと、去り際のブランカの一言が浮かんだ。

「姫君が先ほどおっしゃられた通り、神殿はサザール大陸に興亡したあらゆる国や部族の伝承と歴史を一つにまとめ、それを私達は教えられます。ただし、それが本当に正しいものなのか、と問われれば、疑問符をつけねばなりません」

「どういうことだ?」

「歴史はその時々の為政者や戦の勝利者によって作られる、という側面があります。人の営みが常に倫理や正義に従って行われるものではない以上、後の人々が自分達に都合のよいように過去を改変するという事は、よくあることなのです」

 マリナの目に僅かに厳しいものが光る。そんな彼女の言葉を二人は黙って聞いていた。

「長い大陸の歴史の中で、神殿は常に中立の立場で様々な国々や部族と関わり、その争い事を仲裁してきました。しかし、その事実を否定し、実は神殿こそが決して表舞台に立つことなくこの大陸の国の興亡や歴史を操ってきたのだ、そうおっしゃられる歴史家の方々もいらっしゃいます」

 歴史の真実を探ろうとする者は必ず創世神殿の存在で行き詰ってしまう――かつて、未踏破ダンジョンの中でそう語ったルメーユの顔が思い浮かんだ。

「神殿に反感を持ち、あるいは神殿によって葬られてきた幾つもの言い伝えや習わしを文字として残した物……一般に『禁書』と呼ばれるものが密かに残されるのはそういった背景があるからなのです」

 ザックスの傍らに座るアルティナの顔に小さな緊張の色が走る。

 神殿の権力に逆らってまで事実を未来に残そうとする人々と、それを書き記した者達もろとも火にくべ葬り去ろうとする人々。身の毛もよだつ光景がザックスの脳裏を横切る。机の上に重ねられた書物を何気なく手に取りながら、ザックスは呟いた。

「物騒極まりない話だな……」

「ええ、その物騒極まりないものこそ、今、ザックスさんの目の前に積み上げられている書物の山なのですよ」

 その言葉にザックスは唖然とした。そんなザックスの姿をマリナは悪戯っぽい笑みを浮かべて眺めている。傍らでは相変わらず緊張した様子のアルティナが沈黙を保っていた。

「マジですか?」

「はい」

 これ以上はないというくらいにこやかな笑みを浮かべて、マリナは答えた。

「な、なんで、そんなものがここにこんなにあるんだ?」

 手にした書物を恐る恐る机に置こうとしたザックスに、マリナは続けた。

「ここが、かつての古王国の王都だったからというのが答えになるのでしょう。ウォーレンを始めとした三大古王国はその建国の時こそ創世神殿の力を後ろ盾にしましたが、今や、干渉されるをよしとはしていません。特にこの国が神殿との対立により滅びの道へと至ったことは周知の事実。さらには先日ザックスさんにお話いたしました神殿と対立する《創世教団》に密かに援助していたことからも明らかです。そのような場所においては神殿の干渉を良しとしない者達が集まり、彼らによって書かれた禁書も又、集まるのです。実は……」

 わずかに躊躇ったあとで、マリナは続けた。

「私がこの街を訪れた最大の目的はこの場所にあるこれらの書物でした」

 その言葉にザックスはあきれ果てた。この女性ひとの大胆さにはつくづく驚かされてばかりである。

「でも、マリナさん、それってずいぶん危ない賭けじゃなかったのか?」

 つい、数日前までこの街は騒乱の只中だったのである。様々な偶然が重なったからこそ、今、彼らはこの場所にいるのであり、本来ならとてもそのような目的を果たすような状況でなかった事はいうまでもない。

「それは……」

 僅かに決まり悪げに、マリナは続けた。

「ザックスさんのおっしゃられた通り、私の目論見はとても甘かったというのが事実です。話に聞いていた様子とこの街の実情は天と地ほどの開きがあり、ここに訪れた当初はその甘さに愕然としていました……。今となっては笑い話なのですが……」

 こともなげに己の失敗を述懐するマリナだったが、この街で過ごしてきた日々の過酷さは笑い話などという言葉では簡単に済ませられないはずである。

「ね、ねえ、ちょっと待ってよ。二人とも……」

 それまでザックスの傍らに黙って座っていたアルティナがようやく口を開いた。

「どうかされましたか、姫君?」

「神殿に禁じられた書物に目を通すってことは神殿に逆らうことではないの? 貴女、神殿巫女としての立場が悪くなるんじゃない?」

 マリナはにこりと微笑んで答えた。

「そうですね。事が露見すれば追放処分は免れ得ないでしょうね」

 マリナの答えにザックスは青ざめる。

「ちょっと待てよ、マリナさん。それって巫女の禁忌とかそういうレベルの話になるのか?」

「まあ、大丈夫ですわ。ここにいるのは私達三人だけ……。お二人がそんな話を吹聴して回ることなどありえませんから、外部に洩れる心配はないでしょう?」

「只の冒険者をそこまで信頼してくれるのは嬉しいけど……、さっきの官吏の人だってここに私達がいる事を知っているのでしょう?」

「その点なら心配ありませんわ」

 マリナの微笑みは変わらない。

「先程、別れ際におっしゃられたでしょう。この中で気付く事について見て見ぬふりをしてくれと……」

「ああ、あれってどういう意味なんだ?」

 ふふっ、と悪戯をしかけた子供のような表情を浮かべて、マリナは周囲を見回した。

「室内の書棚が不自然に空いている事にお気づきですか?」

「ああ」

 ザックス達の周囲には書棚に収まりきらずに無造作に床に詰まれた書物がある一方で、全く空っぽの書棚も少なくない。

「空の書棚に埃もさほど溜まってはおりません。おそらくあの場所には、つい最近まで他の棚と同様に様々な書物が積み上げられていたのでしょう」

 今一つ要領を得ない様子のザックス達に、マリナは続けた。

「書棚の区分けから鑑みるに、おそらくそれらは実学分野において換金性の高いものだったと思われます。知識とはそれを本当に必要とする者にとって黄金よりも貴いもの。時に黄金を生み出すことすらあるものです。書物一冊の為に家屋敷を手放す方もいらっしゃいます。王宮の財政はすでに逼迫していましたから、薬品庫や宝物庫同様に正当な手続きを経ずに持ち出された可能性が高いと思われます。そしてその行為について彼ら官吏達は黙認し、あるいは……」

 そこで言葉を区切る。

「まあ、只の推測ですからこのあたりにしておきましょう。それにこれら禁書の存在は、彼らにとっても頭痛の種でしょうから……」

「さすがにそうね……」

「この度の一件での王宮内の対立の余波によって、この書庫の管理者達も放逐されたと聞いております。さんざん不正の片棒を担がされたにも拘らず不当に放逐された事への腹いせに、彼らは蔵書の目録を尽く焼き捨ててしまったそうです。そのような状態でここが自由都市連盟の側に渡れば、王宮官吏であった方々には後々、何かと不都合な問題になることでしょう。とはいえ、蔵書の管理者がいない以上、どれが禁書であるかは分からない。そこで私と彼らの利害が一致したという訳です」

「つまり、マリナさんが禁書であると思われる物を選別し、その過程で内容に目を通す事を黙認するって訳か。もっとも中身を読まなきゃ、何が禁書かなんて分からないだろうからな……。もしかしてこの場所に人がいないのも、そういうことなのか?」

「ええ、当分の間、ここは私以外立ち入れないようにされています。私がこの合い鍵をお返しすれば、それを合図に直ぐにこの書物の山はどこか適当な場所へと移され、歴史の裏棚に並べられることでしょう。そしてこの場所は速やかに、新たな主に引き継がれ、未来のこの街の人々の知恵の泉として何事もなく時を重ねていくのです」

 先ほどの何気ない二人のやり取りの中に、互いの暗黙の了解の上に成り立つ、様々な約束事があったらしい。

「どうして又、こんな厄介な事を?」

 その名を知らぬ者などない絶大な人気を誇る神殿巫女。だが、その一方で、ザックスの前では噂とはかけ離れた意外な一面を度々彼女は見せる。

「それは……」

 ザックスの問いにマリナは目を僅かに伏せる。暫しの時をおいて彼女は語り始めた。

「長い歴史の中で神殿は幾つもの禁忌タブーを作り出してきました。中でも最も大きなものの一つが『創世神は真に存在するのか?』という命題です」

「ちょっと、待て、それって……」

 ザックスの言葉を制してマリナは続けた。

「極一部の巫女や高位の神官のみが創世神と対話する事でその偉大な御意志を人々に伝える……それが多くの方々の共通認識です。いえ、そのように神殿が人々を教え導いてきたといった方が正しいでしょう。しかしながら、過去、創世神の御意志に触れられたとされる方々にその真偽を確かめる事は神殿関係者である私達ですら決して許されません。これが何を意味するか、お分かりですね?」

「あ、ああ……」

「創世神への信仰。人の力を越えた偉大な絶対者の存在は大陸に住むあらゆる人々と国々に一定の秩序を与えてきました。世界のどこからか創世神が常に私達を御見守り下さる――そう、信じるからこそ、そこに倫理が生まれ、人の世の理が成り立つのです。もしもそれが人の手によるねつ造や創作の産物であるなどとされてしまえば、心のよりどころを失った人々が生み出す混乱がいかなるものか想像もつきません。だからこそ、神殿は徹底的に禁忌タブーを守り続けるのです」

 僅かに言葉を切るとマリナは大きく息をつく。

「正直にいえば、創世神の実在など私にはどうでもいい事でした。人々がそう信じることで平和と安寧を享受できるのですから、わざわざ真実などを求める必要などないのです。例え歴史に連綿と語り継がれる嘘偽りであろうとも、その時代に暮らす人々がそれを信じることで真に幸せでいられるのならば、それは真実である――神殿巫女としての私はそう考えます。けれども……」

 対面に座るザックスとアルティナに視線をむけたマリナはさらに続けた。

「その禁忌タブーは神殿巫女ではない一個人としての私――マリナの前には大きな問題となって立ちはだかりつつあるのです。その原因は……貴方方です。」

 わずかに詰る気配を含んだその言葉に、二人は息をのんで顔を見合わせる。

「正確には貴方方に関わったイリアの未来を憂いて……といった方が良いかもしれません」

「どういう事かしら……」

 言葉にとげとげしさを感じさせながらのアルティナの問いに、マリナは答える。

「ペネロペイヤ神殿の洗礼の滝においてのイリアと貴方方の儀式は、まぎれもない創世神の奇跡と呼べるものです。あの娘の先輩巫女である私だけでなく、私と面識のあるいかなる高位の巫女にもあのようなことは不可能です。幸か不幸か、イリアにあの時の記憶がないこととエルフ族への配慮の為に大神殿内の秘事とすることで、大きな問題となることはありませんでした」

 ザックスの瞳を覗き込むようにしてマリナは続ける。

「この世界と別の世界の橋渡し……、あの時のザックスさんの言葉を信じるならば、貴方方は創世神の奇跡に触れたのです。しかし、それはいずれ、あの娘と貴方方の未来に暗雲となって、たちはだかるに違いありません」

「どうしてだ?」

「奇跡とは安易に実現されないからこそ奇跡であり続けられるのです。その安易な実現はもはや奇跡とは呼べません。神殿の……、いえ、最高神殿の長老会の預かり知らぬところでの奇跡の実現は、彼らが長き時間をかけて培ってきた秩序とその権威を根本から破壊しかねないのです。そのような事態に至り大陸中が混沌に陥るくらいならば、彼らは速やかに貴方方を消しにかかるでしょう……。貴方方だけではありません、おそらくは、イリアも……」

「そんな……」

 その言葉に、二人は絶句する。

「今回の事だけではありません。お二人はすでに《魔将》という存在に関わり、ザックスさんは一度、その討伐を行っています。大陸一の冒険者だったウルガさん達や神殿の高神官であるライアットおじさまが関わったことで、長老会の中ではひとまずの決着を得られたようですが、創世神に敵対する存在として定義づけられた《魔将》との接触は、神殿の権威と創世神に対する信仰に大きな影響を与えかねない――そう考える保守的な方々も長老会には確かに存在するのです」

 大きな溜息をついてマリナは言葉をきる。その魅惑的な肢体の内に秘められた思いが、蔵書の山が積み上げられた円卓に重くのしかかる。

「今、この目の前に積み上げられている、あるいはまだこの書庫に眠る禁書の中から、私は神殿が闇に葬ってきた世界の真実の断片を拾い上げ、近い将来、私達に降りかかりうる災いに対する強固な盾を持たねばなりません。残念ながらこれまで神殿巫女として私達を守ってきた強力な神殿の力はまったくあてにはならないでしょう。いえ、むしろそれこそがあの娘を害する刃となって襲いかねないのです。だからこそあの娘を、愛しい妹分を守る為に、私は知らねばならないのです。歴史に埋もれた真実と向き合い、不当な言いがかりを撥ね退け、あの娘とその周りの人々と共に笑顔のままでいられる平凡な日々が少しでも長く続く事を祈りながら……」

「でも、その頼みの『禁書』に必ずしも真実が書かれているとは限らないだろう」

「おっしゃられる通りです。時に迫害され処断された人々の怨念がこもったこれらには、記した者の歪んだ主観によってつづられた記述も少なくないでしょう。ですが、その断片を拾い上げる事は可能です。私の持つ知識に照らし合わせながら、ちりばめられた断片の中から共通する物と異質な物を拾い上げて区別し、組み合わせることで真実が浮かび上がる。立場の異なる者や時と場所を大きく隔てているにも関わらず共通認識とされている物は限りなく真実に近いといえるのです。それに今の私にはもう一つ大きな手掛かりを得られる可能性があります」

「それって、何なのかしら?」

 アルティナの問いにマリナは微笑んだ。

「貴女ですよ。エルフの姫君」

 その言葉にアルティナは目を丸くする。

「妖精族、特に貴女方エルフ族は、幾世代にも渡って創世神と神殿を否定する立場をとり、《妖精憲章》という独自の規律と規範を守ってきました。神殿と立場を異にするという点において、それはここにある禁書と同様の価値をもっているといってもよいでしょう」

「ちょっ、ちょっと待って、神殿巫女さん」

 僅かに焦った様子でアルティナは続けた。

「確かに私達エルフはその生活をはじめとした行動の一切をあれに縛られている。でも、あれは単純な戒律や規範といったようなものだけではないわ。もっと漠然とした大きな物なのよ。それに私はあれについて多くを知らないの。あれの全てに触れる事が出来るのは妖精族の中でも限られた者にしか許されないんだから……」

「でも、お前、里の中じゃ、それなりの立場にあるんだろう?」

 ザックスの言葉にアルティナは僅かに顔を歪める。里での生活についてはほとんど語ろうとしないアルティナについて、ザックスの知る事は少ない。これまでにいくつかの偶然のお陰で知りえたのは、彼女がエルフの里の中で姫君と呼ばれる高い地位にあるという事くらいだった。

「たしかに以前の私はいずれあれの全てに触れ、里の将来を考える立場にあったわ。でも、私は……、そこから、逃げ出して来たのよ……。決まり切った因習に囚われて、頑なな同族達の生み出す息苦しさに耐えられなくて……」

「後悔していらっしゃるのですか……」

「分からないわ」

 僅かに遠くを見つめるようにアルティナは呟いた。

「里を出て多くの物にふれ、エルフとは全く違った考え方の人々に出会った事はとても新鮮だったわ。でもその全てを受け入れられる訳ではないわ。私にとって、エルフ族あるいは妖精族全体にとって、それらが良い事なのか悪い事なのか……。世界にはあまりにも多くの事物がありすぎて、現実に流されているだけの今の私には、それを判断することすらままならないのよ」

 もどかしげに語るアルティナの横顔はいつものそれではない。傍らに座るよく知るはずの彼女が、己の手の届かぬ場所に暮らす者のようにザックスには感じられた。

「今はそれでよろしいのではないでしょうか。大切なのは貴女自身の価値判断の基準がどこにあるのかということであって、貴女がエルフである事に誇りを持ち続けていれば、自ずとそれにふさわしい答えが導きだされる事となるでしょう」

「貴女の言うとおり……かもね。そうなるように……願うわ」

 互いの名を決して呼び合おうとせず、それまでどこかぎくしゃくしがちだった二人の間の空気が僅かに緩む。二つの世界でのマリナの齟齬を知る事によって生まれるアルティナ側の混乱が、そんな空気を生み出しているのだが、こればかりは時間が解決することなのだろう。


 あたかもダンジョンの如くひっそりとした静まり返った書庫の中に、ひと時の心地良い沈黙が訪れる。だが、その優しい時間に延々と浸り続ける事はできなかった。

 予期せぬ闖入者の出現が、新たな試練と困難な運命を彼らに提示したのである。




2012/10/21 初稿




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