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Lucky & Unlucky  ~アドベクシュ冒険譚~  作者: 暇犬
アドベクシュ冒険譚03章 ~騒乱の都市編~
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15 ザックス、奮戦す!

 山頂にひろがる草原は、眠気を催しそうな柔らかな空気に包まれていた。その草原の更に奥、若干入り組んだところに問題の湖の一端が広がっていた。

「なんとものどかな光景だが……」

 ここからは相当な注意が必要だ、そう意識して踏み出そうとしたザックスの腕をサンズが掴んだ。

「待って下さい」

 振り返ったその先にある彼女の表情は険しい。

 その視線の先をおったザックスは、草原の中ほどの大地に奇妙な盛り上がりを見つけた。

「何だ、あれは?」

 盛り上がりは徐々に大きくなり、やがて一体の骸骨が現れた。

 生前は冒険者か兵士だったのだろうか? 骨格がむき出しになった身体に《軽装鎧ライトメイル》を装着したその骸骨は短槍を振り回しながら周囲を見回す。足元の土がさらに盛り上がり同じような骸骨が現れる。そしてさらにもう一体。

 まるで堰を切っかのように次々と現れる骸骨の数は十体、二十体と増え初め、その勢いはもはや留まる事を知らない。

「こいつら、アンデッドって奴かよ」

「これはかなり厄介な事になりそうですね。どうやらこの場所で死んだ冒険者達の躯がマナの力を取りこんで覚醒しているといったところでしょうか」

 アンデッドモンスターがダンジョン内のモンスターと異なるところは致命傷を与えても消滅しないところである。もともと実態のある物だけに完全に破砕しない限り、上半身だけでも動き続ける事になる。

「ボイドの奴、俺達に嘘を教えたのか?」

「どうでしょうか、彼が来たときはまだこれほどの数の死体は無かったのかもしれませんね」

 よくみればまだ骨になり切っていない腐臭を放つ肉体を持つゾンビもどきもいる。あえて名をつけるとしたらアンデッド戦士といったところだろうか。

 すでに知性は無く限界知らずの膂力による単調な攻撃のみが特徴的であるが、一度生者の気配を捉えると行動不能になるまで追いかけてくるのだからタチが悪い。

 その装備品から生前の姿を容易く想像させるであろうアンデッド戦士達はふらふらと周囲を歩きはじめていた。ザックス達が囲まれるのは時間の問題だった。

「サンズ、輝光術は使えるか?」

 ザックスの小声の問いにサンズは申し訳なさそうな顔で同様に小声で答えた。

「すみません、私、闇黒術系の方が得意なもので……」

「そうか……。となるとガチンコ勝負か」

 対アンデッドの常套手段である輝光術による魔法剣がつかえないとなると、メイスや斧による打撃や破砕攻撃で応対するしかない。だが生憎とザックスの手持ちの武器は剣と爆片弾が十数個。すでにアンデッド戦士の数は50体近くに上りさらに増えそうな勢いである。苦戦は必至のようだ。強力な火炎術を扱えるアルティナの不在が悔やまれた。

「どうしますか? ザックスさん」

 徐々に接近してくるアンデッド達の姿を横目にしながらサンズが問う。

「どうしますかと言われてもなあ」

 このアンデッド達の山を突破しなければ湖には辿りつけない。仮に奴らを振り切ったとしても薬草を集めている間に追いつかれるだろうし、何よりも正体不明の湖に巣食う魔物の問題もある。まずはこの山のようなアンデッド戦士の集団を撃破する事が必定だった。

 周辺を見回したザックスの脳裏にとあるアイデアが思い浮かんだ。

「あそこで迎え撃とう」

 ザックスが目をつけたのは、少し離れた場所にある両側を高い岩の壁に囲まれた細い間道だった。その先が行き止まりなのかあるいは別の道に続いているのかは分からないが、大軍を少数で相手にするには絶好の場所である。おそらく一度に相手にすればよいのは2体から3体くらいだろう。幼いころから仕込まれた防衛戦の要領を思い出しながら、ザックスはサンズに自身の考えを話した。

「分かりました。それではいくつか爆片弾をお預かりします」

 並の冒険者であれば発動にかなりの魔力と時間を要するそれを預けて素早く準備を整えると、ザックスは一つ大きく息を吸い込んだ。

「それじゃ、始めるとしようか」

 手にした爆片弾を一つアンデッドの群れに向かって放り投げ、目的地までの道のりを確保する。爆片弾の破裂音が辺りに響き渡ると同時に、周囲のアンデッド達が一斉にザックス達に向かって襲いかかった。

 それは気の遠くなるような長い攻防戦の華々しい幕開けだった。




 ぶつかりあう武器同士の金属音が周囲の壁面に反響し、その場所はさながら戦場のようだった。

 回復役のサンズを背後において間道の出口にしっかりと陣取ったザックスは一度に数体のアンデッド戦士達を相手に一進一退の攻防を繰り返していた。

 籠手の魔法障壁を展開し、襲いかかる幾つもの穂先を上手く捌きながら《ミスリルセイバー》の一閃で防具の隙間を狙ってアンデッド達の身体を切り倒していく。補助魔法《爆力》と《ミスリルセイバー》の強靱な耐久性があってこそできる芸当だった。ザックスの背後に位置するサンズは、預かった爆片弾に魔力を込めてはタイミングを見計らってアンデッド達の群れの中に放り込む。凄まじい破裂音と共に数体のアンデッドがばらばらになるが、直ぐにその後方に控えていたアンデッド達に詰め寄られる事となった。

 アンデッドの集団に対してザックスの戦術は初めのうちこそ上手く機能していたものの、時間がたつにつれ、二人は小道の奥へと追い込まれつつあった。

 特に後衛に控えるサンズにかかる負担は大きい。前衛で傷を受けながらも壁となっているザックスを回復させるだけでなく、彼に切り倒されてもまだ動き続けるアンデッド達の破片に止めを刺すのも彼女の仕事だった。

(これはさすがに厳しくなってきましたか……)

 徐々に悪化していく情勢に僅かに弱気になりかけていたが、何気なく目にした戦闘中のザックスの姿に彼女は目を見張った。

 すでに戦い始めて相当な時間が立っており、疲労は相当なもののはずだが、それに反して彼の動きは少しずつ研ぎ澄まされて行く。彼の目の色は決して死んではおらず、時折吐き出される気合と共に奮戦するその姿は押し寄せるアンデッド達の勢いをしっかりと押しとどめていた。

 きっと彼はこんな戦いをずっとくりかえしてきたのだろう。ふと、彼がガンツ=ハミッシュの酒場に現れてからの日々を思い出す。

 戦士職でありながら初級レベルダンジョンの単独踏破などという彼のとんでもない経歴は、きっとこのような戦いの積み重ねがあったからこそだろう。

 イーブイ達が彼に入れ込む理由が、なんとなく分かるような気がした。

 眼前に広がるアンデッドの山に一切臆することなく果敢に挑んで行くその姿は、共に闘う者に勇気を奮い起こさせた。共にあれば負ける事はないだろう。例え、それが錯覚であったとしても、生き残る為には十分すぎるものである。

「面白いですね……」

 不利な局面にも関わらずなぜか楽しんでいる自分がいる。人生では時折こんな道理に合わぬ面白さに遭遇する事がある。だから、私は冒険者であり続けていられる――そんな思いがサンズの疲労した身体に戦う気力をみなぎらせていく。

「私もまだまだこれからです」

 ようやく臨界に達した爆片弾をアンデッド達に向かって放りこんだサンズは、ザックスによって切断された手近なアンデッドの欠片に次々に止めをさしていた。




 鼻先をかすめた槍の穂先にひやりとする。

 フェイスガード付きの防具は熱がこもりやすく長時間の戦闘には不向きである。そんなフィルメイアの先達の言葉に従って、ザックスも又そのような装備をする事は無かった。

 おそらく半数程度は倒したのではと思われるものの、眼前のアンデッド戦士たちの群れは一向に途切れる様子はない。さらに、先ほどから少しずつアンデッド達の撃破率が落ちてきている事にザックスは気付いていた。

 その原因は武器の間合いにあった。

 意思のないアンデッドに技の駆け引きなどは存在しないため、一体一体の攻撃力はさほどではない。眼前の敵にただがむしゃらに突撃する様はあまりに無防備で、剣や斧などの間合いの近い武器を持ったアンデッド達はすぐさま切り倒されていた。必然的に間合いの遠い武器である槍を持ったアンデッド達が残り、今のザックスは突き出される槍衾に苦戦を強いられていた。

《魔法障壁の籠手》とアマンダに譲られた《ミスリルダイン》の防御力によって致命傷こそ避けられているものの、技量の差を距離で埋めてしまう槍という武器の存在は徐々にザックス達を後方へと追いこみつつあった。

『先の事は考えるな! 目の前の事だけに集中しろ!』

 集団戦とは徹底した単純作業の積み重ねである――激しい訓練の最中にかけられた先達の言葉が思い浮かぶ。苦しい戦いの最中に浮かんでくるいくつもの言葉は、かつてフィルメイアで過ごした頃の事をザックスに思い出させる。

 結局、いかにフィルメイアである事を否定しても、戦士としての自身の核を構成しているのはフィルメイアとして過ごした時間の蓄積であった。

『染みついた生き方からは人は逃れられない』

 いつかのルメーユの言葉は、きっと真実をついているのだろう。

「こんな人形どもに負けてる訳にはいかない!」

 ザックスの身体に向けて次々に繰り出される槍の穂先を上手く凌ぎながら、ふと、つい最近この状況と似たような場面に遭遇した事を思い出した。

《流星槍》――それは、無数に繰り出された穂先でザックスの身体を貫いたブランカとの戦いだった。

「そういや、あの時も槍だったな」

 不用意に突っ込んで死にそうな目にあった事は忘れられない。目の前で繰り出されるアンデッド達の槍衾は原理としては彼の技と同じである。互いの間合いを制するこの槍をどうにかしなければ、このまま押し切られることになるだろう。

「ザックスさん」

 僅かに緊張したサンズの声に振り返ったその先には、行き止まりを示す高い壁が広がっている。

「まずいな……」

《乱れ斬り》、《抜刀閃》、《閃光突き》――今のザックスの剣技はどれも相手の出鼻を挫くものだった。攻撃こそ最大の防御という言葉通りに常に先手をとって撹乱しながら、大きく動きまわる戦闘スタイルはこの場面では役にたたない。

(待てよ……)

 ふと一つのアイデアが脳裏に閃いた。要は相手との間合いを狭めればよいのである。だが果たして、ぶっつけ本番で上手くいくのか……。

「考えてる暇なんて無いな」

 もはや後は無い。何もせずに死を迎えるよりは失敗してからの方が諦めがつくというものである。

 彼は迫りくるモンスターの眼前で己の武器を鞘に納めて腰だめに構えた。その姿にサンズが後方で息を飲む。

 再びザックスに無数の穂先が襲いかかる。同時に繰り出される複数の穂先に合わせて、一筋の閃光が彼らの間に走った。さらに遅れて幾筋もの閃光が走り、アンデッド達の胴体が音を立てて転がる。

 転がったまま、もがくそれらに慌てて止めを刺したサンズが再び目をやったその先には、先ほどと同じく武器を鞘に納めて腰だめに構えたままのザックスの姿があった。

「使えるじゃねえか……」

 再び襲いかかるアンデッド達を迎撃したザックスは、己の新しい技に自信を覚えた。

 突進力を利用した《抜刀閃》ではなく、複数の穂先を素早い抜刀術によって切り落とし、一瞬攻撃力を失ったアンデッド達に放つ《乱れ斬り》、そして迎撃と同時に鞘に納めて次の敵に備える。一連の動作を《瞬速》の世界の中で行う事で、ザックスはアンデッド戦士たちの槍衾を破った。再び徐々に前へと進み始めた二人は、アンデッド達の集団を間道の外に向かって押し返し始めた。


 狭い小道の中で十数体のアンデッドを撃破して戦いの主導権を取り戻しかけた二人だったが、所詮は多勢に無勢。ここまでの長時間の戦闘の中、極限まで緊張感を保ち続ける事によりザックスの身体を蝕んでいた疲労は、思った以上のものだった。

 わずかに足元への注意が途切れたその瞬間、眷族達の破片にまぎれていた一体の骸骨戦士の上半身がザックスの両足に取りついた。慌てて引きはがそうとしたところを、別方向から突きだされた槍にのけぞって体勢を崩したザックスは、その場に転がった。

「し、しまった!」

 乱戦において地に転がる事は死を意味する。縋りつく骸骨の頭を剣の柄で叩きつぶし、慌てて起き上がろうとしたザックスだったが時すでに遅く、彼の視界にはザックスに止めを刺すべく武器を振りかぶった数体の骸骨戦士の姿が広がった。

「ザックスさん!」

 慌ててカバーに入ろうとしたサンズだったが、周囲を複数のアンデッドに囲まれ、彼への援護は不可能となる。

 完全に手詰まりの状態にザックスは最悪の事態を覚悟する。その瞬間だった。

「燃え尽きなさい!」

 聞き覚えのある澄み切った懐かしい声。次いで激しい炎がザックスに襲いかかろうとした骸骨戦士達を一片残らず焼き尽くした。

 さらに強力な打撃音が続く。

 激しい地響きと共に十体近くのアンデッド達がまとめて吹き飛び、その上から強力な火炎弾が襲いかかり、容赦なく燃やしつくしていく。

「凄まじい炎ですね、なんだか誰かへの怒りが存分に込められているような……」

「あ、ああ……」

 起き上がったザックスの背後でさりげなく物騒な事を呟くサンズに相槌を打ちながら、激しい勢いでアンデッドを焼き尽くしている先ほどの声の主の姿を探した。

 はじけ飛ぶアンデッド達の向こうに見える見覚えのある3人の姿。そのうちの一人、細くとがった長い耳に黄金色の長い髪を後ろで束ねたエルフ娘の輝く姿を目にして、ザックスは驚きの声を上げる。

「アルティナ、あいつ、なんでここに……」

 驚くザックスの剣が輝き始める。アルティナの輝光術による魔法の輝きを受け、ザックスの剣は仄かな暖かさに包まれていた。

「ともかく今はこいつらを……」

 魔法剣を得てしまえばこちらのもの。もはや慎重に攻撃箇所を選ぶ必要はない。

 それまでの鬱憤を晴らすかの様に、ザックスは鞘におさめた《ミスリルセイバー》を引き抜いては閃光と共に周囲のアンデッド達を鱠斬りにしていく。輝く剣で一閃されたアンデッドの身体は、体内のマナを強制的に奪われ、崩れ落ちて動かなくなった。

 向こうでは後方からのイーブイの激しい体当たりによって将棋倒しになったアンデッド達がアルティナの《火炎連弾》で焼き尽くされて消し炭になってゆく。前後からの攻撃に押し潰されたアンデッドの集団は瞬く間に劣勢に追い込まれ、全滅は時間の問題だった。

 心強い援軍が現れて後僅か数分程度で、周囲のアンデッド達は完全に駆逐され、山頂は再び静寂に包まれたのだった。



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 すでに日は西に沈み、空に登った半月が山頂を柔らかな光で照らしていた。

 援軍として現れたのはアルティナとイーブイ、そして《吟遊詩人》のシーポンだった。途中まで一緒だった《魔術士》のデュアルは侯爵の屋敷に残り、イリアと共にいるらしい。

 全てのアンデッドを燃やしつくした後、駆け寄ってザックス達の無事を確かめたアルティナの剣幕は凄まじかった。

「ちょっと、そこに座りなさい、ザックス!」

 今、二人は東方のイステイリア諸島に伝わる『オセッキョウ』なる作法に則って、『セーザ』という大層足の痛い特殊な座り方でひざを突き合わせていた。なんでも込み入った話や大切な話をする際に使われる風習であるというのがイーブイの言である。

「全く貴方は一体何を考えてるのよ! 私を置いて勝手に《アテレスタ》に行ったと思ったら、全然帰ってこないし……」

「いや、オレを置いて勝手にクエストに出かけたのはお前のほうだろう。こっちも大切なクエストがあったんだから仕方ねえだろ」

「大方、神殿巫女の色香に鼻の下を伸ばしてたんでしょ!」

「ちっ、違うぞ!」

「おまけに貴方、こっちに着いて早々死にかけたっていうじゃない! しかもその身体で今度は正体不明の魔物のいる山に向かったなんて……。一体、何、考えてるのよ!」

「仕方ねえだろ。成り行きでそうなっちまったんだよ」

「さらに一緒に行った巫女のイリアさんは人質に取られてるし、なんだか態度の悪い偉そうなおじさんを締め上げて、大急ぎで追いかけてみれば、山頂から爆片弾の破裂音がしてくるものだから。あの音が途切れた時、一体私達がどれだけ心配したと思ってるの!」

「そ、そいつは悪かったな……。でもお前……、締め上げたって、あの侯爵に一体何したんだ?」

「アルティナ殿はザックス殿の行方を白状しないとこの地に《エルフの呪い》をかけると迫ったのでござるよ」

 イーブイの言葉にザックスはあきれ果てる。

「お前、《エルフの呪い》って。あれは迷信だろうが」

「うるさいわね! 人間のやり方を少しだけ学んだのよ。とにかく今日という今日は私達のパーティについて一体、貴方がどう考えてるか、きちんと説明してもらうんだから!」

「だから、元はといえば、お前が必要な時にいなかったからだろう」

「私だって事情があるのよ。大体《転移の扉》を潜れば直ぐじゃない。行く先はガンツが知ってるんだから、《ユーテリヤ》に立ち寄れば済む事でしょう? 忘れたの? あの時、貴方が言ったのよ! 『私の事が必要だ』って……。それなのに、全然別の人たちとパーティ組んで勝手にあちこち行っちゃうなんて。一体全体、何、考えてんのよ!」

 半分涙目になって抗議するアルティナにもはや理屈は通じない。ここが店の中なら、そろそろ皿が乱れ飛ぶ頃だろう。仕方なく助け船をイーブイ達に求めようとしたザックスだったが、肝心の彼らは少し離れたところで二人を見守っているだけである。

「うむ、誰もが通る道でござる」

「懐かしいですね、私達もあんな頃がありました……」

「ルーラルーララルー」

 どうやらこれは『ザ・ブルボンズ』の結束とは別次元の問題のようだ。とても真冬とは思えぬ柔らかな風のふく山頂で、ザックスの防衛戦第二幕は未だ終結の兆しはありそうになかった。




2012/04/03 初稿




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