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Lucky & Unlucky  ~アドベクシュ冒険譚~  作者: 暇犬
アドベクシュ冒険譚02章 ~仲間の絆編~
32/157

15 ザックス、祝う!




 自由都市《ペネロペイヤ》には幾つもの伝説がある。

 そのうちの一つに、南地区にあるとある通りの名前が挙げられる。

 その通りはこの都市で最も安全な場所であり、同時に最も危険な場所である、故にそこでは決してトラブルを起こしてはならない……と。

 理由こそ定かでない《ガルガンディオ通り》という名のその場所に、ガンツ=ハミッシュの酒場は店を構えている。

 二週間前に店を一時閉店して以来、店内の内装を一新し、さらに外装にまでいくらかの手が加えられていた。

 その日の夕方から始まったリニューアルオープンに伴う大宴会は、店内だけに留まらず、《ガルガンディオ通り》に面した全ての店を巻き込んでの祭りに発展していた。

《ガルガンディオ通り》を全て貸し切り状態にして、その場所には多数の卓が並べられ、無数の酒樽と料理が準備され、様々な催し物が開かれている。その中央に位置するガンツ=ハミッシュの酒場前に仮設された演台上では、冒険者協会協会長の働きかけで実現した《ペネロペイヤ》執政官による開会の挨拶の後、無礼講のお祭り騒ぎとなっていた。


 この2週間、《エルタイヤ》最高神殿の命により、《ペネロペイヤ》大神殿が《禊》の為に閉鎖され、市民の生活や治安状態に多大な不安と不満が生まれつつあった。そのようなフラストレーションを一気に解消すべく《ペネロペイヤ》市民の多くが押し寄せ《ガルガンディオ通り》は空前の賑わいを見せていた。

 一人当たり50シルバで食べ放題の飲み放題。

 ちょっとした外食より僅かに高いとはいえ、無礼講の宴会騒ぎを多くの市民が楽しむべく、財布のひもを緩めて誰もが楽しんでいた。

 通りに仮設された厨房からは客のリクエストに答えた料理が次々に運び出され、日頃からガンツの酒場で働く者達だけでなく、さらにはクエストとして駆り出された多くの女性冒険者達が、華やかなコスチュームに身を包んで、花から花へと飛びまわる蝶のように様々な卓へと訪れ、料理を運ぶ。

 演台近くに設置されている卓の一つでザックスは早々に仲間たちと勝利の美酒に酔いしれていた。

 執政官の挨拶の後で、似合わぬ燕尾服に身を包んだガンツによって、ザックスとバンガスのパーティがウルガ達以来となる未踏破ダンジョンの攻略に成功した事が発表された。

 その報告に周囲からはどよめきが生じ、店主のガンツとバンガス達に多くの賛辞が寄せられることとなった。この騒ぎにいやいや参加せざるを得なかった冒険者協会《ペネロペイヤ》支部の理事達は、それらを横目に与えられた卓で今やヤケ酒を煽っている有様である。

 協会指定案件1-034号の踏破は正式に冒険者協会によって認められ、上級レベルダンジョン、それもかなりの難易度を誇るものとして登録されることとなった。後は《踏破者》であるパーティのメンバー達によって、正式名称がつけられるのを待つばかりである。

「……で、どうするか決まったのかい?」

 ザックスの問いに同じ卓で酒を飲んでいたルメーユは、少し思案しながら返答する。

「ええ、いろいろと考えたんですが、《再会の迷宮》というのはいかがなものかと……」

「《再会の迷宮》?」

「はい、他人のトラウマを容赦なく抉りだす、えげつない仕様のダンジョンでしたが、それでも懐かしい人々に会う事が出来たのは、ある意味で素敵な事ではないのか……と」

「いいんじゃねえの、俺は賛成だな」

「うむ、我も反対はせぬ」

 ザックスの左隣でやはり酒を飲んでいたブラッドンが相槌をうつ。

『ダンジョン攻略の際には決して他者と言葉を交わさぬ』という奇妙なゲンかつぎをしている彼も、今は表情を緩め、眼前の巨大な骨付き肉の塊にその意識を奪われている。

「おお、ザックス殿、こちらにおられたか、拙者共の卓で一杯やられてはいかがでござるかな?」

 イーブイに連れられ、ザックスは彼らの卓へと移る。


 そこにはシーポンを除くブルポンズとナナシのパーティの面々が集まって、冒険者談義に花を咲かせていた。吟遊詩人のシーポンはあちらこちらの卓へと呼ばれて、本人にはいたく不満の残る美しい楽曲の数々を披露しては、チップを荒稼ぎしているらしい。

「ですからー、ぼくたちがほんきをだせばー、あのていどー、あさめしまえなんですよー」

 酒に弱いらしく、ナナシのパーティのリーダーはすでに完全に出来上がっている。これでは、また彼の名前を聞き出す事は難しいようだ。

「彼らの活躍には目を見張るものがあったでござる」

 ハミッシュからの要請で予定の食材を3日間で手配し終えた彼らは、出発前から温めていたとある計画を実行に移した。名付けて『レアアイテム荒稼ぎ作戦』である。

 ブルポンズ並びにナナシのパーティ総勢8名が、《錬金の迷宮》を始めとした換金度の高いアイテムを排出するいくつかの中級レベルダンジョンを回って、レアアイテムの荒稼ぎを行ったのである。

「彼らの情報の正確さとその手際には、全く驚かされたでござる」

「いえいえ、しーぽんさんをはじめとしてー、ぶるぽんずのみなさんのー、おちからあってのことーでーすよー」

「さすがに《ハルキュリムの根》とまではいかなかったでござるが、レアアイテム取得の特殊要件を全て把握した彼らと、拙者達の実行力でかなりの額を稼ぐ事が出来たでござる。このようなミッションのやり方もあるのだと拙者、つくづく勉強になったでござる」

 彼らは荒稼ぎした金額を店の改修費用と大宴会の為の準備金として、全てガンツに引き渡したらしい。

「きっと、彼らは拙者達が吊るし上げられた時の暴言に対して、意地を示したかったのでござろうな」

「そうなんですよ、そうなんですよ、いーぶいさん。ボクたちはとってもくろうしたんです。なのに、なのに、うわーーん」

 ナナシのパーティのリーダーはおいおいと泣き出した。どうやら彼は泣き上戸のようだ。

「ザックス殿とバンガス殿達のパーティが取得した《ドラグオーブ》を気前よくガンツ殿に贈呈してしまった為に、我らの努力はすっかり霞んでしまったのでござる」

 どうやら彼らの『これを機にガンツ=ハミッシュの酒場でその名を知らぬ者などいないパーティになる』、というささやかな野望は露と消え去ったらしい。

「そ、そうだったのか……。それは悪い事をしたな」

「あやまらないでください。もっとみじめになるじゃーないですかー。うわーーん」

《ブルー・ドラゴン》から獲得した《ドラグオーブ》は正式な鑑定の結果80万シルバの値がつき、バンガスは皆の総意を持って、これをガンツに贈ることにした。この行為は、店の改装とこの大宴会の為に大赤字を覚悟して、意地を張り通そうとしたガンツへの十分な援護射撃となっていた。

『へっ、バカ共が、余計な気遣いしやがって……』

 憎まれ口を叩きながらも僅かにまなじりを輝くものを浮かべながら、奥へと引っ込んで行ったガンツの後ろ姿が何気に思い出される。

「うわーーん、あんなにがんばったのにー、そうせいしんさまのばかやろー」

 酔った勢いで、危ない一言を口走り始めたナナシのリーダーの口に、仲間たちが慌てて酒瓶をつっこんでいる。どうやら、酔わせて、このまま寝かしつけるつもりらしい。

「決して、無駄にはならぬでござるよ。今回の探索で、我らも彼らも又一つ新しい境地へと向かう事でござろう」

「な、なに!」

 ザックスの頭に恐ろしい光景が浮かび上がる。


 きびきびとした態度で徹底的に合理的な探索を行うブルポンズ。

 あるいはナナシのパーティを併合して9人となったブルポンズが《聖者の像》の上に立っている。

 当然新たな『決めポーズ』と『名乗り』に周囲の人々は皆、唖然としている。

 そして、その中にザックスの姿が……。


「大丈夫でござるよ、ザックス殿が考えるようなことにはならんでござるよ」

「そ、そうか……」

 からからと笑うイーブイはさらに言葉を続けた。

「彼らと拙者達とでは心の支えとする美学が違うでござる。無駄もなく、徹底した合理主義の下に探索を行う彼らに対して、徹底的な無駄だらけの中で探索を行う我ら。どちらにもそれぞれにドラマがあり、その道はおそらく決して交わる事はないのでござる」

「そうだな」

「故にザックス殿。我ら《ザ・ブルポンズ》は永遠に不滅なのでござる」

 イーブイと共にカチンと麦酒のジョッキを合わせて、一息に飲み干す。

 ふと、何かが間違っているように思われたのだが、きっと些細なことだろう。


 不意に祝杯を上げる彼らの背中で人々のどよめきが生まれた。

 振り返るとそこには神殿からの使者が姿を現していた。周囲を警護の神官たちに固められ、正装に身を包んだマリナを中心に5人の巫女――その中にはイリアの姿もある。僅かにザックスと目を合わせたイリアは、小さく微笑みを浮かべるとすぐさまそれを消した。

「マリナ様、おかえりなさい」

「イリアちゃん、昇格おめでとう」

 賛辞を口にする人々の中をしずしずと厳かに歩む彼女達は、やがてガンツ=ハミッシュの酒場の前に立つ。彼女達を店の前で迎えた燕尾服姿のガンツが頭を下げ、仕事着姿のハミッシュも側に控えていた。

 いつもの様子からは想像つかない程に厳かな振る舞いでマリナが祝いの唄を詠唱し、イリアを始めとした周囲の巫女たちがそれに唱和する。シーポンを始めとした数人の吟遊詩人達が思い思いの楽器で彼女達の唄に曲を合わせ、周囲には美しい旋律と巫女達の唄のハーモニーが厳かに溢れてゆく。

 巫女達による祝いと繁栄の儀式が終わると、ガンツは大声を上げてガンツ=ハミッシュの酒場に所属する冒険者達を集めた。

「ザックス、どこだ!」

 目立つのが苦手なザックスは後方に控えていたのだが、ガンツに呼ばれて仕方なく一同の前へと立つ。バンガスのパーティとザックスを従えて、ガンツは、店の扉を開いた。

「入ってくれ」

 内装が一新された店内はこれまでの荒くれ者達の吹き溜まりというイメージとは正反対の小洒落たデザインで統一されている。

「いまいち、俺の趣味とは違うんだがな、皆の総意って奴だからよ……」

 少しばかり照れくさそうにガンツは語る。

 この2週間ガンツ=ハミッシュの酒場に所属する冒険者達の多くが、業者の指示の下、内装及び外装変更作業に励んだようだった。そのデザインについても大いに議論を交わし、自分達が帰るにふさわしい場所にしようと慣れぬ作業に懸命に励んでいた。振り返ったザックスの目には疲労しながらも満足気な笑みを浮かべる彼らの姿がある。

 まだ、塗料の匂いが鼻につく店内に入った彼らをガンツは2階席へと導いた。

「来てくれ、こっちだ」

 ガンツの導くままに足を運んだその先で、ザックス達は驚きの声を上げる。


――二階の一番席。


 ガンツ=ハミッシュの酒場において最も優れたパーティにのみ座る事を許されるその場所だけは、店の内装が全て一新されたにも拘らず、まったく変化のない以前のままだった。

「ここだけはよ……どうしても弄れなかった。皆もそれを了承してくれてな……、ご覧の通り、元のままだ」

 一番席へと歩み寄ったザックスは、変わらぬその場所に手を伸ばす。彼の目にはそこに座っていたウルガ、ダントン、エルメラの姿が映っていた。

 そんなザックスに、ガンツは告げた。

「この席をどうするか、お前達が決めてくれ。あのダンジョンを踏破したお前達にはここに座る資格が十分にある。俺はそう考えている。あとはお前達次第だ」

 その言葉にザックスは振り返る。彼の後ろに立っていたバンガスと目を合わせた。

「テメエ、どうしたい?」

 バンガスの言葉に僅かに沈黙する。階下にはすでに冒険者達だけでなく、店の従業員達にマリナやイリア達までが入店し、皆がザックスの決断を待ってこちらを見上げている。

 再び一番席を振り返る。彼らならば、なんと言うだろうか。


『好きにしろ』

 ウルガならそう言うだろう。

『時代は変わってゆくものだからね』

 エルメラはそう言うはずだ。

『いつまでも冒険者を止めた俺達に大きな顔させてちゃ、困るんだよ』

 ダントンはきっとそんな言葉を残したに違いない。


 ザックスの腹は決まった。振り返るとバンガスの目を真正面から見据えて堂々と告げた。

「あんた達の自由にしてくれ。オレはあんた達のパーティなら、この席に座る資格があると思う」

「本当にそれでいいんだな」

「ああ、文句なんか言わねえ」

「そうか」

 にやりと笑うとバンガスは階下に向かって大声で叫んだ。

「いいか! テメエら! よく聞け! 今日からこの店のNO.1は、これまで未踏破だった《再会の迷宮》の踏破に成功し、《踏破者》及び《竜殺し》の称号を得た俺達バンガス様のパーティだ!

 その俺達の権限においてこの席を欠番にする!

 ただし、例外としてここに座る事が許されるのは、俺達の店の誇りを守るために戦った《魔将殺し》ザックスと彼が許す者のみだ!

 文句のある奴はでてこい! 俺達が相手になってやる!」

 バンガスの言葉が終ると同時に、彼の仲間たちが一歩前に進み出て、階下ににらみを利かせる。その行動に驚いたザックスは、バンガス達を見つめた。

 バンガスも、ブラッドンも、ルメーユも、レンディも、誰もが小さく頷き返した。どうやら皆、初めからそのつもりだったらしい。

 そして、階下からはバンガスの言葉に賛同すべく盛大な拍手が鳴り響く。

 店内にいる全ての者達へと次々に泡酒のグラスが回され、バンガスが祝杯の音頭を取る。

「たった今から、俺達の店ガンツ=ハミッシュの酒場は営業再開だ。未来永劫この店が繁栄することを切に願う。乾杯!」

 店内のあちこちでグラスの触れあう音が響き、多くの者達の喜びの声で店内が明るさに満たされて行く。


――こうしてガンツ=ハミッシュの酒場はその危機を乗り越え、新たな船出の時を迎えたのだった。



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 冒険者協会の建物屋上では、遥か彼方に見える《ガルガンディオ》通りの賑わいを肴に二人の老人が酒を飲んでいた。釣りたてのカンサ魚の香ばしく焼けた匂いが辺りに立ち込める中、一人の老人が秘蔵の酒を取り出した。

「つい先日最高神殿に参りました折に、よい物が手に入りましてな」

「おお、それは幻の名酒とよばれたあの……! やはり大陸中に根を張り巡らした組織は違うのう」

「いえいえ、今や創世神殿とは中身の無い空っぽの箱のようなもの。集まってくるのは浮世の塵芥ばかり……」

「それを言うならうちの協会も同じじゃて、一体いつまでもつ事やら……」

 幻の銘酒が注がれたグラスを合わせて楽しげに語らっているのは、冒険者協会協会長の老人と《ペネロペイヤ》大神殿の神官長だった。

 その傍らには、せっせと魚をさばいて網の上でそれらを焼いている、件の部下の男の姿がある。

「ガンツ殿もうまく乗り切られたようで……。これで暫くは理事の方々もおとなしくされるでしょうかな?」

「いやいや、それは無理じゃろうよ。あやつらに反省などとしおらしい真似ができるくらいなら、とっくにうちの協会は安泰であろうし、ワシは楽隠居の身分じゃよ」

「悪党と恥知らずばかりが大きな顔をするのは、どこの世界も同じということですか」

「悲しいのう……」

 魚をつつきながらグラスを傾けた老人は、遠い目をして呟いた。

「ところで《魔将殺し》の彼、ザックス君でしたか? 彼はまたもや活躍されたようですな」

「今時珍しく、元気で生意気な若造じゃてのう。あやつの活躍は単にステータス値のせいという訳でもないようじゃしな。神殿のモグラ共もそろそろ、目をつけ始める頃かのう」

 ニヤリと笑って協会長は神官長の顔を眺める。

「まあ、長老方も今は身内のごたごたで手一杯ですから……、まだまだというところでしょう。しかし、いずれは彼もライアットのように様々な選択を迫られることになるでしょうな……」

「あやつの前途多難な運命は逃れようがないという事か」

「では、前途多難ついでに、そろそろ彼に真実を一つ明かしてもよいのでは?」

「真実? おお、『眠り姫』のことか? しかし、あれは、のう……。なかなかややこしい事になりそうで気が向かんのう。下手したら亜人戦争を招きかねんぞ」

「ですが、我々の力の及ぶうちに片をつけねば、後々厄介な火種になりかねませんかな。少なくとも表向き、神殿は件の『眠り姫』に関して、自発的に手は出せぬ立場にありますからな……」

「《妖精憲章》か……。あやつらの頭の固さはどうにかならんもんかのう……」

 ぶつぶつと呟きながら老人はグラスを煽る。空になったグラスに酒を注ぎながら神官長は続けた。

「魔将の出現に始まって、国家および各種族間の争いに加え、神殿の内紛……。そろそろ平和と安寧の時は終わりに近づきつつあるような気がいたします」

「過去の世代の垢を若者達に押し付けては、又、文句を言われることになるからのう。確かにあの若者にはせめて協力者の一人も必要な時が来ておるのかもしれん」

「その際には、御依頼下さればいくらでも協力させていただきますよ、協会長」

「まったくじゃ。頼りにしておるよ。持つべきものは古い友人というところかのう」

「何をおっしゃいますやら。《ガルガンディオ》の方々も未だにご健在ではございませぬか」

「あ、あやつらの事はよいんじゃ! このままあそこで大人しくしててもらわんと、《ペネロペイヤ》が壊れかねんわい」

 珍しく焦った様子で協会長は答えると、はるか彼方に見える賑わう通りに目を向ける。宴の最高潮を知らせる花火が盛大に打ち上げられ、通りに集まる人々は最高の夜を満喫しているようだ。

「宴は一段とにぎやかになりましたなあ。我々も立場がなければ、あそこで騒いでみたいものですな」

「全くじゃ、早く隠居したいもんじゃのう」

 見晴らしの良い屋上でため息をつく二人の老人の呟きを尻目に、《ペネロペイヤ》の宴の夜は一段と盛り上がっていくのだった。




2011/09/13 初稿




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