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Lucky & Unlucky  ~アドベクシュ冒険譚~  作者: 暇犬
アドベクシュ冒険譚05章 ~狂乱の蛇神編~
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とりあえず、後書き

 おかげさまでアドベクシュ冒険譚第五章・狂乱の蛇神編を無事にお届けさせていただく事が出来ました。 読んでいただいた多くの奇特な方々、更新を楽しみにしていただいた多くの気の長い方々に心より感謝申し上げます。


 難産中の難産となった本章……、いろいろとアクシデントに振り回され、更新日付も……。もはや言い訳しようもありません。

 それもこれも昨夏発売された超大作シリーズRPGが原……ゴホンゴホン……。他人のせいにするのはよくありません。悪い人のすることです(笑)。

 人間、いかに日々の積み重ねが大切かという事でしょう。


 とにもかくにも、当初の予定通りに正ヒロインであるはずの彼女が旅立つ事を決め、ようやくパーティ全員が出そろう事となりました。

 行方不明の彼や彼女、あるいは残された彼女達がどうなるのか、そして、厳しい時勢の中、更新は無事続くのか、ハラハラドキドキしながらご期待下されば幸いです。


 最後に読んでいただいた多くの方々に心よりの感謝を……

 そして、ポイント評価などのご支援を下さった方々には至高の感謝を……



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 さて、異例ではありますが、某メーカー様に一言、ご挨拶申しあげさせていただきます。


 昨夏発売された大作シリーズの最新作、大いに楽しませていただきました。一ファンとして大いに感謝いたしております。

 前々作、前々々作と酷過ぎるシナリオにもはや、終わった感と絶望感にさいなまれ、ジャンルを超え、世紀を越えて輝きながらも、本質を忘れた作る側の勘違いで滅亡の道へとひた走る大作シリーズの一つとなって、時代から忘れ去られていくのか……と正直、あきらめておりました。

 尚、前作については知りません。

 配信終われば全てが無に帰すネトゲは、時間とカネの無駄という古臭い価値観の持ち主ですから(笑)。ゆえにカメサマが出てこようが、○者同士が水面上で決闘しようが、竜人が……。とにもかくにも、あずかり知らぬ事です(爆)

 尤もシステム面では前作あっての本作なのだろうと重々、承知しておりますが(笑)。


 プレイ当初から感じ始めたどこかで見たようなキャラクター達。

 プレイ途中から徐々に感じ始めたどこかで見たようなストーリー展開、合体技の数々。

 ○者の権威、そしてふっ○つの○○の復活。

 そして、まさかまさかの……(未プレイの方々のためにネタばれ禁止!)

 エンディングクレジットで思わず『special thanks 暇犬』と探してしまったなんて思いあがった事など、『勿論』、ありません。


 思いおこせば数年前。

 関係者、アドべクシュ読んでんな! というとてつもなく思いあがった勘違いの元、じゃあ、という事で書いてみたのが『2.5』だった訳です。

 まあ、このアドべクシュ、ネットの悲しさというべきか、執筆当初から様々な制作者に要素を切り張りされ、パクられるというのが当たり前になっているところがありますので、いまさら感があるのですが……。

 とはいえ、前作ver.2のpvを目にして思わずニンマリしてしまったのは……、良い思い出です。


 勿論、『2.5』については所詮、グレーゾーンの二次創作ですし、本家が何をしようが大いに結構。ファンとしてお役に立てたのなら申し分もありません。

 良ゲーとはあらゆる要素が適度に絡み合ってこそであり、決してシナリオだけではないのですから。

 とはいえ、 予言者が出てきたくだりでは、さすがに大爆笑させていただきました。

――ブルータス、お前もそこまでやるかい。だったら、せめてもっとしっかりひねろうよ。

 そんな思いあがった事、これっぽっちも思ってはいません。


『2.5』とは逆方向の安易なやり直しというものが、失ったものの重さに耐えながら苦難の道のりを乗り越えたプレーヤーの心にどう映るか、はともかく、シナリオ全体はなかなかよかったと思います。(元がいいからかな?などとぽつりと呟いてみたのは、気のせいです、はい……)

 尤も、家にろくろくよりつかぬ主人公の安易な結婚は、かわいいお嫁さんとの離婚や巷ではやりらしいW不倫へとつながりかねません。

 相変わらずヒーローとヒロインの地位が、脇役にかっさらわれそうになってしまうのは、前々々作からの伝統でしょう。

 とはいえ、本当に買ってるかどうかも分からぬ方々の悪口で盛り上がる某サイトの評価もなかなかのもの。大作シリーズの面目躍如といったところでしょう。


 ただ、あえて……、あえて一言だけ、申し上げさせてください……、コホン!


「なんだ! あのダサいラスボスは! 悪の美学、舐めてんのか、コラ! 責任者出てこい! 最強の魔王の技と音楽ひっさげた魔神ラスボスがあれかよ! どういうセンスしてんだ! 最後の最後くらい、きっちりしたオリジナルで締めろや、アアン!」


 勿論、こんな思いあがった事、これっぽっちも思っていません。はい、これっぽちも……。


 さて、冗談はここまでにさせていただきます(笑)。


 ソシャゲーに押され(儲かるんだろうな、あれ……)、時代も移り変わりAIだのVRだのが当たり前になりつつある昨今、ゲームどころかシリーズあるいはRPGそのものの価値観が時代遅れになりつつある中で、過去のシリーズで培われた資源を使い果たし、それでも更なる次回作をというのは、大変な事だと思います。


 お偉い肩書きある人たちが、よってたかって「無い事の証明」をさせるという常軌を逸したこの恐ろしい時代。

 あちこちからあれこれ切り張りし、ばれなきゃなんでもオッケーさ、などという安易な姿勢は、『知られず、売れず、ついていけず』の三拍子で嫉妬に狂った同業他社につまらぬ因縁つけられ、炎上、○○大暴落で訳も分からず平謝り、などということのならぬよう、ご用心を。


 創造性豊かな我が国から生まれ、年月をかけて練りに練られた一級品のシステムにシリーズ独自の文法を継承しつつ、それでいて変わりゆく時代にふさわしい物語の実現に挑戦していく――挑戦者の心を忘れぬそんなシリーズであり続けていてほしいというのが、一ファンの願いであります。


 貴社のますますのご繁栄、心よりお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 そうそう、こういう場所で発信すると、どういう訳だか実現してしまうらしいので思い切って一言。


『一体、いつになったら王道魔王――魔王だから覇道か――、超覇道魔王物は出るんでしょうか?』

 あれだけのモンキャラとシステムの蓄積があるんだったら、結構なものが出せるんじゃない? もちろん、R指定じゃない正統派なやつ……。


 ……って言うか……、出そうよ……、ね(笑)?



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



2019年1008追記

 そら様、御忠告ありがとうございました。


 私自身、ネットの人間なので、過去同じような事をして笑い物になって消えていった人達をたくさん知っていますし、私もそのような彼らを嘲笑っていた口です。

 まさか自分がそういう立場におかれることになるとは夢にも思いませんでしたが……。

 ゆえにこのような事をすれば、どういう扱いをうけるかなどというのは十分に承知しておりました。

 某掲示板での私への書き込みを見たときには、あまりにも予想通りの展開に大笑いさせていただいたくらいです。

 当時は随分と悩んだのですが、それでもやらざるを得なかった、そして今はやってよかったというか、言いたい事を言えてすっきりしているというのが本音です。

 また件のメッセージが相手方に確実に届いている事も確信しています。


 以下、電波野郎覚悟の上で、堂々、説明させていただきます。


 私がいわゆるプロのパクリ行為というものを認識したのは、アドべクシュの第二章を発表した後でした。

 とあるシリーズの新作RPGの中で私の物語の中のあるキャラクターが名前そのままに髪の色だけ変え、それまでダブルヒロインだったはずなのに三人目として不自然にくっつけられ、某ゲーム誌で妙に推されている。(そういえばゲーム誌ってまだあるのかな?)

 まあ、当然そんな事をすれば爆死決定なのですが……。そのシリーズも今では見る影もない……ご愁傷様です。


 その時のパクリの度合いは大したこともなかったですし、(むしろ、オマージュ……かな)、とりあえずその時は、まあ、世の中ってそんなもんだよな程度でした。

 このレベルでおカネが動くのなら私でもアドべクシュで一旗あげられるんじゃね? などと甘い事を考え、あちこちに応募したくらいです。綺麗に惨敗でしたが(笑)

 以降、感想などに時折チェックを入れつつ、昨今、見るに堪えなくなりつつあるいくつかのアニメ脚本の中にアドべクシュそのもののやり取りやフレーズを見つけては呆れ果てるという日々を過ごしていました。


 当然、私の作品を元にして、流行りの異世界物、ハーレム、そんな売り要素満載にし、ここ最近アニメ化された物も存在します。

(そういえばavengerから引っ張ってきた剛の者もいたな……)

 でも正直、そういうものは消費され、記憶にも残らず作者ともども使い捨てられ消えていくものとなり果てますので、どうでもいいというのが本音です。

 一年後には忘れられてしまうであろう作っていらっしゃるご本人達が、一番それを良く分かっていらっしゃるはずです。


 読むだけ読んでコメントも書かない、レビューの一つも書かない。でも美味しいとこだけいいとこどり……。


 私はそんな方々を「作り手」として心底軽蔑しています。

 ただ、今のところ、そういった取るに足らない方々や数多の作品名をSNSを使ってあげつらうようなことまでするつもりはありません。

 どうせ、作り手としての彼らに未来はありませんし……。


 だったらお前も流行りの要素でやってみろよ、というのが彼らの言い分でしょう。


 でも、異世界脱出、ハーレム、内政、ついでに俺を邪魔するものは皆敵、といった要素の行きつく先は『カルト思想』そのものですから、それを読者に共感させ、小銭を搾取するという事が、作り手としての良心ゆえに、私にはどうしてもそれができません。

 過去現実の世界でそのような『カルト思想』に染まった団体がどれほどの事をしてきたかは世界中で枚挙に暇がありません。

 むしろ売れるからと『カルト思想』を堂々と勧める昨今の出版社のモラルのあり方に疑問を持つくらいです。知っててやっているなら、『表現の不自由』以上に性質が悪すぎるでしょう(笑)。そして焼畑農業にはいつか限界がくる。中学生でもわかる事です。


 ただ、今回、メッセージを送らせていただいた某社及びそのシリーズに関してだけは、少し事情が違います。

 シリーズ自体が明らかに迷走し、新作の度にサンドバックのように叩かれまくる、そんな頃にせっかく注目していただいたのなら、かつて夢を見させて頂いたファンとして、同時に作り手としてなにかできないだろうかと考え、カネにもならないむしろリスクにしかならない二次創作でネタと方向性を提供させていただいたという訳です。

 件の物語の構造をばらして某名作とアドべクシュをつなぎ合わせて作った今作の結果とその評価はご存知のはずです。


 昭和の時代から続き、多くの人々の夢と思い出の中に生きてきた作品を作り続けた以上、それを守る義務というのが存在するのではないのでしょうか?

 作ったのは我々だからそのシリーズをどうしようとそれは我々の勝手だなどという論法もあるのは認めます。しかい名作というのは優れた作り手とそれを支える目の肥えたファンがあって初めて成立するもののはずです。にも拘らず、安易な作り方で数字をとれれば、その時はよいでしょう。


 でもその次はない。


 どうにかモノマネをしたところで自分で上げてしまったハードルの高さをクリアできずファンに大きな落胆を与えてしまう。しかも与えられた感動が正当なものでなかった事を知れば、それを支持した多くのファンの心の中に計りしれないダメージを与えてしまいます。

 結果、良質のファンはどんどん去っていき、ダーティーなユーザー相手の搾取商売となり下がり、やがては消えていく。


 たしかに売上、利益、おカネ至上主義の今の世の中では、私の言っている事は戯言です。

 ですがそれでも私は、時代の中に生きる大作には、今、この時代に失われつつある品性や良識、モラルというものが必要なのではないかと考えます。

 肩書きや実績があるから、あるいは大きな会社だから、不正なんてあるわけない――そんな事、今の時代にあり得ません。

 会社なんて所詮、カネ、人、物の集合体でしかありません。

 とりあえず一発当たって、クリエーターを気取ったところで、すぐに訪れる才能の限界におびえるはめになる。

 一度、食べてしまった禁断の果実の味は忘れられず、あちこちからつぎはぎをしてどうにか取り繕ってもやがてはぼろ雑巾になって消えていく――パクリエーターの結末なんてそんなものです。

 映画も綺麗に爆死し、搾取ゲーでの売り上げにもいずれ限界はきて、いろいろ追い詰められている頃でしょう。新規次作のネタなんてそんなにホイホイ出来るはずもありません。同じ手が使えない以上、次期プロジェクトの責任者はいろいろ青ざめている頃ではないかと勝手ながら心配しているくらいです(余計なお世話か……)。

 都合のいいCEOとやらを雇いたければ、それなりのお金は出すべきです。

 今作の評価を見れば、元にしたこちらの実力は十分に把握していらっしゃるはずです。流行りの要素に背を向ける作り手なので数字の実績は少々心細いものですが……。



 さて、色々言わせていただいたものの、はっきりいって所詮は口だけ。

 残念ながら孤立無援のしがないネット作家の現状では、これ以上、アドべクシュの物語を育てていくことができずにいるところまで追い詰められています。

 当然、パクリエーターの方々への無償でのネタ提供も不可能となりつつあるという訳です。

 アドべクシュファンの皆様には申し訳ありませんが、どうにかこの状況が変わらぬ限りは、空前絶後の次章の発表もままならず、にっちもさっちもいかぬという有様はかわりません。

 しばらくは神様、仏様、創世神様と祈りながら、暗闇の中でのたうちまわる日々が続く事になるでしょう(笑)



 最後にそら様。

 世の中には確かにどうにもならない現状に不平や不満を持っている人々はごまんと存在します。

 それでも理性を持って、許された正当な能力と手段をもってどうにか日々の困難と戦おうとしている人々は決して少なくありません。

 おそらく私もそんな人間の一人です。

 ゆえに世の中が自分の思い通りにならないからと勝手な主張を持って多くの人間を殺め、その縁者に不幸をふりまいて未だにのうのうと生かされている『ゴミクズ野郎』などと一緒にしないでください。

 それは私への侮辱です。



 追伸。

 C社様。

 まさか居合で柱をぶった切ることのできる日がくるとは思いもよりませんでした。

 Good job! いいぞ、もっとやれ!



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