表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シーと新生の方途  作者: ユッキー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/8

終章



 ──白いゴールデンレトリバーの仔犬とともに、そして愛犬シーズーのシーとともに──



 春を迎え、ようやく静かな湖のような落ち着いた気持ちがもてるようになりました。そして、あの子がその短い人生を戦いつづけ、最後にみせてくれた笑顔を胸に、これからの人生を生きて行ける気がいたします。

 あの子の短い人生を支えてくださったセラピー犬には本当に感謝しております。

 お礼の言葉も言い尽くせないほど……


 そして私も、あの子の心のよりどころであったセラピー犬と同じ白いゴールデンレトリバーの仔犬と、暮らすことにいたしました。

 この仔犬が、あの子の生まれかわりだと思い、ともに懸命に生きて行くつもりです。

 本当にありがとうございました。


 ──Instagramへ届いたあのシングルマザーからのコメント。




 今夜も、スタンドライトの卵型のLED電球は、まるでこの8畳の和室の小さな太陽のように、隅々にまで淡くあたたかなひかりを放っていた。

 ほんものの太陽が、地球のすべての生命の源なら、この部屋の小さな太陽は、オレと愛犬シーズーのシーのかすかないのちのともしびだろう。


 オレとシーにとっての小宇宙=8畳の和室。


 オレはこれからもシーとともに生きて行く。


 ──シー! いつもありがとう。



 紺碧色(こんぺきいろ)の夜空には、はるか彼方から何億光年も旅した星たちが粛然と(きら)めいていた。

 シーは赤いリードを引っ張るように走り出す。オレも赤いリードをけっして離さないようにしっかり握って伴走する。

 短い両脚を伸ばしやや寸胴の身体を精一杯躍動させ、シーはくもりのないまことの世界へ向かって走りつづける……






挿絵(By みてみん)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ