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この団地、女子高生に自治会長を任せるって正気なの!?  作者: shizupia


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第85話『さて、今年も楽しませてもらいますか……』

毎年恒例の健康診断の日がやってきました。

風張家の父・よしつぐにとって、それは“義務”でありながら“ご褒美”でもあります。

だが今年は、なぜか流れが違っていました。


5月某日。

今日は風張家の父、風張よしつぐの健診日。

会社が年に一度手配してくれる健康診断の日である。

だが健診日は病院側の都合で一方的に割り振られる。

本人の都合などおかまいなし。

無理やりポストに詰め込まれて角が潰れた通知の封筒には「無断キャンセル厳禁」「時間厳守」「遅刻の場合は受けられません」の赤字がこれでもかと並び、まるで召喚状のようだった。

中には検尿カップと検便の容器。

絶対に忘れるなと何度も念を押されている。


風張家の父・よしつぐは、前夜の夕食を終えたあとから何も食べていない。

家族が美味しそうに食べる朝食の炊き立てご飯も我慢した。


「健診が終わるまで絶食か……」


健診の開始時間はランチ時を過ぎた13時30分。

よしつぐは13時ちょうど頃、巨大ターミナル駅の構内に立っていた。

人波の多い広場を見渡しながら、手にした健診封筒を握る。

しっかり検尿と検便も持参してきた。

朝食とランチを我慢した逃げ場のない義務の日だが、よしつぐにとっては“ちょっとした楽しみ”でもある。


なぜなら、この病院の男性フロアには若い女性看護師が多く配置されているからだ。

受付、身長体重測定、視力・聴力、採血、心電図……。

どの場面でも若い娘の笑顔が待っていて、時には体に触れてもらえる。

腹囲を測るときに抱きつかれるような感覚。

心電図で服をめくられる瞬間のドキドキ。

年に一度、若い娘に相手をしてもらえる“ご褒美”のような一日。

会社を休んででも来る価値がある、とよしつぐは思っている。


健診センターは駅直結の巨大商業ビルの上階。

案内板には「男性健診センター12F/女性健診センター11F」と掲げられている。

フロアは完全に分けられており、下階の女性フロアの様子は見えない。

ただ以前、主任バッジをつけたベテラン女性看護師が器具を抱えて男性フロアからエレベーターで降りていくのを目にしたことがある。

男性フロアは若手女性看護師で“満足度アップ”、女性フロアにはベテラン看護師で“安心感”を。

病院の配置戦略の妙に納得しつつ、よしつぐは鼻の下を伸ばした。


「ふふふ。さて、今年も楽しませてもらいますか……」


検診のお知らせ封筒を小脇に抱え、よしつぐはエレベーターへと歩いていった。



---


検診の予約客がぞろぞろと並ぶクリニックの待合。

列が進み、いよいよ自分の番。

病院の受付カウンターに立つと、「研修中」の名札を下げた若い医療事務の娘がにこやかに頭を下げてきた。

マスク越しでもはっきりわかる、柔らかな目元。

間違いなく可愛い女の子。


「こんにちは。本日は健康診断でお間違いないですか?」


「は、はい」


「では、問診票と保険証をお願いします」


よしつぐは、封筒から事前記入した問診票と保険証を差し出す。

細い指先がそれを受け取り、端末にカチカチと入力していく。

ただそれだけで胸が少し高鳴る。

医療事務の女の子が顔を上げ、柔らかい声で問いかけてきた。


「本日、検尿と検便はお持ちですか?」


「は、はい、持ってきました」


即答したよしつぐに、間髪入れず言葉が重なる。


「では、お預かりしますね!」


(えっ……ここで!? 直接!?)


心臓がドクンと跳ねる。

慌ててカバンから青い透明袋を取り出す。

中には、今朝トイレで必死にひねり出した検便と、採ったばかりの検尿。

それを若い医療事務の娘が両手で当たり前のように検尿と検便の入った袋を受け取った。


(まじか……!昨年までは設置された無機質な棚に置くだけだったのに……!若い娘が、俺の“汚物”を手で直接……!)


脳内で妄想が膨張する。


(これ、絶対にクリニックオーナーの変態的サービス精神だろ……!男の満足度アップを狙って、わざと研修生にやらせているに違いない……!)


頬が熱くなり、口元がにやけそうになるのを咳払いでごまかした。


「ありがとうございます。更衣室は奥になります。健診着にお着替えください」


柔らかな声に送り出され、更衣室へ向かう。


---


更衣室。

服を脱ぎ、薄手の健診着に袖を通す。

鏡に映る自分に小さくうなずいた。


(よし……今年も期待できるぞ!)


胸の奥からワクワクがあふれ出す。


待合。

ここは男性専用のフロア。

座っているのはみんな同じ色の健診着を着た男たち。

ブースの奥からは若くて可愛らしい細身の女性看護師たちの声が響いてくる。

彼女たちもダボっとした色違いの検診着みたいな作業着を着ている。

少しかがめば、下着がちらっと見えるご褒美のような仕様が、過去何年もよしつぐの視覚を刺激した。

よしつぐは彼女たちがクリニックに選ばれし顔採用の美女達と確信している。


「身長と体重を測りますね」


「視力はこちらです」


その柔らかな声に案内され、患者たちはどこか照れ笑いを浮かべている。


(うむ……やっぱり顔採用だな。俺の番ももうすぐ……!)


よしつぐは期待に胸を膨らませた。

番号が点灯する。


「風張さん、胸部X線撮ります。中へどうぞー」


立ち上がり、胸を高鳴らせてブースに入った。

そこにいたのは、中年の男性技師。

無表情ではなく、むしろにこやかで親切。


「はい、こんにちは。胸を壁に当てて、大きく息を吸ってくださいね」


(まあ、ここは予定調和。レントゲンに男性技師が多いのは知ってる。問題はその先だ……!)


息を吸い込みながら、よしつぐは心の中で期待を温めた。

ところが、撮影を終えると、その男性技師が自然に声をかけてきた。


「では、身長と体重を測りに行きましょう」


あれ?と思いながらついていく。

体重計に乗れば


「はい、まっすぐ立ってください」


と男性技師の柔らかい声。

視力検査でも


「焦らなくて大丈夫ですよ」


と案内される。

聴力検査でも、イヤホンを耳に当ててくれるのはごつごつした男の手。

廊下の向こうでは、若い看護師の娘たちが別の患者に声をかけている。


「上ですか? 下ですか?」


と視力検査で軽やかな声。

患者たちは自然に笑みを浮かべている。


(……ん?なんで俺だけこのおじさんがずっと付きっきりなんだ?本来ならここから若くて可愛い看護師の娘が来るはずなのに……!)


困惑と落胆がジワジワ広がっていく。


「では腹囲を測ります」


最後の望みを込めて振り返った瞬間も、やっぱりそのおじさん。

腰にメジャーを巻かれ、鼻先に届くのは若い看護師の娘のシャンプーの香りではなく、働く男の加齢臭。


「……ぐぉっ!」


よしつぐは思わず白目をむいた。

恒例の顔芸リアクション。

だが、おじさんはにこやかに


「はい、測定できました。お疲れさまです」


と声をかけてくれる。

何ひとつ文句を言える要素はない。

むしろ丁寧で親切。

だからこそ、余計に悲しい。


(俺は……この日のために昼飯まで我慢して、今朝ひねり出した汚物まで持ってきたのに……!)


周囲を見れば、他の男たちは若い看護師の娘に案内され、にこやかに測定されている。

なのに自分だけ、なぜか“おじさん専属”。

肩を落としたよしつぐは、加齢臭に包まれながら次の検査へと向かっていった。



---


腹囲の測定を終えたよしつぐは、どんよりと肩を落とした。


(違うんだよ……毎年ここは、健診最大のご褒美イベントなんだよ……)


思い出すのは過去の甘美な時間。

若い看護師の娘が正面から近づき、柔らかな胸がもろに腹に当たる。


「息を吸って、はい止めてくださーい」


その声に従い目を上げれば、必ず女性看護師のブラジャーがチラリ。

黒、白、淡いピンク……年ごとに違う娘が担当するから、「今年はどんな子だろう?」というドキドキ感もあった。

細身の女の子たちに共通する小さすぎず、控えめすぎない絶妙なサイズ感。

触感と視覚の二重奏を、よしつぐは“健診の神イベント”と呼んでいた。

しかし、それが今年は


「はい、測りますねー」


と、真正面に立ったのは、レントゲンからずっと付きっきりのおじさん技師。

当たるのはゴツゴツとした頑丈な胸板。 

そして鼻を直撃するのは働く男の加齢臭。


(俺の……俺のご褒美が……!)


魂が抜けたようにしょんぼりと通路に戻る。

それでも希望は残っていた。


「採血と心電図……ここがラストチャンスだ」


鼻の下を伸ばす準備を心の中で整えた。


「次の方、どうぞー」


採血ブースに呼ばれたとき、目の前に現れたのは確かに若くて可愛い細身の女性看護師。


(よしっ、来た!)


看護師の手袋越しに手首を握られるアルコール消毒。

白い指先で肘の内側を探られる感覚に、背筋がぞわりと震える。


「ちくっとしますね」


期待の瞬間、ぶすりと鋭利な角度で針が刺さる。

だが採血は失敗し、すぐに抜けた。


(おぎゃあああ!!!!!やっぱり痛い…)


よしつぐは顔に出さぬように平常心を貫く。


「……すみません、血管に入りませんでした」


再びぐり、と容赦のない角度で針先が入る。


「ぐっ……!」


よしつぐの顔は痛みに歪む。


(やっぱり……採血はベテランのおばちゃん看護師のほうが上手いんだよな。血管めがけて一発で決めてくれるから痛くもない。けど、そういう安心型おばちゃんたちは、きっと下の女性フロアに固められているんだろう。女性には“安心感”を与えるためにベテランを。逆に男性フロアは“顔採用”の若い娘を配置して、ご褒美を与える代わりに研修生の練習台にさせる……。つまり男は若い娘の訓練で犠牲になる。でもその見返りに、可愛い娘に触ってもらえる……これが健診専門病院のビジネスモデル……!)


痛みに白目をむきながらも、妙に感心するよしつぐ。

最後に包帯を巻く細い手のやわらかさに胸が温かくなり、痛みと幸福感の板挟みで混乱したままブースを出た。

そして迎えた心電図。

そこに立っていたのはまた別の若い看護師の娘。

やっぱり可愛い。

だが、恐ろしいほどやる気がない。


「……横になってください」


声に覇気がなく、目は完全に死んでいる。


(えっ……この子、なんでこんなに虚ろなんだ……?)


ここで何を見て、何を飲み込めば、あんな目になるんだろうか。

よしつぐは、冗談半分の下心が一瞬だけ萎むのを感じた。

よしつぐはベッドに横になり、健診着をめくられる。

その瞬間、ふわりと柔らかい胸がかすかに当たる。

ついでに服の隙間から白いブラに包まれた小ぶりなおっぱいがチラリ。


(ら、ラッキー……!)


視覚と感触のご褒美に心が弾む。

だが同時に、股間がむくむくと反応してしまった。


(や、やばい! このままじゃバレる……!)


よしつぐはズボンを直すふりをして、そっと股間のポジションを直した。

心臓の鼓動と心電図のビープ音がシンクロするように響き、余計に焦りが募る。


「動かないでくださいね」


無表情の娘にそう言われ、全身が固まる。


(ここで股間を見られたら……変態として捕まる!いや、これは生理現象だ、決してやましい気持ちではない……!)


必死に目を閉じて邪念を追い払い、測定が終わるのを待つしかなかった。


---


そして。


「はい、次はバリウム検査ですね」


再び現れたのは、あのレントゲンおじさん。


(えっ……俺、バリウムやるの!? 今年から!?)


初めて聞かされ、動揺する。

話では聞いたことがある。

とにかく苦しいと良い噂は聞かないバリウム。

ついにバリウムを飲む年齢になったのかと悲壮感も漂ってくるよしつぐ。

差し出されたのは粉末の発泡剤と、牛乳をさらに濁らせたような白濁液。


「これを口に入れて、この液体で流してください」


言われるまま口に含むと、粉末は甘酸っぱくてラムネのような味。


(お? 意外とイケるじゃん……)


そう思ったのも束の間。液体を含んだ瞬間、口いっぱいに泡がブクブク広がり、飲み込むのが苦しい。


「ぶごっ……!」


ゲップを必死に抑え、涙目で無理やり流し込む。


さらに追い打ちで差し出されたのは、ドロドロの白濁液——バリウム本体。


「これを一気に飲み干してください。ゲップはダメですよ。唾を飲み込んで我慢してください」


と言われ、意を決して飲み込む。


(うぷっ…重い……プロテインより濃い……!)


喉を通すたび、胃が粘つくように重くなる。

その瞬間、台がガコンと音を立てて動き始めた。


「はい、回ってー! もっと! 逆さになりますよー!」


別の部屋からマイクでアナウンスする、おじさんの威勢のいい掛け声に合わせ、よしつぐはぐるんぐるんと回される。


「うぇぇぇ……! おえっ……!」


白目を剝き、吐き気とゲップを死に物狂いで抑えながら、遊園地のアトラクションさながらの地獄を味わう。


(俺は今日……若い看護師の娘に胸を当ててもらうだけのはずだったのに……なぜ今、加齢臭のおじさんにグルグル回されているんだ……!)


涙目で空を仰ぎながら、よしつぐは心の中で叫ぶのだった。


「水をたくさん飲んで、今日は早めに食事をしてください。下剤は忘れずにね。おなかの中で固まるとつらいから」


おじさんの念押しに、よしつぐは


「はい……」


と小さくうなずいた。


---



「お疲れさまでした。では最後に診察になりますね」


と、おじさんに促されてバリウム検査は終了した。

よしつぐはおじさんの案内に従って、診察室の前にあるソファで待機していると、間もなく医師から呼ばれた。

診察室に入ったよしつぐの前に座っていたのは、ストレートアイロンで伸ばした長い前髪を垂らす痛々しい中年の男性医師だった。

前髪の艶だけは妙にあり、サラサラと頬にかかる。だが頭頂部は後退が始まっており、年齢に不釣り合いなその姿は「元ビジュアル系バンドマン崩れ」以外の何物でもない。


「はい、失礼しますね」


と、医師が首元の触診を始める。

それが済むと


「服を少しめくってください」


と言われ、促されるまま胸をはだける。

冷たい聴診器が二度三度当てられた。


「吸ってー、吐いてー、楽にしてー」


医師が問診票に何かを記入する。


「……何か質問ありますか?」


「いえ、特には……」


「じゃあおしまいです」


結果的にそれだけだった。


「問題なし」


とすら言われない。

健康なのか、不健康なのか、何も分からない。

横では若い看護師の娘が無表情にカタカタと記録を打ち込む。

にこやかさも声かけもなく、ただ歯車のように流れ作業が進む。

よしつぐは一瞬、不安を覚える。だが同時に、どこか冷静に頷く自分もいた。


(これだよ、これ。これぞ“健診ビジネス”。最後の診察はヤブっぽさも演出のうち。全部エンタメ的な仕組みだ。余計な会話は切り落とし、最低限の診察で人を流す。不安ならオプション検査で課金させる。満足は演出し、安心は販売。これが健診ビジネス。)


そう合点がいくと、不安は薄れていった。


(まぁ、今年も一瞬のブラチラを拝めたし……及第点か。来年に期待だな)


---


その夜。

風張家の食卓。

バリウムのせいで食欲はまだ重たいが、家族のにぎわいは変わらない。

いのりが箸を置き、ふと心配そうに顔を寄せる。


「お父さん、健診どうだった?」


その目には、からかいも打算も一切ない。

愛娘からの心配だけが満ちていた。

ただ純粋に父を心配している娘の視線に、よしつぐは一瞬うろたえながらも答える。


「医者から何も言われなかったけど……たぶん大丈夫だ」


「お父さん、健診の日っていつも楽しそうだよね」


ともりが鋭い一言を差し込む。よしつぐの顔がピクリと引きつる。

きよのは間髪入れずにニヤリと笑った。


「どうせ若い看護師に鼻の下伸ばしてたんでしょ」


「ち、違うぞ!」


と慌てるよしつぐ。

だが図星すぎて否定の声は空回りだ。


「看護師って手に職だから、いのりがなったら安心よね」


きよのがさらりと続けると、ともりが


「えっ、アタシは?」


と即座に食いつく。


「アンタはまだ中1でしょ。まずは勉強しなさい」


「へ〜い」


と気の抜けた返事が返る。

けいじはチンパン小学生らしく、フォークを振り回しながら大声で叫んだ。


「いのりおねーちゃん、看護師さん似合う〜!」


いのりは少し首をかしげて、にこりと笑った。


「看護師さんって、かっこいいよね。困ってる人を助けられるのって、素敵だと思う。それに、お母さんみたいに人の役に立てる仕事っていいな」


その一言で、よしつぐの脳裏に昼間の光景がよみがえる。

もし将来、いのりが看護師になったら。

あの健診専門病院で顔採用されて、流れ作業の中に立ちつつ、無表情でカタカタと記録を取りながら、中年男性患者に“ご褒美”と勘違いされる存在になるのか。

いのりの胸チラを拝み、さらに胸が当たる距離の近さをネタに、鼻の下を伸ばす連中。

自分と同じか、それ以上の年齢のオッサンたちに、いのりの姿を「ちょっとした楽しみ」として消費されてしまう。


(そんなの絶対に嫌だ! 俺の大事な娘を、俺と同じオッサンに“ご褒美扱い”されてたまるか!)


もちろん口には出さない。

出したら家族に相手にもされなくなる気がした。

だが心の奥では、拳を握りしめるように強く誓っていた。


(いのりのおっぱいも未来も、俺が守る。誰にも安易に“ご褒美”にさせはしない!)


家族の団らんの中で、そんな歪んだ使命感をひとり胸に抱えたよしつぐ。

一年に一度の健診――健康確認ではなく、父としての自己中心的で過剰な決意を再確認する儀式。

彼にとっての健診は、今年もそういう日だった。


今回は、父親・風張よしつぐの“年イチ行事”を描きました。

健診センターという舞台は、誰にでも心当たりのある日常ですが、視点を変えれば社会の縮図にも見えてきます。

顔採用や流れ作業、無表情な若手、そして疲弊した現場。

笑いながらも、どこか現代の働く環境が透けて見えるようにしました。

最後に娘のいのりの台詞を受けて、父としての歪んだ保護本能に変わっていく締めは、よしつぐらしいオチになったと思います。

次回も、ぜひお楽しみに。

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