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⒀『茫洋足る、風景模写』

⒀『茫洋足る、風景模写』



それはそれは、茫洋としているのである。視界の全てが、全き茫洋であって、俺はどうしようもなく、やり切れない気持ちになる。どうすれば良い、どうすれば良い、神に聞こうとしても、神は不可視の侭、どこかへ行ってしまう。



風景模写を繰り返し、繰り返す中で、俺は俺を発見しては、消失する。そんな繰り返しさ。それでも、生きて居るには違いないから、不可思議なんだよな、と思う訳である。であるからして、俺は俺で、相当参って居る様だ。



茫洋足る、風景模写も、あとどれくらい出来るのだろう。死んでしまえば、それで終わりなんだ。茫洋とした風景が、俺に訴え掛けて来るかのようだ。お前は一体何者になったんだと。俺はまだ、自身のことは、良く分からないんだ。

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