表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
✿ 桜の華 ― *艶やかに舞う* ―   作者: 設楽理沙


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
8/108

8 ◇絶望



 桃は舞の核心をつく質問に心臓が早鐘のように鳴り出すのを止められず、

コクコク頷くことしかできなかった。


「そっかぁ~。

 田中さんのときのことを鑑みてみると、恵子と旦那さんの最初の接点は

そこかもね。その時産院で旦那さんと鉢合わせとかなかった?」




「あった……うそっ」

 この時絶望が桃を襲った。




「うっわぁ~、頼むよ恵子ぉー。

 何もなかったと言ってくれぇ~。


 私、夫と一緒のときは外で恵子に会ってもシカトする。

 絶対スルーするわ。

 桃! とにかく恵子を旦那に近づけないようにね……」



 舞のダメ出しのような台詞に、桃は言いようのない不安に襲われた。


 そのあと、舞が何を話していたのか……ただの音声としか捉えられず

自分がどんなふうに舞に別れの言葉を掛けたのかさえも朧気で──


 今まで輝いていた自分の周りの世界が頭の中と同じように色を失くして

しまい、平穏で幸せな今の暮らしが音をたてて崩れ落ちていく様が見える

ようで、桃は自分の足元がグラグラと不安定に揺れるのを感じるのだった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ