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「2人って?」


「桃の旦那と淡井恵子よ」



「それってどこで?」

桃は、訝し気に尋ねた。



「そうよ、その場所……」

場所に語意を強める舞。



「そうなのよ、見かけた場所がね、大通りのある駅前なら私もいうほど

不自然に思わなかったかもしんないけど……。


駅の横に添って東西に延びてる道一本挟んで南北に細長い道が

あるじゃない?


ほらっ、自転車とかバイクなんかが連ねて置いてある道路。

もう軽自動者も通れないくらいの細い道」




「知ってる……」




「私は家から駅までいつもミニバイク使うからさ。

その日も駐輪しようとしててそれでね、2人に気付いたわけ。


私のほうはヘルメット被ってたし、恵子は熱心に桃の旦那に何やら

話しかけてたから全く私には気付かなかったけどね」



「2人はどんな話をしてたの?」



「それがさ、ひっきりなしに電車が通るからほとんど聞き取れなかった

のよね。だけど"ある意味深なところ"だけはっきりと聞こえたのよ。


『いいじゃない。黙ってれば分かんないんだから、これからも会おうよ』

だったの」





「それって……」



「どう転んでも意味深だよね。

だけど揉め事を桃に連絡するのもどうなんだろうって思って

知らせなかったんだけど……。


今日たまたま会えたから聞いたこと話しとこうと思って」



「うん……」


舞からの仰天話を聞き、桃は涙目で相槌を打った。

それと共にどうにかなりそうな気持を宥めるのに苦労した。


そんな桃の気持ちを知ってか知らでか、舞の話は更に続いた。


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