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✿ 桜の華 ― *艶やかに舞う* ―   作者: 設楽理沙


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48 ◇苦しめないでほしい



『反省してるからって何? 

 何勝手に反省してるつもりになってるわけ』



「私、実は別にもうひとつ仕事持ってるのよ。もちろんモデル。

 そこはね、学生じゃなくて渋いおじさんたちばかりなんだ」



「あーっ、止めてくれよ。

 俺を苦しめてそんなに楽しいのか」



『へぇ~、そんなに苦しいんだ。ちょっと意外。

 世間体を考えて恥ずかしいっていうのはありかと思ってたけど』



 夫が苦しいと言い出したせいで、今のいまで考えたこともなかったことが

私の口から勝手に飛び出してきた。



「そこはね、おじさんたちばかりだからポーズもかなりハードなのよぉ。

 一糸まとわぬ姿ですっぽんぽん。


 もう少し先の授業であそこをね、椅子に座って……びろーんって

見せることになってるの。


 なかなかそういうのOKしてくれるモデルがいないらしくて

講師の人に喜ばれたわ」




『流石にそんな要求しないと思うけど……自分で作り話しながら

あほらしくて笑っちゃった』



 唖然として私の話を聞いていた夫は、私の肩から徐々に腕まで移動させていた

両手を放し、床に座り込んで号泣し始めた。


          ◇ ◇ ◇ ◇



 その様子に流石の桃も、呆然とし――――

身動きもできず、しばらくの間その場に佇ずむばかりだった。



 この時桃の胸中を過ったもの……。(心中は……少しほだされたりしていた)



 桃自身、思いもかけなかった想い。

 だから、到底夫の俊には分かりようもない桃の想い(ほだされた)であった。



 少しやり過ぎたかなと思いつつも『そんなに泣かなくても……』と

桃は思った。



 冷静に考えればそんなことあるはずがないというのに。

 俊も後日冷静になればそのうち分かるだろう。

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