第63話:昨日は昨日ですよね
爽やかな朝。
そう、窓の外は確かに爽やかな朝であった。
朝日が照らす草花は鮮やかな彩りを魅せ、朝風に撫でられる草木は枝葉を擦らせ新しい1日に感謝の音楽を贈っていた。
それらを他所に、ベッドに上体を起こしたアリアは呆然と死んだ魚の目で眼前の壁を見つめていた。
見つめる先の壁は唯の壁、唯思えるのは男の時に住んでいた安アパートの壁よりも遥かに高そうだということのみ。
だが、アリアにはそこに別の物が見えていた。
壁に映るは、昨日の記憶。
恋しさに堪らず、シオンに抱き着いていった、己が姿。そこに、寝る前の唐突な孤独感に催された手を握ってとのお願い。その後の握られた手を嬉しそうに微笑み、眠っていった姿。
もう耐えられなかった。
昨日の自身の恥ずべき醜態が怒涛の如く、アリアに襲い掛かってきた。
「~~~~~~~~!!!!!」
声にならない絶叫を上げて、布団の上をのたうち回る。
髪がぼさぼさになろうが関係ない。兎に角、転げ回りたい衝動の赴くまま転げ回った。悶絶、まさにその言葉が相応しい程の苦しみ方であった。
そうして、暫くのたうち回り、ようやく気持ちの高ぶりが収まってきた時、むくりっとベッドから起き上がり、靴など履く時間も惜しいと素足で床に降り立った。
素足で床を進むこと数秒、アリアの全体を映せる大きな姿見の前に立った。
お人形のような可愛らしい顔立ち、赤と青のオッドアイ、そして、傾国のお姫様のように儚く、可憐な少女が映っていた。
鏡の中に映る真っ赤な顔で瞳を潤ませた少女が表情を不意に歪ませた。
そして、大きく息を吸い込むと、1人だけの部屋で大きく、今度は声に出して叫び声を上げた。
「もうやだーーーーー!!」
胸に溜まる鬱憤を吐き出した。
「ママに甘える子供か、よーーーー!!!」
己が姿の醜態を吐き出した。
「とっくに大人だろーーーーーーーーー!!!!」
幼い精神に成りかけた自分自身への嘆きを吐き出した。
それはまさに、アリア、魂からの叫び、3発連発であった。
その後、懲りずに鏡に映る自分の幼い姿を一瞥すると、昨日の事が瞬時に、再び脳裏に強烈に蘇り、「ああああああ!!」と叫び上げ、最後は頭を抱えて蹲った。
(恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしい。・・・・・)
恥ずかしいしかもう浮かばないアリアは、床と小さな足先を見つめ続け、羞恥心が落ち着くまでひたすら蹲るのであった。
ようやく羞恥の悶絶から解放されたアリアは、蹲っていた状態からゆっくりと起き上がった。
「はぁ~~~~~」
長く肺に溜まった空気を吐き出した。
そして、最後まで残っていたものを全て吐き出し終えると、気持ちをきっぱりと切り替えて、鏡を見つめながら自身の幼稚化現象について思考を巡らしていった。
(やはりこの身体のせいかのか。俺の魂がこの身体の形に変化していっているからなのか。情緒が若干不安定なのも、甘いものが美味しく感じられるようになったのも、誰かに甘えたくなるのも、この12歳の少女の身体になってから顕著に表れるようになったように感じる)
そう内心で推察を述べると、鏡に自身を映す。
(このまま行くと、俺はどうなってしまうんだ)
そんな心中の呟きから、形のない漠然とした不安がアリアの身に湧き上がってきた。
(俺自身はこのまま、塗り替えられていってしまうのか。俺という個人は存在を失くしていってしまうのか)
自分がいなくなる、意識の喪失。つまりは、死。
2度目の死に思いが及ぶと、涙が耐えられず零れた。
涙に濡れる顔を正面の鏡にアリアは映した。
赤い目をした少女と目が合う。
苦しむように泣く少女と自身が重なる。
奈落から這い上がってきた恐怖がアリアの心と身体に憑りついた。
耐え難い寒さと震えが途端に、アリアの身体を侵していく。
両手で掻き抱く身体は震えを止めず、いつの間にか空気が薄く感じられ、喘ぐように呼吸を繰り返す。
また床に蹲ろうと、これ以上恐怖に打ち勝てないと、虚空を見続けていた視線を足元に落としていった。その時、偶々視線が鏡面の上を通った。
視線が固定された。鏡に映る少女から視線が動かせなくなった。
少女の姿が成長した15歳の容姿に変化した。
アリアはその大人びた姿の少女を見続けた。すると、不意にもう遥か過去の様に思われる前の自分の最期が脳裏に浮かんだ。
そして、それをきっかけに、上下2つに裂けた自分の身体を見て、死を覚悟した自身が最期に願った、願いを思い出した。
(そうだ。俺はアリアを救いたいって願ったんだ)
何度バッドエンドになろうとも、一心にアリアルートを探して挑んでいた諦めの悪い自身も思い出してきた。
じんわりと温かい胸に手を置くと、アリアは正面の自分に向き合った。
(俺のせいじゃない)
自身に向かう負のベクトルを他の向きに変えた。
(俺にバブみ属性は備わっていない。だろ)
自身の否定を肯定した。
(よし。俺は俺。俺自身はなんら昔と変わっていないな)
重かった心が最後に呟くと途端に軽くなった。
自分自身が変化した訳ではないと確認したアリアは、鏡の少女を見て心の中で思わず呟いた。
(ひっでぇ姿だな。ははは)
自分の酷い有様に笑いを零すと、鏡から窓に視線を移した。
アリアの目に朝の爽やかな景色が映った。
(綺麗な朝だな)
澄んだ気持ちでそう零すと、もっと近くで眺めて見るのも面白いかと考えて、アリアは窓に近づいていった。
窓から望む景色は昨日も見たが、丁寧に手入れが施された情趣浮かぶ美しい庭園であった。
ほうっと感嘆の吐息が零れた後、朝の空気も味わいたくなり、心から背伸びをして鍵を開けた。
早く、早くと逸る心を抑えて、窓を押して外側に開けていった。
途端に、朝のやや冷えた風が部屋の中へと流れ込んだ。
朝の澄んだ空気に全身を撫でられたアリアは、ふるるっと身体を震わせた。だが、肌寒さだけではなく、朝一番の新鮮な空気に感動しての震えも混じっていた。
アリアは身体だけでなく、口でも空気を味わいたくなり、両手を少しだけ広げ、大きく息を吸い込んだ。
体の中に5月でもまだ冷たい空気が入っていく。口を通り、気管を抜け、肺へと入っていった。僅かに冷たさを感じるような空気を一旦肺に溜め、上質な葉巻を味わった後の様に名残惜しさを感じながら、ゆっくりと肺から空気を押し出していった。
全て吐き出し終えると、今度は一気に深呼吸の様に吸い込んだ前とは違い、ゆっくりと葉巻の香りを楽しむように、口の中で朝の空気を味わいながら吸い込んでいった。
何も香りも味わいもないが、それ以上の幸せな味わいを朝の澄んだ空気にアリアは感じられた。
見渡す2度目の異世界の朝に、もう先程の羞恥心と不安はすっかり塗りつぶされていた。
まだ瞳に朱色が残るものの、清々しく笑むアリアは、今日から始める重要な朝の日課を頭に浮かべた。
自身の胸に視線を落とした後、シオンを呼ぶ為に窓から振り返った。と、その瞬間、廊下側から勢いよくドアが開け放たれた。
「お嬢様―――――――!!!!!」
「!?」
バンっと突然の大きな音にびっくりしたアリアが、思わず窓際の壁にもたれ掛かるように尻もちをついた。
アリアの驚愕に見開かれる目に見えるのは、ドアと一緒に室内に飛び込んできたシオンの姿だった。
アクションスター張りに飛び込んできたシオンは、床の上を何度か転がると、流れを殺さずにスッと立ち上がった。
シオンは素早く室内を見渡し、アリアの姿を見つけると、一瞬の驚愕後、すぐに鋭く視線を細めアリアの下に歩み寄った。
シオンのせいでドキドキと心臓が忙しなく鳴り響く中、アリアは近寄ってきたシオンを見上げた。
シオンはアリアの前に着くと、静かに腰を下ろしアリアと視線を合わせた。
そして、慎重に落ち着いた声音を意識し、まっすぐアリアを見つめながら、ゆっくりと声を掛けた。
「アリアお嬢様、ゆっくりとシオンの顔を見て下さい」
「は、はい!」
何の気構えもなく突然のシオンの突撃に、未だドキドキと鳴り響く鼓動を感じながら、素直にシオンの声に従った。
シオンはじっとアリアの目を見つつ、丁寧に落ち着いた声音で訊ねていった。
「お嬢様、どこか痛いところなどはございませんか?」
言い終わると、アリアの全身にスッと視線を走らせた。
「い、いえ、特にそのようなところはありませんが」
アリアがそう言い終えると、シオンは自分に心配を掛けたくないからと我慢していないか、アリアの目を見つめ探った。
(・・・、どうやら本当のようですね)
そう内心でアリアの言葉に嘘がないと結論を出すと、一先ずの安堵を胸に得た。
しかし、怪我はなくとも、他に何かあった可能性は払拭出来ず、部屋の現状、アリアの姿に不安が浮かび上がってくる。
シオンは次なる質問をゆっくり丁寧に訊ねていった。
「アリアお嬢様、ご自身の身体でどこか不快な感じのするところなどはございませんか」
再び、視線を鋭く、隈なくアリアの全身を一瞬のうちに確認していく。
「そ、それも特にありませんよ、シオン」
戸惑う様に自身を見つめるアリアの視線を正面から受け止め、誠か否かを瞬時に判断する。
(・・・、これも問題はなさそうですね)
自身の洞察でそう見通すと、シオンは内心で考えを述べていく。
(最悪の事態は回避できましたか。お嬢様のお部屋から声が聞こえた瞬間に、スイ、ローズに出した、屋敷に潜み得る者の捜索の指示は、これで一先ず下げられそうですね)
ふぅ~と、小さく息を吐くと、あの悲鳴に似た叫びの原因を探り始めた。
(不埒者の線は消えましたが、果たしてあの悲鳴は何を原因に上げられたものでしょうか。ベッド、髪、涙痕、衣服の乱れ、それと開け放たれた窓。・・・、窓、窓!!不埒者の線が消えた今、逃走によってではないとすれば、換気!!)
あっ、と天啓にも似た閃きにシオンが、慎重に、座り込んでいるアリアの足元に視線を向けた。アリアは気付いていないが、実に可憐な女の子座りを視線が捉えた。
それで納得がいったと、シオンは優しく微笑んでアリアに声を掛けた。
「大丈夫ですよ。シオンはずっとお嬢様の味方です。それでは、早めにショーツだけでも取り換え」
「粗相ではありませんよ!」
「・・・、あっ!そういう事でしたか。大丈夫ですよ、お嬢様。お嬢様のお年頃なら丁度、お迎えになる方も少なくありま」
「絶対に来ませんよ!!」
「・・・はっ!?まさか、やはり」
「違いますからね!わたくしはずっと部屋に1人でいました!窓も外の空気を味わいたいと思い、開けたものです!」
アリアはシオンの頓珍漢な問いを全て即座に否定した。
シオンが神妙な顔付きで近づいてきた時から何か不穏なモノを感じていた、アリア。そこから、突然、真剣な顔つきになり体の異常を問いかけてきた時には、もう何を勘違いしているか大体把握できていた。その後、また黙り込んだ時点で、昨日、一昨日とシオンと付き合って来たアリアは、殆ど何を訊いてくるか予想は立てられていた。だからこそ、皆まで言われる前に、即座に否定して退けたのであった。
(まぁ、仕方ないよな。俺の今の恰好を見れば、そう勘違いをしてもおかしくはないしな)
そう心の中で述べた後、自分の身体に視線を落とした。
髪は分からないが、服装はごろごろと悶絶していたせいで、随分と乱れていた。
(おねしょとあれの勘違いは止めて欲しいが、それでも、やっぱり、自分を一番に心配してくれるのは、嬉しいな)
ニコリと心の中から漏れ出してきた嬉しさを笑顔で表すと、尻もち状態からゆっくりと起き上がった。
起き上がったアリアをまだどこか気に掛けるように見上げるシオンに、アリアは努めて明るく不安なんてないと思わせるように声を弾ませた。
「心配性なシオン、わたくしは今日も元気いっぱいですよ!」
シオンの前で一回転回ってみせた。
そして、微笑みから楽しそうな笑みに変えると、シオンに手を伸ばしながら伝える。
「さぁ、わたくしはこの通り元気です。いや、元気が有り余っています。だからね、シオン。今日も朝のランニングに行きましょう」
そう明るく言うと、シオンの手を引いて立ち上がらせた。
そして、開けっ放しになったドアから、シオンの手を引き外に向かおうとした。
「お嬢様、お待ちください」
が、外に向かおうとしたアリアにシオンの声が掛かった。
「シオン、どうかしたの?」
シオンに振り返り、そう疑問を口にする。
「はい、お嬢様」
返事を返し、シオンがアリアを正面から見つめる。
「シオンの早とちりであったことは、今のお嬢様の元気なお姿で納得いたしました」
ずっと緊張状態であったシオンは、そうアリアに伝えると、今日初めての笑みを浮かべた。
そして、柔らかな眼差しでアリアの全身をつま先から頭の頂点まで一通り眺めると、恭しく1度頭を下げてから優しく注意を述べていった。
「お嬢様、元気なのは分かりましたが、その格好のままお外に出て行かれるのでしょうか?シオンは流石に寝間着姿で外に出て行かれるのはどうかと疑問を提示させて頂きます」
そうやんわりと窘められて、アリアは今の恰好に気付かされた。
「そうですよね。流石に寝間着姿で走る訳にはいきませんよね。あはは。・・・、ごめんなさい、シオン」
笑って上手く誤魔化せるかと試したアリアであったが、シオンに無言で見据えられたので、すぐに素直に謝った。
シオンはそんなアリアを数秒間見つめた後、ふ~、と1つ息を吐くとアリアに顔を向けて口を開いた。
「分かって頂けたなら結構です」
そうシオンがアリアに伝えると、話を次へと進めていった。
「それでは、ランニング前にまずは朝のお手入れをさせて頂きます。チェイサー家のご令嬢ともあろう者が身嗜みを乱したままでは、お屋敷の皆に示しがつきませんからね。自覚を忘れずにお過ごしください、アリアお嬢様」
そう優しくお小言をアリアに伝え終えると、シオンは化粧台から椅子を持ってきた。その椅子をアリアの傍に置くと、椅子を窓に向け外の景色が眺められるようにした。
「お嬢様、どうぞこちらにお座り下さい。本日は天候も良いので、外の景色を眺めながらのブラッシングとさせて頂きます」
アリアが椅子に着き外の景色を眺め始めた頃を見計らい、シオンは化粧台から持ってきたブラシで、アリアの乱れた髪を梳いていった。
何度も、何度も、丁寧に、髪が背にゆったりと流れるようになるまで梳いていく。やがて、発芽した髪が無くなり、自然にブラシが通るようになると、ブラシに変えて手鏡を持ってきた。
「お嬢様、本日の仕上がりは如何でしょうか」
そして、アリアに髪の出来を確認してもらい、朗らかに微笑むアリアの顔を見られた所で、朝のブラッシングを終了した。
シオンは、アリアが椅子を立ち艶やかに流れる髪を手で梳いたり、いじったりして感嘆に笑みを弾けさせている姿を横目で見つつ、椅子を化粧台に戻しにいった。
その後、遠目に今日の出来栄えと今日も明るいアリアの姿に存分な充足感を覚えると、アリアの傍に戻り、声を掛けた。
「お嬢様、大変満足していただけ、シオンは光栄でございます」
「え、あ、う、うん、そうね。今日も素晴らしい出来栄えですよ、シオン」
はははっと、つい今しがたまで夢中で乱れた髪から綺麗に梳かされた髪を弄っていた自分が恥ずかしくなり、答えた後に、誤魔化す様に笑いを作った。
シオンは、そんな恥じらうアリアの姿に胸をほっこりさせながら声を掛けていく。
「お嬢様、本日の朝の着替えですが、ランニング用に拵えた衣服がございます。そちらをお召になるのは如何でしょうか」
そうシオンに訊ねられ、アリアは快く頷いた。
「ええ、そうね。そちらに着替えたいと思います」
アリアは微笑んでシオンに顔を振り向けた。
「折角、シオンが取りに行ってくれた衣服ですものね。わたくしの為に、シオン達が作って下さった衣装。ぜひ、そちらをお願い出来るかしら、シオン」
アリアの言葉にシオンは顔を綻ばせながら、恭しく頭を下げ答えを口にした。
「はっ、了解致しました。すぐにお持ちしますので、少々お待ち願えますか、アリア嬢様」
「ええ、全く問題ありませんよ、シオン。その間に、わたくしはお手洗いの方に行かせてもらっていますね」
微笑みを浮かべてアリアがシオンに答えた。
「ありがとうございます、お嬢様。それでは、シオンはお嬢様の運動に適した衣服を取りに行って参ります」
「はい、行ってらっしゃい、シオン。わたくし、お手洗いでゆっくりしたいので、急ぎ過ぎないようお願いしますね」
「はい、お嬢様」
アリアの気遣いに嬉しそうな笑みで答えると、シオンはアリアの部屋から出て行った。
そして、廊下に出た所でシオンにアリアがもう一度声を掛けた。
「わたくしはもう大丈夫ですからね、シオン。気遣いはもう無用ですよ」
そう言葉を掛けて、シオンを送り出した。
部屋に再び1人になると、アリアはシオンの出て行ったドアを見つめて零した。
「今日のシオンは随分と丁寧だったな。気を遣わせてしまったのかな」
初日並みの丁寧な接し方で、どことなく空寂しさを感じていたアリア。原因は、シオンにさせてしまった勘違いだろうと推察すると申し訳なさを感じた。だからアリアは、次からはシオンに心配を掛けないようにと心に銘記した。
「シオンはおバカな方が俺も楽しいからな」
物憂い面影でそっと呟くと、その後すぐに口元に柔らかな笑みを形作り呟いた。
「でも、最後にいつも通りで良いからと伝えたし、戻ってきた時にはいつものシオンに戻ってるだろ」
アリアはそう臆測じみた確信を胸に抱き、お手洗いに向けて歩き出した。
そして、部屋のドアに手を掛けると、気分転換に明るく声を出した。
「さ~てと、異世界のジャージがどんなものか楽しみだな」
ワクワクと期待するような顔つきに変えて、お手洗いへと廊下を歩いていった。
その道中、また頼めるなら普段着用にも頼めないかな、とシオンに相談しようと心に決めてお手洗いのドア潜っていった。




