夏蜜柑、その三か月後
パソコンの設置が終わり、ワコムの接続も終わって早々に三ヶ月が経った。その間ユーチューブを見る以外、特に使っていない。
まさに宝の持ち腐れ、何のために買ったんだと聞かれたら、未来のためだと答えよう。
買って満足、設置して満足、いつでも使える満足。この三満足から怠慢に陥った私は、気が付いたら時間の停止した世界に囚われてしまっていた。
そう、新型コロナウィルスの猛威が世界に広がったのだ。
三月、世界中が自国を閉鎖し、この国から外国人観光客という単語が消えた。
四月、日本人の外出も極端になくなり、色んな業種が悲鳴を上げた。
五月、緊急事態宣言が延びに延び、ほぼ丸々一ヶ月自宅待機状態となる。
六月、依然コロナウィルスの脅威は衰えず、必要のある外出理由がないため、自主自宅待機が続く。
あんなに音も無く、なんの気配も感じない世界などあっただろうか? 働く事も出来ず、外に出る事も出来ず、誰とも会う事が出来ない世界……そんな中、救われたのはこのパソコンセット達だ。
もしかしたら読んでイラッとする人がいるかもしれないため、先に言っておく。この筆者はアナログ人間な事に付け加え、超ポジティブ人間だ。嫌な事も辛い事も寝て起きたらリセットでき、いざとゆう時は開き直る。なので言う事書く事が楽観的に感じるかもしれないが、そういう奴だと思って読んでもらいたい。
それでは前回の内容から三ヶ月経った私の日常に戻ろう。
四月の頭、完全にコロナの影響を受け家から出る事のなくなった筆者の下に、一つの荷物が届いた。
ファイナルファンタジー7のリメイクだ。
どんなに悲観したところでどうにもならないのだから仕方がないと開き直り、楽しみにしていたゲームを思う存分堪能した。時間を気にする事なく、誰に咎められることもない。素晴らしい。(←皮肉です)
学生の時とは違い、社会に出るとまとまった休みを取り辛くなる。一ヶ月二ヶ月と何ヶ月単位ともなると、逆に休んだ罪悪感が芽生え始め、他人の目を気にするようになってしまう。だからこれは人生に一度、何を気にする事も無く、堂々と休める長期休暇だと前向きにとらえる事にした。
そして世間も同様に長い長期休暇に突入してしばらくした時、ふと思ったのである。
『あれ? 小説の投稿、今の時期にするのが一番よかったんじゃね?』と。
ネットを使う人が爆発的に増え、見てもらえる機会が多い(と勝手に分析した)この時期を、自分の怠惰で逃した私……
ついに、頑張り始める事を決意した。
そこからは手探りしつつ、まずは22話分の小説をパソコンのワードにまんま移す。それを見ながら、コピペしながら、一話目からの書き直し作業が始まった。登場人物の名前や口癖、特徴なども全て記録していく。分かりやすい。(携帯の時はいちいち書いた部分を探して読み返してた)
パソコンで書きつつ、意味や使い方の疑問は携帯で調べる。やりやすい。(携帯の時は保存を忘れて何度間違えて消した事か……)
そんな感じで、順調に小説の手直しは(もはや別作品な気もするが……)進んでいった。
そして息抜きがてら、いよいよワコムを触ってみる。ユーチューブで何となくの使い方を学び、これも手探りしながら色々と試しで触ってみる。
すごい。本当に、紙に手で書くよりもずっと楽に(色々誤魔化しながら)絵を描く事が出来た。
そっからは小説は少しお休みし、ワコムで絵を描く練習に没頭したのであった。
――次回、『夏蜜柑、とりあえず一枚描いてみる』
多分、絵を公開します。お楽しみに☆
なぜかみてみんの認証コードが通りません。アナログ人間なのにロボット認定か?
登録でつまずいてるので次話投稿がいつになるか……ワコムで描いた絵をどうやってみてみんに投稿するかも今から調べるので、早ければ今日中、遅ければ未定、諦めたら次話に挿絵は無しです(泣笑)
頑張るぞ~