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昭和霊伐記  作者: 小石 ピカリ
9/21

秘密組織

集落へ戻る途中、純平は水城に問いかけた

「あんたがさっき言ってた抜刀隊ってなんなんだ」

水城は頭をかき

「あー、そうだな、まぁここまで関わっちまったから教えてやるよ」

「まず抜刀隊の事を教える前に集落(お前ら)を襲った物の怪について教えなきゃならねぇ」

「物の怪?そういえば二人とも言ってたな」

「物の怪ってのは戊辰戦争が終わった頃から確認され始めたんだ、物の怪は死んだ人間が生前残した強い怨念(おんねん)(むくろ)宿(やど)り本来の人間以上の力を得る、それに奴らは人の心臓を食う事によって少しずつ元の人間に戻っていくんだ食った数は増えるにつれ感情や理性など取り戻して行く、最初は主に戊辰(ぼしん)戦争で戦死した幕府軍の侍ばかりだったが西南戦争や大恐慌(だいきょうこう)、時代を重ねるごとに物の怪の数やその原因も増えていった対外戦争も例外じゃない」

「そんな前からあんなバケモンが日本中居たのか」

「そんでもってその物の怪から国民を守る為に明治七年に創設されたのが霊伐隊(れいばつたい)だ」

「そんな部隊が明治からあったのか知らなかった」

「まあ、内務省の秘密組織だから知らなくて当然だな」

「新撰組見たいな感じかな」

新撰組 警視庁特別警備隊の愛称

「いや、んー、そうだな同じ警保局管轄だし特高とっこうみたいなもんだな」

当時の日本の秘密警察である特別高等警察の略

純平が少し聞きにくそうに

「なあ、こっちから聞いといてなんなんだけど秘密組織のことそんなベラベラ喋っていいのか?」

「お前だけ特別にだ、絶対に他言無用だぞ」

水城は純平を凝視(ぎょうし)した

「そういえば抜刀隊って名前じゃないだな最初は」

「それはそんな大した理由は無いんだが明治十二年くらいに霊伐隊(れいばつたい)のトップに新しいく着任(ちゃくにん)した警視正が西南戦争に警視抜刀隊として従軍(じゅうぐん)してたから刀持った隊員見て名前変えようと思ったらしい」

「名前はそっから受け継いだってことか」

純平たちが話していると集落に戻ってきた

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