覚悟
純平は家に戻ると物置から猟師だった父が使っていた村田式散弾銃を取り出した
「こいつと後は」
純平は部屋に入ると棚の中に置いてあった拳銃を取り出した
九四式自動拳銃
「散弾銃らを使って戦うの」
「ああ、この村田銃は小銃と違って射程距離は短いが攻撃範囲は広いから核ごとあのバケモンをぶっ飛ばせる」
村田銃に弾丸を装填しコッキングする
「あのバケモンのところへ連れてってくれ仇を討ちたい」
霞は少し悩んだが
「わかった、連れてってもいいけど命の保証はしないよ」
「ああ、構わない」
「なら着いてきて」
霞はコンパスを取り出し針の方向を確かめる
「こっちに水城さんが居る」
霞と純平はコンパスが示した方向へ向かった
「なにその方位磁針?」
「説明は後それよりも辺りの警戒をして」
コンパスの針が示した方向へ向かって行くとそこに水城がいた
「来たか、気をつけろまだこの近くに居る、それに純平なぜ来たんだここは危険だ死ぬかもしれん」
純平は散弾銃を構え
「覚悟の上だ、あのバケモンは必ず俺がぶっ殺す、敵討ちだ」
純平は本気だった
「わかったいいだろう、だが死ぬなよ絶対に刺し違えようなんて思うなよ」
「わかった」
純平はうなずいた、そして次は霞が水城に
「それで水城さん物の怪の核の位置はわかりましたか」
「ああ、奴の核の場所はみぞおちから約右に四センチ程だ左手を切り飛ばした時に着物の隙間から見えた」
その時物の怪は付近に隠れていた
(チッ、人数が増えやがった厄介だな まずはあんま戦えなさそうなマントのガキから食うか)
物の怪は動き始めた