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昭和霊伐記  作者: 小石 ピカリ
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悲劇

純平たちが集落に着くと民家は一軒も明かりがついておらず暗闇が広がっていた

「こんな時に限って停電か?、早くみんなの安全を確認しなきゃ」

昭和初期の当時、集落や農村への電気事情は安定しておらず度々(たびたび)停電が起こっており集落や農村の住民にとっては日常茶飯事だった

と、純平が走り出そうとすると霞がマントを引っ張り止めた

「まって、勝手に動かないで、それにあそこを見て」

霞は電柱を指差し

「電線が千切(ちぎ)られてる、絶対になにがあったに違いないわ」

「本当だ電話線も千切られてる、ならなおさら急がねぇと」

「あなた一人突っ込んでさっきみたいに物の怪と遭遇(そうぐう)したらどうするの、まずは慎重になって」

水城は純平の肩に手を置き

「霞の言う通り慎重に行こう、まず純平の家へ案内してくれ」

「わかった」

純平は急ぐ気持ちを押さえ水城たちと共に家に向かう途中近所の民家からは血の匂いが漂っていた

「山道と同じ酷い匂いだ」

そして純平の家に着くと家の玄関の戸が破られていた

「親父、お袋」

純平は急いで家の中に入り部屋へ向かうとそこには純平の両親の姿はなく部屋一面に血が飛び散っていた

「親父!お袋!」

後から入って来た水城と霞はこの光景を見て

「やられたな、一足遅かった」

「なんなんだよどうなってんだ」

純平はその場で呆然と立ち尽くしていたその時

「キャーーー」

と言う悲鳴が聞こえた

「この声」

純平は家を飛び出した

「おい純平!どこ行くんだ!」

純平は水城の呼び方にも気にせず走って行く

「チッ、しゃあねぇ追うぞ霞!」

「はい」

二人は純平の後を追いかけてた


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