予感
物の怪は純平に襲いかかったその時暗闇の中から男が飛び出してきて物の怪の首元を刀で突き刺した
「て、テメェ、何、も、の」
と言いかけると物の怪は倒れた、男は刀についた血を払うと純平のもとに近寄り
「怪我はないか、バンカラ学生」
純平は何か起こったのか訳か分からなかった
(なんなんだ、何が起こってるのだ?、それにこいつ誰だ、軍服ぽいの着てるし刀持ってるし軍人?でも着てる服は警官の制服だし何者なんだコイツ、訳分かんねー)
「あ、あんた何者なんだ」
男が純平に手を差し伸べ
「一応警官だよ」
男の手を借り純平は起き上がった、起き上がると純平は物の怪の方を見て男に問いかけた
「なあ、コイツは人間、なのか」
男は困った顔で頭をかき
「あー、そうだなぁ正確に言うと、元、人間だ」
「元、人間」
「そうだ、まー信じがたいと思うがコイツは一回死んでるなんらかの事があって強い怨念を持ってこの世に戻ってきたんだろ」
と、男が説明をしていると茂みの中から純平と同じくらいの年の一つ結びの女の子が出てきた
「水城さんここに居たんですね、それに一体倒したんですね」
「何とかな、純平は助けれたが警官二人は駄目だった、霞そっちはどうだ居たか?」
「いえ居ませんでした、我々に気付いて奥の方へ逃げたのかもしれません」
純平は二人の会話を聞いていると悪い予感がした
「ちょっとまて、このバケモンまだいるのか?」
「ああ、後一二体はいるはずだ」
純平の悪い予感が当たった
「このバケモンがまだいるなら集落のみんなが危ない!」
水城は今の言葉を聞いて驚愕した
「なに!この山の中集落があるのか!」
「集落の人口が少ないから地図にはあまり書かれないんだ」
「まずいなおいバンカラ学生、ここから集落までどれくらいだ」
「山道からそんなに離れてないから走って十五分くらいだ」
「バイク取りに戻ってる暇ねぇ霞!走るぞ、バンカラ学生案内しろ」
二人そろって
「はい」
「後これ護身用だ持っとけ」
水城は純平に警官が持っていたサーベルと拳銃を渡した
拳銃 コルトm1910
「もしもの時は使え、行くぞ」
水城たちは純平の案内の元、集落へと走っていった
集落へ向かう途中水城は純平にたずねた
「そうやお前名前なんてんだ」
「河原木純平です」
「そうか、じゃあ純平後どのくらいだ?」
「もう少しで集落に着きます」
純平たちは集落を目指し走っていった