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おやすみ、愛しい人形


「君と秘密を分け合いたい」

君は、そう私が作った人形は久しぶり言ってきた。

この時代に人が人形を作るのは悪いことだ。

今は人形は生きているものとして扱われ、人が生きる権利があるように、人形も生きる権利を持つようになった。


それに伴って、人が人形を作ることはあまりよしとしない風潮に社会全体がなっていた。

「いいよ」

だけど、私はその風潮を無視して、人形を、君を作った。違法だった。裏で流れている死んだ人形のパーツをいくつもつなぎ合わせて君を作った。死んだ恋人に似せて作った。無理矢理繋いだせいか、君はあることをいつも忘れている。

「僕の秘密は、君が好きなことです」

「そうなの」

君のひみつはすでに知っている。もう何度も聞いた。

「君のひみつは」

そう言いかけ君は固まったそして支えを失った君はその場に倒れた。

いつも通り、

いつも通り君は私が秘密を言う前に固まってしまった。

君は私に好きと告白するたびに固まる。私があちこちなおし再び動けるようにすると君は固まる前のことを綺麗さっぱり忘れしまう。


私に告白したことを覚えていない。

そればかりか私の存在そのものを忘れてしまう。最初は忘れてしまったことは悲しかった。けれど、私はまた君を動けるようにした。そしてまた君は私に告白をしてまた私のことを忘れる。それを何回も繰り返し、何回も君の告白を聞いた。

けれどその告白も今ので最後だ。

今、私は世間に君の存在がばれて罪人として追われている。


捕まってしまえば、私は二度と人形が作れないようにされて、君はバラバラにされ元の死んだ人形のパーツに戻されてしまう。

そんなのは絶対嫌だ。だから私は人に追われる罪人になった。


だけどもう私はいっぱいあった逃げる手段を失ってしまった。だから私は君の告白を聞いたら死ぬことにしていた。


私はポケットに入れていた毒薬の小瓶の蓋を開けて、毒を飲んだ。

しばらくすると、まぶたが重くなり、私は横になった。

意識が途切れ途切れになるも先に地面にいた君の手に私の手が触れる。

「私の秘密は、死んだ恋人なんかより生きていた人形を好きになってしまったことだよ」

そう言い終えた後私は、目を閉じた。


おやすみ、私の愛しい人形


君と離れられないように君の手を強く握って眠りにつく。

プログラムさんには「君と秘密を分け合いたい」で始まり、「そして眠りにつく」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば2ツイート(280字程度)でお願いします。

#書き出しと終わり

https://shindanmaker.com/801664


読了ありがとうございます!


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