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暇なんで神様やめます!  作者: 夏冬
1章 入学式編
11/36

9

俺が勢いよく布団をはがす……


するとそこには、下着姿のレティが寝ていた。

俺は、レティの格好を見てすぐに「ごめん!!」といって後ろ向く。しかし、レティが起きる様子が無いことに気づき安心していると、ドアを叩く音が聞こえた


「大丈夫ですか?」


どうやらシャロルが心配して駆けつけてくれたようだ。しかし俺は、急に着たシャロルに驚いて俺はとっさにレティを布団で隠した、そしてすぐにドアの前に立ちシャロルに返答をする。


「な…何もないよ…」


俺が焦りながら誤魔化すように言うと、シャロルは俺を怪しむように聞いてくる。


「本当に……?」


俺はとっさに大きい声で誤魔化す。


「本当だよ!!」


すると、声が大きかったせいか、ベットの上でレティが目をこすりながら体を起こしているのが見えた。


「……アレックス………?」


起きてきたレティが俺の方を向いて名前を呼ぶ。

俺はレティが起きたことに驚いたが、レティに「そこで静かにしていて」とお願いする。

するとレティは「……ん………」と言って、またベットに横になった。

レティがおとなしくしてくれた事に、安心しているとシャロルは俺が誰かと話しているのが聞こえたみたいで、またドアを叩いて何か言ってくる。


「そこで誰と話ししているの?」


「ガ…ガーラさんだと話してたんだよ……」


俺とっさにガーラさんと話しをしていたと嘘をつく。すると、ドアの向こうからガーラさんの声が聞こえた。


「シャロル、俺の部屋の前でどうした?」


俺は、心の中で『ガーラさんタイミング悪いよ……』とがっくりしているとシャロルとガーラさんの会話が聞こえた。


「部屋にいたんじゃないんですか?」


「俺はずっと馬小屋に出馬の世話をしていたぞ」


俺はガーラさんの言葉を聞いて更にがっくりしていると、エミリの声も聞こえてきた。


「2人ともそこで何してるの?」


エミリに声をかけられてシャロルがエミリに説明している。


「………てことで、大きい物音がしたのでアレックスを心配してたんですよ。」


シャロルの心配そうな声が聞こえたので、俺は申し訳ない気持ちになっていると、


「それってだれか連れ込んでいるんじゃ……」


エミリが変な誤解をして、皆に変なことを言っているので俺は急いでドアを開けて三人に言う。


「誰も連れ込んでなんかいないよ!」


しかし、三人の視線は俺ではなく俺の左後ろを見ていた。

俺は三人の視線をたどって三人の見ている方向を向く。するとそこには、寝ぼけているのか片手で目を擦りながら、もう片方の手では布団を持っている下着姿のレティの姿があった。

俺はレティを見て額に大量に汗をかく。


「…………まだ……?」


レティが言った言葉を聞いた三人は、なにか誤解した様で何か言いたげな目線で俺の方を見てくる。


「これには深いわけが………」


俺は皆の方を向き誤解を解く為に説明しようとするが。


「俺ちょっと別の空き部屋があるか聞いてくる!」


ガーラさんは俺から目をそらし一階に行こうとする。


「二人はそんな関係だったなんて……」


エミリはなぜか目を輝かせながら俺の方を見て間違った事を言っている。

そしてなぜかシャロルは、顔を硬直させ口をパクパクと動かしどこか遠くを見ている。


俺は、皆の誤解を解くために皆にちゃんと説明をする。


「…………て、ことでレティが俺のベットで寝ていたんだよ」




俺が説明を終えると三人が俺にそれぞれ言ってきた。


「「なんだ(よ)―」」


「………そういうことだったんですね……」


俺の説明を聞いてエミリとガーラさんはなぜか少しがっかりした様子になっていた。一方でシャロルは、ほっと溜息をついて笑顔になる。俺はそんなシャロルを見て『誤解が解けた…』とほっとしていた。


誤解を解き終えると俺はレティの方を向く、するとレティもこっちを向いてくる。


「レティが俺のベットで寝ていたから、色々とややこしくなったじゃないか!」


俺はレティに向けてそう言うと、レティは不思議そうに首を傾げていた。俺はそんなレティに呆れていると、エミリがレティに話しかけていた。


「どうしてレティはアレックスのベットで寝ていたの?」


「……待ってた…」


エミリの質問にレティは短く答えると、俺の方を見てくる。


「………強くなるために…」


レティは聞き取りにくい声でそう言うとエミリの方を向く。

エミリはレティのつぶやきが聞き取れなかったようで気になったのかレティに聞いていた。


「なんか言った?」


しかし、レティはエミリの質問に首を横に数回振って否定した。

それを見て自分の気のせいと思ったのかエミリは次の質問をする。


「どうして待ってたの?」


「…………話しするため………でも…もういい」


レティがそう返答すると、エミリはレティに抱きついて、「かわいそう」と言いながら頭をなでていた。

そしてなぜかエミリは俺を睨んできた………

俺はなんで睨まれたのか疑問に思いながらも、レティに質問する。


「「話をするため」て言ってたけど、何か用事があったのか?」


「…………べつに……」


俺の質問にレティはそう答える。すると、レティの返事を聞いたエミリはレティの手を握る。


「よし!私とお話ししよう!」


レティの手を握ったエミリは、そう一言言ってレティを連れて部屋を出て行った。

俺はそんなエミリの行動を目が点になりながら見ていると、シャロルが話しかけてくる。


「なんかエミリが暴走してしまったみたいですね………。

 でも、アレックスに何も無くてよかったです。」


シャロルはそう言ってお辞儀をしてエミリを追いかけていった。

残ったガーラさんは、キョトンとした顔をしていたが俺と目が合うとお互いに苦笑いを浮かべた。


「ここで立っているのもなんだし、なかにはいらないか?」


俺はそうガーラさんに言いうと、ガーラさんは「……それもそうだな」と言って部屋に入っていく。俺はそんなガーラさんに続くようにして部屋に入りベットに横になった。


こうして俺の長い一日が終わった………………



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