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魔王様(少年期編1)

 調べなければならないことがある。そう言ってお父さんは村を出ていった。ヴァルハルトに行ったのか、それとも他の国に行ったのかはわからない。もしかしたらお母さんは知っているかもしれないけど、多分教えてはくれないだろう。

 出ていく前のお父さんのスパルタには泣きそうになりました。苦手な攻撃魔法ではないからまだ覚えられたけど、難易度がおかしい。13歳はエルフではまだまだ子供もいいところだ、なんて言っていたのはお父さんなのに。

 でも、一人前と認められるダンジョンへの切符を用意してくれたのもお父さんだ。キルリルの洞窟には入りたい。どうしても入りたい理由が私にはあるので、16になる年より早く入れる可能性があるならすがるしかない。

 そしてその条件であるカンテラの魔法も勿論難しいものだ。

 そもそも、最初に教わったカンテラの灯りの魔法自体が炎と光の融合魔法。更にそれを持続させる魔法が加わっている。感覚的に行っていたところを理解して、そこに魔獣避けの魔法を組み込み、再構築。

 本来、魔法の理解ってとても難しいものなんだなって改めて思いました。エルフ族は元々魔法に対する親和性が高いんだろう。エルフでよかった。

 よく考えればゲームの中であのカンテラの灯りが出てなかったことに納得。人間であるヒロインや攻略対象にはこの複合魔法は使えないと思う。だからマジックアイテムが様々なものが存在したんだろう。

 ともかく、やっとのことで魔獣避けのついたカンテラの灯り魔法が完成した。苦節2年ほど。長かった。あの時見たお父さんのものに比べれば弱い魔獣避けしかついていないけれど、これだけでも充分だと思う。

「お母さん、アル! できたよ!」

 そう言って掲げて居間へと持ち込むと、二人揃って目を丸くしていた。一緒に暮らし始めて2年近くになると、随分仕草が似てきている。まぁ、血が近いというのもあるかもしれないけど。

「あら。おめでとう、リリー」

「凄い、リリーついにできたんだね!」

 穏やかに微笑んだお母さんと、少しはしゃぐアルに私も頷いた。

「アル、これでキルリルの洞窟に入れるよ!」

「うん、わかった! じゃあ早速」

 急いで準備をしよう! と張り切った私とアルをお母さんの手が捕まえた。ぎゅっと服を掴まれて首がしまる。

「二人共落ち着きなさい? 洞窟は移動しないから、まずはリリーの魔力回復してからになさい。どうせひたすら練習していたのでしょう?」

 お母さん、反省はしていますので野菜触ってた手で服を掴むのはちょっとやめて欲しい。そう思ったことすら伝わったのか「リリー?」と名前を呼ばれて、その声の怖さにか隣のアルがびくりと跳ねた。アルが怒られたわけじゃないのに、ごめんね。

 私たちはお母さんの忠告に従って、明日以降に洞窟へと向かうことにした。

 何よりもまず昼食、いやお母さんのお手伝い。これ、大事です。




 ――キルリルの洞窟。これはゲームでは登場することはないダンジョンだ。

 洞窟と言いつつ、実際は大樹の樹洞。エルフ族の集落が集まるこの地域の中心にキルリルの大樹はある。聖樹と呼ばれているけれど、前世の私の感覚からすると御神木というやつだと思う。

 キルリルの大樹はエルフの魂が還る場所。木々の葉や実は、先に還ったエルフからの贈り物。洞窟に出るモンスターや様々な試練は、成長を促し傲りを捨てさせる為の忠告。

 ……ゲームにも設定資料集にも出てこなかったからあったのかどうかもわからない。もしあったとしてもゲームの中のアルフレッドは絶対にここへ立ち寄らせることはしなかったと思う。だってここは、エルフにとって大切な場所だから。

 目の前にすると本当に大きな樹で、私もアルも圧倒されてしまった。9歳になったばかりのアルは、私の肩より少し小さいくらい。かなり大きく見えてそうだ。

「アル、大丈夫?」

 神聖な場所だからか、樹の周りはとても静かだ。鳥のさえずりは聞こえるけれど、私の声がやけに大きく聞こえてしまった。

「大丈夫。行こう、リリー」

 呆然としていた姿を見られたからか、恥ずかしそうにアルは微笑んだ。それでもすっと私に手を差し伸べてくれる辺り、本当に優しい子に育っている。

 子供だからまだやわらかいはずの手は少し指先がかたくなっている。アルの手を握り返して、私達はキルリルの中へと足を踏み出した。

 15歳の私と9歳のアルという組み合わせは、キルリルに入る女性のエルフとしても男性のエルフとしても若い方ではあると思う。男性のエルフなら私と同い歳のユーディが一人で入った13歳が一般的だと思う。

 女性は……そもそもあまり入らない方なのかな。お母さんは17歳くらいだと聞いたけどはっきりとは覚えていないとのこと。エルフは長命だから基本的に年齢についてはアバウトだ。

 先に入った同い年のユーディの場合は剣や弓といった武術だから、彼の独り立ちの基準はわからない。判断は基本的に各家族ごとに違うものな上に、話を聞こうにもユーディは旅に出ている。

 エルフ以外の世界を見てみたい、らしい。独り立ちの試練を越えて、颯爽と旅立っていった。その姿を見送る眼差しは様々だった。私の様な同世代の女性エルフの冷ややかというか、男はやっぱりそうよねみたいな視線だったし、アル達少し下の世代の男性エルフは憧れていた。

 大人達は……今言ったのをそのまま成長させて諦めさせたり、昔話の様に語ったり……。少なくともアルにはあんまりあぁはなってほしくないかな。

 ちらりとアルを見てみると、昂揚はしつつも冷静な気がする。この歳にしては凄い大人びている子になっちゃってるなと思うけど、おばさんのこともあるからだと思っている。

 何かにつけて心配性になったし、私やお母さんを一人にしない様にしているというか。……本当は逆かもしれないけれど、一人で居たくないというよりは見えないところで何かが起こるのが怖いといった風に私には思える。

「リリー、ここに段差がある。足元濡れてるみたいだから気をつけてね」

 ほら、こうやって。手を引いてくれるのも嬉しいんだけれど……。

「アル、そんなに心配しなくても大丈夫だよ?」

「そう? あ、リリー疲れてきたらすぐに言ってね。休憩できる場所を探すから」

 言ったすぐそばからだ。アルを睨むようにすると「だって」と口ごもった。立ち止まらせて続きを促すと、アルは心配そうな目をしている。

「リリー、最近は元気だけど昔はよく倒れてたから。初めてあった時とかびっくりしたよ」

 そう言えばそうだった。今でこそこうして元気に動き回っているけれど、アルと出会った数年前の私は本当に身体が弱かった。いっぱい野菜を食べて運動して、自分の身体に治癒魔法で代謝を維持するという裏技を行った結果、ちょっとひ弱なところもある健康体にはなったけれど。

 アルと出会った時、倒れたもんね。あれはアルフレッドのことなんかを思い出したことによる知恵熱みたいなものだと思うけれど、知恵熱じゃなくてもよく倒れてたからなぁ。アルが心配性になったのはこれも原因だったのか。

「……ちゃんと無理だと思ったら言うから、アルは自分のことも気にしてね。私ばかり気にかけないで。ここはキルリルの洞窟なんだから」

「……わかった。約束だよ」

 まだ心配だとはっきり大きな若草色の目に載せているアルにお礼を告げると、アルは繋いでいた手を離して先へと進み始めた。うん、これでいい。

 キルリルの洞窟は話に聞いてた通り、酷く不思議な空間だ。少し進んだだけでもそれがわかるからアルは心配してくれたんだろうけれど、私からしてみるとそれが命取りになりそうな気がする。

 確かに大きな樹ではあったけれど入る時には樹の端と端でもいうのか、直径がどのくらいなのかは見えていた。だというのに、この中はそれ以上に広がっている。洞穴だというのに内部の空間が広すぎた。

 上がったり下がったり、ずっと一本道でもないけれど、左右に歩いた距離は既に外から見た樹の幅は超えている気がする。キルリルの樹自体に幻術がかかってたりするのかもしれない。

 時折現れるモンスターは森の中と同等のレベルと言ったところだ。細かな連戦でたしかに体力も魔力も削られている。でも独り立ちの試験で、いつ終わるかわからないダンジョンの連続戦闘くらいで済むとは思えない。

 色々と考えながら歩いていると、一体のゴーレムが転がっていた。いや、ここに明らかに怪しい。

 アルに視線を送ると、アルも同じ考えらしく頷いてくれた。声を出さない様にして、ゴーレムの方へと進む。勿論、魔法の発動準備も忘れない。

 対ゴーレム戦なんて初めてだから、気をつけないと。

 アルがゴーレムへと一歩踏み出した次の瞬間、錆びた歯車が軋む音が響きゴーレムが頭をもたげた。透明度の低いガラス玉の嵌め込まれた目らしきものが、私を捉える。

 思わずひゅっと息を飲んだ時だ。隣のアルが水の球をつくりゴーレムへとぶつけた。先手必勝、にしても!

「もう少し様子を見てからにしてよ!」

「ごめん! でもリリーが狙われたら大変だから」

 たしかにゴーレムの狙いはアルに移ったらしい。アルにゴーレムの腕が伸びていく。内部に圧縮されていたとしても、あの伸び方はおかしい。数メートル以上軽く伸びて周囲を叩き壊しながらアルを追いかけている。

 アルにばかり向かわせていても申し訳ないし、隙を作って貰えている状況だ。私だってと、空気を圧縮させて振りかぶる。

「アル、よけて!」

 アルが飛び退いたところで、私はゴーレムの胴体目掛けて横向きに振り抜いた。響く音はしたけれど、ゴーレムの身体は吹っ飛ぶだけだ。壁に当たって落ちたけれど、ゴーレムのボディは破損していない。表面は木製みたいなのにどういうことなの。

「硬すぎ!」

「ゴーレムは力技じゃ無理って前に聞いたことがある。有名なのは呪文の削り取り、らしいけれど表面にはなさそうだね」

 飛び移ってきたアルが私の隣に立った。怪我はしていない様なので安心する。あれだけ執拗に追われていてかすり傷すら追わないって凄い……。

「削り取らせないのは、完全に破壊させない様にかな。独り立ちの試練として何度も使うんだろうし」

「有名なもの以外で停止させなさいってこと?」

「かもしれないね。僕らが森の賢者になれるかどうか、試してるんだ」

 有名なもの以外で? そんなことをいきなり言われても思いつくものはない。

 殆ど魔法を使わないユーディが乗り越えられたのだから、方法はあるんだろうけれど。

 たとえばこのゴーレムは木製の様なので焼き払ってしまえばいいのかもしれないけれど、ここは何かしらの幻術がかけられていたとしてもキルリルの大樹の中だ。火気厳禁でダメ。

 同じ様に電撃なんかも厳しい。アルが得意なものは炎や電撃に水。わりと大技なものが多いので、この狭い空間じゃ使えるものが少ないかもしれない。

 隣のアルを見ると、彼はゴーレムを見据えながら炎の魔石を取り出している。いや、炎はダメだってば!

「アル、ちょっと!」

「これは範囲固定を助ける為だよ。そんなこの辺り全てを燃やそうとするわけじゃない。あ、リリーはこの魔法使う間少し後ろに下がっててほしいな」

「広範囲を燃やしそうだと思ってるから範囲の補助をするんでしょう! 私が頼りないからって一人でやろうとしない!」

「違う、リリーは頼りなくない! ……ごめん。ええと、そうじゃなくて、僕がリリーを守りたいだけ」

 つい声を荒らげた私につられた後、アルはすぐに申し訳なさそうな表情を浮かべて落ち着いた声で話す。歳下の男の子の方が大人だ……。

 それに、守りたいだけって。告げられた言葉に戸惑う私に対して、アルは真剣な眼差しを向ける。

「リリー。リリーはいつも頑張ってて、僕の憧れなんだ。お母さんみたいになりたいって言ってくれるリリーを僕は守りたいし、怪我をさせたくない。だから、ここは僕に任せて」

 ぎゅっと私の手を握ったアルの言葉は凄く嬉しい。けれど。

「アル一人で試練を乗り越えちゃったらダメだよ。これは私とアルの試練なんだから、協力して戦わないと。ね?」

 覗き込むとアルの視線は少し揺れた。その後瞬きをしてから小さく「わかった」と返事がある。

「でも無理はダメだからね。リリーが無理して魔力枯渇になったら僕、怒るから」

「う、うん」

 しまった。アルのトラウマはこれもか。実は魔力残り半分くらいなんで攻撃魔法は使えないんです、なんて言える空気じゃない。

 でも攻撃に魔法に関してはアルが得意だ。それに私の得意なものは、細かい調整の支援魔法。……うん、落ち着いて考えてみたらいけるかも。

 ゴーレムは駆動部分の自己修復を終えたのか、またこちらへと歩み始めている。私の体力的にも決めるなら、この一度がチャンスだ。

「アル、水の帯って作れる。できる限り長く」

「……? うん、そのくらいならできるけど、凍らせるの?」

「そうじゃなくて……あっ、動いた! アル、よろしく!」

 説明するより早くゴーレムがこちらに手を伸ばしてきた。飛び退きつつアルに指示を出すと、アルはすぐに水の帯を出してくれた。

 それに私の支援魔法を重ねがけする。作るのはできる限り薄く、細長い水の刃だ。治癒魔法を使うおかげで微調整には慣れている。薄く、それでも先を研ぎ澄ませた刃へと形を変えさせると、アルはタイミングを見計らってゴーレムへと帯を滑らせる。

「アル! 伸びた手足の部分を狙って!」

「わかった!」

 さっき殴って硬かったのは表面だ。全体が壊れはしなかったけれど、内部の破壊は出来ていたからこそ再度こちらへ向かうまでに時間がかかったのだと思う。

 先程の様に全力で殴り続けたら壊れるのだろうけれど、私とアルの体力的に難しい。となれば、表面が少しでも薄くなったところから破壊が可能かもしれない。

 ゴーレムの伸びた四肢なら。その考えはアルにも伝わっていたらしい。細い水の刃はゴーレムの腕へと伸びて、最も細くなっている箇所を素早く切り落とした。

 その動作を鞭を振り抜く様にして何度か繰り返す。最後の足を失ったゴーレムが崩れ落ちた瞬間、思わず私はやったと呟いてしまった。

「アル、やったよ!」

「うん……! リリー、ありがとう!」

 アルと二人で思わず手を取り合って喜ぶ。これで私とアルは一人前のエルフだ。

 出来ればアルが10歳になるまでには、と決意していたけれど何とか間に合った。一人前のエルフになったから未来が変わると決まったわけじゃない。でも、私とアルが揃って一人前になったのだから、少しでも変わる可能性はある。

「リリー? 疲れた、大丈夫?」

「ご、ごめん。大丈夫! まだ元気はあるよ」

 感慨深い気持ちになっていたら、アルに心配されてしまった。あと一年あるからって油断はできないけど、気を緩めすぎてもいけない。

 そう思ったところで、ふいに周囲の空気が変わった。ぼんやりとしていたのが、神聖な空気に変わったような。そんな感覚だ。

 辺りを見渡せば丸く広い空間だった。樹の洞穴にしては明るくて、所々から光が射し込んでいる。……と思えば明るいのは木に留まっているフェニックスの羽だ。炎の様に光る羽や、木々の樹液のおかげで明るいらしい。

 なんなら遠くの方に私達が入ってきた入口が見える程だ。あんなに迷う程の道も何もない。 

「……幻術、ってことだったのかな」

「独り立ちの試練だもんね。フェニックスの羽が手に入る、っていうのは本当みたいだけど」

 彼らの巣ではないみたいだけれど、時折休みに来ているのは間違いないらしい。落ちていた羽を一枚拾うと、どうぞと言うようにフェニックスが一鳴きしてくれた。

「アルももらう?」

 フェニックスの羽は持っているだけで魔法強化の効果がある。私達魔法使いにとっては垂涎もののアイテムだ。

 聞いてみたけれど、アルは首を振って別のものを拾っている。近付いてみてみると、彼はある宝石を拾っていた。ゲームでも見覚えのある石だ。

「僕、こんなに大きいキルリルの雫初めてみた」

 掲げたアルは嬉しそうに笑っている。

 キルリルの雫はエルフ専用のアイテムだ。主なスキルは魔力増幅と効果の増強。

 ……うん、装備させておくとそのまま魔王様に持っていかれる鬼畜アイテムです。

 別の意味で感慨深いものがあるけれど、あれはゲームのアルフレッドのことで、今のアルとは関係がない話。

 そう思い直すと、私もキルリルの雫を一つ貰うことにした。今は私もエルフなので、恩恵に授かることができるしね。

 あちらこちらに様々な色をしたキルリルの雫が落ちている。元は樹液のはずなのに統一感はゼロ。効果も違ったりするのかなぁ。そんなことを考えつつ眺めていて、ある一つが目に留まった。

 うん、私はこれにしようかな。

 手に取った雫は若草色。アルの目の色だ。一緒に試練を乗り越えたんだから、記念ということでいいと思う。ちょっと恥ずかしいけれど。

「リリー、決まった?」

 そう言って覗き込まれて少し焦ってしまった。アルの目の色だと本人に気が付かれなければいい。なんて思ったけれど、あっと小さく呟いたアルの頬がうっすら色付いた辺り、お察しです。

 お姉ちゃんは別にショタコンではないからね、と否定すべきかなぁ。ショタコンの概念がそもそも存在しないか。

 考え込んでいる私に、アルは照れくさそうに笑うと自分が選んだ雫を見せてくれた。夜空の様な深い青色。

「……僕もリリーと同じこと考えてた」

 はにかんだアルは相変わらず天使の様に愛らしかった。

 家に戻って、お母さんに見せる時が少しだけ恥ずかしいかもしれないね。そんなことを話しながら、私とアルはキルリルを後にした。

 魔獣避けの灯りをつけ続ける程の魔力の余裕はないので、今は基本のカンテラのみだ。フェニックスの羽を持っているので、多分襲われることはないだろう。

 体力も魔力も少なくなっているけれど、私は行きよりも嬉しい気持ちで溢れていた。

 アルと共に一人前のエルフとなることができた。ここからが勝負だ。

 さぁ、あと一年。それまでにはお父さんが戻ってくるだろうし、対策を考えなきゃ。

 その時の私は、昂揚と疲れが綯い交ぜになった身体で、悠長にもそんなことを考えていた。

8/7ジャンル別日間ランキング2位に入ることができました。お読み頂いている皆様、本当にありがとうございます!

少しでも面白いと思って頂ける様、残りの本編も頑張ります。

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