裏話 ゴブリンの国と冒険者の国
これまで見たこともない黒い魔物に出会ったゴブリンリーダーたちは
ゴブリンキングにこのことを報告していた
リーダー「キングサマ、イソギゴホウコクシタイコトガゴザイマス!」
キング「どうした?お前ともあろうものが取り乱しおって」
キングと呼ばれたゴブリンは流暢に話した
ゴブリンの王、その姿はどちらかと言うと人やエルフに近く
肌は赤黒いが、威厳のある老人のような姿であった
リーダー「キングサマノオッシャルトオリ」
「ヤハリコノドウクツナイニキケンナマモノガ!」
「ヒトガタヲシテイルノデスガアマリニモイギョウデ」
「クロカワニツツマレ、カラダカラデルキリハイノチヲウバウノデス」
「ウォーリアー2タイヲウシナイ、ソーサラー1タイガヒンシデス」
「ソーサラーハモウナガクナイカモシレマセン」
少し考えた後キングは答えた
キング「ふむ、そのような魔物は見たことも聞いたこともないな」
「人間の冒険者ギルドに使いを出せ」
「何か良からぬことが起こり始めているのかもしれん」
リーダー「ハッ!」
リーダーは深々と頭を下げ、出ていこうとした
キング「待て」
リーダー「ハイ!」
キング「死んだものたちを手厚く葬ってやれ」
「彼らには感謝をせねば」
「彼らの犠牲のおかげでいち早く危険をしることができたのだからな」
リーダー「ショウチシマシタ!」
リーダーは再度頭を下げ、王の間を後にした
キング「さて、魔王が滅んで数百年」
「ようやく魔族と人との間に友好関係が築かれたと言うのに」
「この平和だったザドの洞窟に見たことも聞いたこともない魔物...」
「...一体何が起きようとしているのだ」
-ザドの洞窟を出、ザドの森を抜けた場所-
~冒険者の国、アルラード~
ここは、冒険の始まりの国
かつて、伝説の冒険者アルラードたちが作りし国
初心者の冒険者たちはここで修行を積み
ギルドに所属し、様々な場所へと旅立っていく
この国に王はいない
それでも国として成り立っているのは
様々なギルドが冒険者ギルドと連携し組織として機能しているからである
~冒険者ギルド本部、司令室~
眼光の鋭い初老の男が座っている
深いシワと傷の量が彼の人生を物語る
冒険者ギルドのギルドマスターだ
その前には3人の若い冒険者が立っていた
マスター「ガリア、アイダ、ドミニク」
「お前たちを呼んだのは他でもない」
「ゴブリン族からもたらされた情報のことだ」
ガリア「例の黒い魔物のことですか」
マスター「そうだ、お前たちにザドの洞窟の調査を任せたい」
アイダ「そんな重要な任務、私達で大丈夫でしょうか?」
マスター「ふむ、お前たちは実力もあり、冷静な判断ができる」
「それにアイダ、お前は鑑定持ちだったな?」
鑑定とは解析者と同じように相手の情報を見ることが出来るスキルだ
解析者ほどの性能はないが
この世界では鑑定スキルを持つものは少なく
調査任務においては鑑定持ちが駆り出されることが多い
アイダ「はい、ですが、同じ鑑定持ちなら私より
経験も実力も高いシムカさんのほうが適任ではないでしょうか?」
マスター「いや、今彼女は別の任務で出ていてな」
「それに、お前のいい経験にもなるだろう」
ドミニク「大丈夫だってアイダ」
「お前の鑑定はシムカさんにも負けてないよ」
「いざとなれば俺達が守るさ」
ガリア「そうだぜ、あれだけ連携の練習もしたんだ」
「俺達ならできるさ」
「それに、あそこの洞窟の魔物くらいならなんとかなるって!」
アイダ「ふたりとも気楽すぎるのよ」
「でも、たしかにそうね」
「マスター、私達、やってみます!」
マスター「うむ、頼んだぞ三人共」
三人「ハイ!」
三人は敬礼をして出ていった
マスター(見たこともない魔物か...)
(若手でも実力のあるあの三人なら、問題はないと思うが...)
~ザドの洞窟入り口付近~
三人は入口で待っていたゴブリンリーダーと合流した
リーダー「ゴソクロウイタダキカンシャスル」
「ワレラデハアノマモノガドウイッタマモノカワカラナイノデナ」
「マモノトソウグウシタバショマデアンナイシヨウ」
「ワレハキングニホウコクセネバナラナイ」
「アンナイデキルノハソコマデダガヨロシイカ?」
と、少し申し訳なさそうにリーダーは言った
ガリア「はい、大丈夫です」
「あの、その時の状況を詳しく教えていただけますか?」
3人と1体は歩きながら話し始めた
リーダーが話し終える
ドミニク「聞いていたよりもヤバそうな魔物だな」
ガリア「あぁ、戦う覚悟くらいはしたほうがいいかもな」
アイダ「無理は、しないでね」
「鑑定が終わったら急いで逃げましょう」
程なくして、戦闘のあった場所にたどり着いた
リーダー「ココダ」
「スマナイガ、ワレハココデシツレイサセテモラウ」
ガリア「ありがとうございます」
「キング様にもよろしくお伝え下さい」
リーダー「コチラコソカンシャスル」
そう言うと、リーダーは去っていった
アイダ「さてと...」
アイダは鑑定を発動させた
ドミニク「どうだ?アイダ」
アイダ「う~ん...だめ、何もない」
「戦闘があったて言うから魔物の体の一部くらいは
残ってるかと思ったんだけど」
ガリア「そうか、リーダーが言うには黒い魔物は奥の方に向かったらしいな」
ドミニク「行ってみるか、何か手がかりがあるかもしれん」
ガリア「ああ、ドミニク、しんがりを頼む」
ドミニク「了解!」
3人は洞窟を奥へと進んでいった
途中魔物を倒しながら奥へ奥へ...
そして、最深部へとたどり着いた
そこで、3人は黒い魔物イアと遭遇した
鑑定を発動させるアイダ
戦闘は開始された
今後アイダは度々絡んでくるキャラです
登場人物の詳細などはは後でまとめて紹介します
次回はイアの続きです
魔物大好きうへへ