32 漆黒の魔人3
後ろからは激しい戦闘音が聞こえ、前からは不気味な風が流れてくる
しばらく進むとまた開けた場所に出た
やはりそこには魔人の姿
黄色い髪の女性、ディアンナが立っていた
「やはり、あなたも...」
「イアさん、私たちが食い止めます!先へ」
シャムシャとミルファ、教団の司祭たちがディアンナの抜け殻に立ち向かう
「イア 急ごう」
横を走るクパル、アルマ、彼女たちのおかげでイアは自分を変えることができた
彼女たちを、仲間が住みこの世界を守りたい
その思いを胸に走り続ける
どこまで続くのか、このまま復活した抜け殻の魔人たちを相手に消耗し続けるだけなのかもしれない
しかし、確実に漆黒の魔人はここにいる
それだけは分かった
開けた場所...
魔人の姿はなかったが、ドラゴンゾンビ二体がこちらを見据えていた
桜の魔人ラフィナが連れていたものだ
「ここは我らで防ぐ、なに、たかがゾンビ程度、生きている竜に比べれば可愛いものだ」
聖騎士ディバルディル、ギルドマスター
かつてともに世界をかけた二人がドラゴンゾンビに剣を構えて斬りかかった
ドラゴンゾンビの横からすり抜け奥へと進むイアたち
通路は奥に行くにつれて広くなっていく
奥へ、さらに奥へと進み続ける
その広く奈多通路を埋め尽くすほどの魔物がこちらに向かってきた
避けられない戦闘、身構えたイアたちの後ろからさらに何かが迫ってくる音が聞こえた
ゴブリンキング率いる亜人魔族たちの連合軍だった
「こんなこともあろうかと 連合国に 救援を 依頼しておいたの」
クパルはいつの間にか空間転移魔法でゲートを開き、彼らを呼び寄せていたのだった
「先に進め、ここはわしら魔族軍が引き受けよう!」
ゴブリンキング含め、様々な魔族が協力してくれている
数百年前、勇者がすべての種族を率いて魔王を討った
今まさに種族は一丸となっていた
終わりが近づいています




