29 死者の軍2
~獣人の国フォリア~
様々なタイプの獣人が住まう国
猫猫亭のラウもウサギ耳の旅人ティティもこの国出身である
クパル「ついたよ」
イア「ここがフォリアですか」
「すごく大きな国ですね」
クパル「獣人たち、身体能力高い」
「だからこの国、戦士が多いよ」
イア「あ~、それで鎧を着てる人多いんですね」
周りにはいかにも戦士といった風貌の獣人がちらほら歩いていた
人間の姿も時折見るが、すれ違う人はほぼ獣人だった
イア「どこに行くんですか?」
クパル「この書状を、ギルドの支部長に、渡すの」
クパルはローブの胸元から巻紙を取り出した
クパル「この通りをまっすぐ、いけば、ギルドが、あるはず」
二人は通りを歩き始めた
道沿いには様々な露店が並び、イア好みのかわいい装飾品が並んでいる店もあった
こんな状況でもなければ観光を楽しんでいたことだろう
しばらく進むと通りの先に大きな建物が見えてきた
旗にはギルドのエンブレムが描かれている
クパル「ここ」
中に入ると犬顔の獣人受付嬢が出迎えてくれた
受付嬢「冒険者ギルドフォーリア支部へようこそ」
「ご用件はなんでしょう?」
クパル「この書状を、支部長に、渡してほしい」
「ギルドマスターからの、伝達」
受付嬢「少々お待ちいただけますか?」
そういうと受付嬢は奥へと入っていった
しばらく待っているとかなり大柄のトラのような女性獣人がやってきた
虎獣人「お待たせした」
「私がこのギルドの支部長、ティーシャだ
「話は分かっている」
「この国に進行してきているアンデッドの大群のことだな?」
「この国には戦士も多いがそれでもあの量を相手にするには人手が足りない」
「ちょうど救援を出すところだったのだが」
「マスターはさすが..耳が早い」
クパル「私たちも、一緒に、戦う」
ティーシャ「おお、あなたがあのクパル様ですか」
「お初にお目にかかる」
「あなたがいれば心強いですよ」
「して、そちらの方は?」
イア「イア、です」
ティーシャ「ふむ、報告にあったイア殿ですな」
「活躍は聞いている」
「魔人にはおそらく、われらでは勝てないだろう」
「イア殿の力、頼りにさせてもらいたい」
イア「はい、必ず、この国を守ってみせます」
ティーシャ「救援はいつ頃になりそうです?」
クパル「後で私が、連れてくる」
「転移魔法で」
ティーシャ「なるほど」
クパル「とりあえず、魔人のみが、攻めてきたことを、考えて」
「イアを、連れてきた」
「イアなら、単体で、魔人を倒せる、から」
ティーシャ「それほどまでに...」
「いつか手合わせ願いたいものですな」
イア「え?いえ、あの、それはちょっと...」
ティーシャ「では、援軍が着き次第対策会議を始めるとしましょう」
「マーサ、準備をしておいてくれ」
マーサと呼ばれた受付嬢はぺこりと頭を下げ、この場を後にした
クパル「じゃぁ、私、連れてくる」
ティーシャ「はい、よろしくお願いします」
クパルは転移魔法でアルラードのギルドへと飛んだ
ティーシャ「さて、イア殿、クパル様が返ってくる間、あなたの話を聞きたい」
「なぜ魔人が魔人を倒しているのかを」
イアは緊張しながらこれまでのいきさつを話した
ティーシャは黙って聞いている
話し終わるとティーシャは口を開いた
ティーシャ「なるほどな、いや、失礼した」
「あなたも魔人であるが故、少し警戒していた」
「だが、あなたのその一挙手一投足すべてにあふれるやさしさと」
「悲しみが見えた」
「私は、あなたを信頼に足る人物と認めよう」
イア「ありがとう、ございます」
ティーシャ「ともにこの危機、乗り越えましょうぞ」
イアとティーシャは固く握手をかわした
ケモナーではないですが獣人は好きです
かっこいいから




