アルマの冒険7
頑強な頭を左右に振り
真っ赤な舌をチロチロと出し入れしている巨大蛇
家すら丸のみにしそうな口を開け、アルマたちに襲い掛かった
ティティ「やっば!」
三人は散り散りに避けた
ハーティ「ボソボソ」
前髪をあげて目を出すハーティ
ハーティ「アルマ!構えて!」
アルマ「は、はい!」
三人は取り囲むように陣取った
ティティは弓をつがえて放つ
氷の弓が蛇の背中に命中した
しかし鉄のように固いうろこがそれをはじいた
ティティ「うっわ、固!」
ハーティ「居合剣技 十文字斬り!」
居合で腹部を切りつけるハーティ
腹に十字の傷がつく
巨大蛇は痛みからか暴れ、尾を振り回した
その尾が三人目がけ迫ってくる
ティティ「風魔法 ウィンドジャンプ!」
ティティは三人の足に風魔法をかけた
ティティ「飛んで!」
足を踏み込むと体は宙に高く飛び上がった
ティティはそのまま上から弓を放つ
ティティ「弓術!ライトニングスター!」
流星群のように降り注ぐ弓、その一つが蛇の左目をつぶす
奇声をあげ、遺跡を破壊しながら暴れまわる蛇
ハーティ「奥義! 天輪流し!」
回転するハーティ、その刃がまたも蛇の腹部を切り裂いた
蛇の腹を深くえぐり取る
大暴れすると思われたが、蛇は急に動きを止めた
蛇の体色がだんだんと白くなる
蛇は動きを完全に止めた
ティティ「やった?」
ハーティ「...」
「まだ!」
アルマ「ッヒ!こ、これ、皮が!」
へびは脱皮を始めている
脱皮した蛇はより黒くなり、傷も癒え、一回り大きくなっていた
ティティ「げ!なんなのこいつ」
「回復しちゃったよ」
ハーティ「それだけじゃない」
「すごく、おっきく、固くなってる」
ティティ「うわ、ハーティ、なんかやらしぃ~」
ハーティ「違っ!そんなつもりじゃ!」
アルマ「あわわわ、ふざけてる場合じゃないですよ!」
「こっちに来てます!」
ティティ「もう一度!風魔法!ウィンドジャンプ!」
「そしてぇ!腕力強化!アースブースト!」
三人に魔法が付与された
高く飛び上がり蛇の上を取る
アルマ「剣技!クリティカルフォール!」
下に剣を向けてウィンドジャンプで空中を蹴る
ガキン!と音を立てて剣が砕けた
アルマ「え!?」
そこを蛇の尾が襲った
ティティ「危ない!」
「土魔法!ロックシールド!」
とっさにティティがシールドを張った
尾に弾き飛ばされるアルマ
壁に叩きつけられ気を失った
ハーティ「アルマ!」
ハーティはアルマに駆け寄ろうとした
そのすきを突かれ、蛇の尾が直撃した
ハーティ「グガッ!」
ベキベキとハーティの肋骨を折る音が響き
ハーティは地面へと叩きつけられた
ティティ「ハーティ!アルマ!」
「このぉ!」
「弓術奥義!シューティングレイ!」
ビームのような光の矢が蛇へ降り注いだ
しかし、多少蛇のうろこを焦がした程度であまりダメージにはなっていなかった
ティティ「まずい、早くハーティを治癒師のとこへ連れてかないと!」
シールドでダメージを軽減できたアルマに比べ
まともに食らってしまったハーティは息も絶え絶えに吐血を繰り返していた
ティティ「っく、どうしたら...」
その時蛇の後ろでなにか強大な力の気配がした
ティティ「なに、このプレッシャー」
蛇は気配に気づき、後ろを向いた
そこに立っていたのは気絶したはずのアルマだった
ティティ「アルマ!逃げて!」
アルマ「......」
アルマは蛇に右掌を向けた
ガチッと動けなくなる蛇
蛇の体からメキメキと軋む音が聞こえる
ティティ「なに?どうなってんの?」
アルマの焦点は定まっていなかった
どうやら意識はないようだ
アルマがグッと手を握る
そのとたん蛇の体はぐしゃぐしゃに丸まった
蛇、だった塊が地面に落ちる
そして、アルマはまた意識を失った
え?まだやるきですか?




