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24 教皇

~聖王都 トラムレビア サクレシャ教会~


 イアとクパルはミルファに連れられ、教皇シャムシャに会いに来た


ミルファ「いいですか、シャムシャ様は気さくですが、失礼のないようにお願いしますね」

    「一応教団の最高責任者ですので」


 イアは緊張しながら「はい」と答えた


クパル「私は、外で、待ってる」


ミルファ「でしたら、教会を見学されますか?」

    「聖獣サクレシャグッズも売ってますよ」


クパル「グ..グッズ?」


ミルファ「えぇ、お布施だけではこの巨大な教団も運営が厳しいのです」

    「グッズも教団の重要な運営資金なのです」


イア「は、はぁ」


変な現実を見せられた気がした


ミルファ「グッズ、見てみます?」

    「私も持ってますよ、ぬいぐるみ」


イア「ぬいぐるみですか!?」


ミルファ「はい」


 ガサゴソと持っていたカバンを探るミルファ


ミルファ「ほら、これです」

    「ムフフ、かわいいでしょう?」


そこには羽の生えた白猫のぬいぐるみがあった


イア「え?猫?」


ミルファ「あら?ご存じなかったですか?」

    「サクレシャは羽の生えた猫の聖獣です」

    「その昔、世界ができるとき、できたばかりの世界に一番初めに降り立ち」

    「生まれたばかりの人々を導き、光をもたらしたのが聖獣サクレシャです」


イア「すごい猫ちゃんですね」


ミルファ「よかったらどうぞ」


ミルファはもう一つぬいぐるみを出すとイアに渡した


イア「え?いいんですか?」


ミルファ「えぇ、私はたくさん持ってますので」


イアはぬいぐるみを受け取る


イア「かわいい・・・」


ふと、クパルのほうを見ると、そこにクパルの姿はなかった


イア「あれ?クパル様?」


ミルファ「もう売店のほうに行かれましたよ」


そちらに目を向けるとすごい勢いで走っていくクパルの姿があった


イア「は、速い」


あっという間に見えなくなった


二人はそのまま教皇の居室へと向かった



部屋の前まで来るとミルファは扉をたたく


ミルファ「シャムシャ様、ミルファです」

    「イアさんを連れてまいりました」


シャムシャ「はい、おはいりなさい」


中に入ると、純白の美しい羽をもった天使のような女性がいた


シャムシャ「よくぞ来てくださいました」

     「わたくしが教皇のシャムシャです」


深々とお辞儀をするシャムシャ


イア「よ、よろしくお願いします」

  「イアと、申します」


シャムシャ「あら、そんなに身構えないで?」

     「ミルファの連れてくる方に悪い方はいないわ」

     「この子の人を見る目はわたくしも信頼してますの」


ミルファ「シャムシャ様、イアは魔人ではありますが」

    「その心は慈愛に満ちておりました」

 

ミルファはイアのほうを向くと言った


ミルファ「申し訳ありませんイアさん」

    「私のスキルは人の心を暴き、本音を知り、うそを見破ることができます」

    「勝手ながらあなたの心、見させてもらっていました」


イア「そ、そうだったんですか?」


ミルファ「あなたの心、悲しみで曇ってはいますが」

    「とてもきれいでした」

    「愛にあふれています」

    「とても素晴らしいことです」


イア「・・・」

  「私・・・」


シャムシャ「ミルファの前では嘘も本音もすべて見透かされます」

     「ミルファがいうのならば、あなたはとても純粋」

     「そして、その悲しみを取り去るには長い時間が必要かもしれませんが」

     「教団があなたを手助けしますよ」

     「困ったこと、悩み事があれば相談してください」

     「助けを求める方に手を差し伸べるのもわたくしたちの務めですから」


イア「はい、ありがとうございます!」



その様子を、扉からじっと見つめるものがいた


???「あのような、得体のしれんモノに!」

   「やはりあの女が教皇など認められん!」


その影はそっと立ち去る


???「もう我慢ならん」

   「やつを消し、新たな教皇を立てる」

   「もっと、公平に物事を考え、厳しい決断のできるものにな」


***「ほら、わたくしが言った通りでしょう?」

   「あの女を消して、あなたが教皇になっちゃいなさいな」


そこには金色の髪をたなびかせた六枚の黒い羽をもつ女が立っていた


???「いや、俺は器ではない」

   「だが、あの女だけは教皇の座においてはおけん」

   「それだけだ」


***「いいわぁ、力を貸してあげる」

   「わたくしにまかせておきなさいな」

   「フフフフ、ウフフフ」


彼女は笑いながら闇へと解けるように消えた

教団って難しい

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