20 灼熱の魔人
イアはシュウエンを討ち果たすべく白皮の武器を振るった
とめどなく繰り出されるイアの連撃に圧倒されるシュウエン
シュウエン「これは..これほどの力を持つものがいたとは!」
「同胞だがそんなことはどうでもいい」
「強者とやり合いたい!ただそれだけなのだ!俺は!」
速度も増しているはずのイアの連撃を全て刀で防いでいる
シュウエンの速度も並大抵ではなかった
たった一振の刀だけでイアの攻撃は弾かれ、その隙間を攻撃してくる
姫は全く動けなかった
魔人同士の戦闘の激しさに
先程の自分との戦いは次元が違うことを思い知らされた
クパル、シムカ、アカネも固唾を呑んで見守るしかなかった
イアは大きな尻尾のようなものを作り出すと
地面に思いっきり叩きつけた
その反動で大きく飛び上がる
太陽を背に上から襲う
シュウエンは目をくらませたが、長年の戦士としての感か
容易に受け止められた
シュウエン「どうした?本気を出せ!」
イアは何も言わずただ目標を倒すことだけに集中した
手数を更に増やすイア
その数は百を超えた
さすがにシュウエンも手が追いつけんなくなっていた
シュウエン「グッ!」
「いいぞ!俺も本気を出そう!」
シュウエンは体に炎をまとい始めた
体は炎に包まれ、まるで最上位精霊イフリートのようだった
シュウエン「魔人となったおかげでここまで出来るようになった」
「この力、お前で試させてくれ」
宙に浮かぶシュウエンそこから刀を構えて突進してきた
シュウエン「炎熱滅火!」
イアはギリギリで地面を蹴り避けた
まるで隕石でも落ちたかのように地面に穴を開ける
衝撃でイアは吹き飛ばされた
そこにまたも向かってくるシュウエン
イアは盾を多重に展開した
なんとか受け止めそれを上へそらす
よほどの威力だったのか、盾が二つ砕けていた
上から落ちてくるシュウエンを更に躱す
そこでイアは思いついた
真正面から向かってくるシュウエン
今度は先ほどの比ではない威力だった
展開した盾で防ぐ、が、全ての盾を破壊され、まともにイアの体を捉えた
砕け散るイアの体
クパル「イア!」
その場にバラバラとイアの体が落ちた
突進を止め、シュウエンはもとに戻った
シュウエン「そうか、そういうことか」
シュウエンの胸には後ろから剣が突き出ていた
シュウエンの後ろからイアが突き刺している
壊れたイアの体は白皮が作り出した分身だった
シュウエン「ぐふっ」
吐血するシュウエン
シュウエン「お前の、スキルか?回復が、できぬ」
シュウエンはみるみる体力を奪われて倒れた
イア「ハァ...ハァ...ハァ」
シュウエン「見事、だ」
「俺を、止めてくれて、ありがとう」
イア「?」
「何を、言ってるの?」
そこにゆっくり姫やクパルたちが近づいてきた
ハクラ姫「シュウエン..」
シュウエン「すまない、ハクラ」
「自分で自分を、止められなかった」
「こんなこと、俺は、望んでいない..」
ハクラ姫「わかっている」
シュウエン「アカネ、お前、強くなったな」
アカネ「そんな、兄様の足元にも及びません」
シュウエン「すまない、すまない」
「あんた、名前はなんという?」
イア「イア、です」
シュウエン「イア殿、おれは、愛する家族を殺すところだった」
「愛しいハクラと、アカネを...」
ハクラ姫「シュウエン、いや、シュオウよ」
「もう、安め、案ずるな、かつてお前の守ったこの国」
「わらわとアカネ、そして民達とともに守っていくと誓おう」
シュウエン「ハクラ...アカネ...俺のために泣いてくれるか」
「この、愚かな...俺の..た、め..に...」
崩れるシュウエンの体
泣き崩れるアカネにそっと手を添えるハクラ姫
その顔は姫らしく凛としていた
-スキル 赤の焦熱を獲得しました-
-成長が認められました-
-スキル 力の譲渡を取得しました-
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スキル青の清浄
致命的な傷でも回復できます
使えるのは一週間に一度だけです
スキル赤の焦熱
高レベルの熱耐性と高温の炎を体に纏う事ができます
力の譲渡
その名の通り自分の持っているスキルを譲渡できます
譲渡できるのは一人につき一つまでです
命を操作するもので奪ったスキルも譲渡できます
ただし、命を操作するもの、愛神の加護、解析者、力の譲渡自体は譲渡不可です
オムライス食べたいです




