18 姫は舞うように剣を振るう2
激しい金属と金属のぶつかり合いの音を立てながら
二人は激突する
シュウエン「やはり!お前は最高だ!」
ハクラ姫「......」
シムカ「あの魔人と、互角に渡り合うなんて」
「なぜあのようにお強い方が今まで表舞台にでず..」
その質問にアカネは傷の痛みに耐えながら答える
アカネ「姫様は、争いを好みません..」
「オーガ族で最も強く、最も優しいお方なのです」
繰り出される炎の斬撃を受け止め、かわす姫
まるでお互い舞踊を舞っているようだった
力は拮抗しているかに思えたが、突如シュウエンのスピードが上がる
シュウエン「まだまだこんなものではないだろうハクラ!」
「そらそらそら!どうした?スピードが落ちているぞ!!」
もはや手元が見えぬほどの速さで切りつけていくシュウエン
姫は大きく後ろに飛び、回避した
姫は手に持った武器の形状を変える
二刀の刀
一振は姫の身の丈ほども有る大剣
もう一振は小太刀だった
シュウエン「ほぉ、白月をそこまで扱えるようになっていたか」
「嬉しいぞハクラぁ!この俺を更に高みへと押し上げてくれるか!」
姫は大剣を軽々持ち上げるとシュウエンに一瞬で詰め寄り振り下ろす
剣はシュウエンの肩口をとらえた、かに見えた
刀身を手の甲で叩き、そらしていた
その隙を突くシュウエン
迫る剣先を小太刀で防ぐ
ハクラ姫「極意、黒神楽 朧三日月」
小太刀を持つ左手が幻惑のように揺れ始める
シュウエンに踏み込むと様々な角度から小太刀で切りつけていく
流石にこれにはシュウエンも驚いたのか、間合いを離した
シュウエン「見たこともない剣技、どうなっているんだ?それは」
ハクラ姫「わらわのスキルに秘剣技を組み合わせたものじゃ」
「教えたところで誰にも真似出来ぬわ」
姫の掻き消えた左腕と小太刀が後ろからシュウエンを襲う
シュウエンはその斬撃を刀で受け、姫に間合いを詰めると同時にまた切りつけた
またも吹き飛ばされる姫
単純な力だけならシュウエンのほうが圧倒的だ
姫は右手に力を込める
ハクラ姫「極意、黒神楽 半月!」
大剣の峰を上に向ける
ハクラ姫「上弦!」
大剣を振り上げ、シュウエンの頭目掛けて衝撃が通る
シュウエンの面が砕けた
シュウエン「グッ..」
ハクラ姫「下弦!」
今度は峰を下にして振り下ろす
まともに頭上を捉え、激しい衝撃が突き抜ける
地面には刀型の穴が空いた
シュウエン「ウグッ!」
ハクラ姫「終わりだ!」
「秘剣技、月夜満月!」
体ごと回転しながらシュウエンへと迫る
残像はまるで満月のようだ
刃が体に当たるギリギリを刀で受ける
激しく火花が散り、シュウエンは押されていく
ハクラ姫「これでも倒れぬか!」
「ならば!」
「極意、黒神薙 新月!」
回転していた姫が突如霞のように掻き消え、シュウエンの真後ろに現れた
まともにシュウエンの背中を切りつける
シュウエンは倒れた
ハクラ姫「ハァ...ハァ...」
「さすがのお前も..」
そういいかけたところで姫は驚愕した
何事もなかったかのように立ち上がるシュウエン
背中の傷はすでに塞がっていた
ハクラ姫「わらわの..極意が...」
シュウエン「なかなかだったぞ、ハクラ」
「だが、俺のほうが、強い!」
シュウエンは剣を向けると、姫の胸へと突き立てる
刺さるすんでのところで謎の盾が間へと差し入れられた
いろんな種族を動かしたいです




