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3 洞窟の吸生魔鬼その1

 随分と寝ていたような気がする

目を覚ましたイアはあたりを見回した

洞窟のようだ

薄っすらと光っているのは壁面にヒカリゴケのようなものがあるからだろう

体を何かに覆われているみたいだが引っ張っても取ることはできなかった


 しばらく洞窟内をさまよっていると、薄っすらと輝く地底湖を見つけた

覗き込むと今の自分の姿が見えた

そこには人間の形は保っているが、明らかに人ではない何かが映った


 手や足はあるが体は黒い布とも皮膜とも取れない

よくわからないものに覆われていた

顔は長い黒髪と右目周りの白肌以外はやはり黒く

ほとんどが真っ黒な今の私の姿は誰が見ても立派な魔物だった


 そこに突如鋭い何かが飛んできた

鋭く大きな針だった

なんとか避けれたが、あたればただではすまない事はわかる

針を打ち出した相手を見る

羽のはえたサソリのような魔物だった

その羽サソリの尻尾が膨れ上がる

二撃目が打ち出されたようだが、速すぎて見えなかった


(やられる)


胸に大きな衝撃が走り、私は壁に打ち付けられた


(こんなにも早く死が訪れるなんて)


しかし、前世で死んだときのようなドヨっとした感覚はいつまでたっても来なかった


 胸元を見てみると

そこには、体の黒いものに止められた針があった


(なにこれ?)

と、呆けていると、頭のなかで回答があった


 -スキル、解析者が発動しました-

 -自身の状態、スキル、敵の情報などの解析が可能です-

 -現在発動中のスキルは愛神の魔加護皮です-

(解析?ということはもしかして)


脳内で相手を解析と念じる


-・・・解析完了しました-

-種族名フライスコーピオン-


(なるほど、種族名がわかるのね)

(まるでゲームみたい)

(ゲームなんてあまりやったことはないけど、とにかく今は逃げなきゃ)


逃げようとしたその時、体の周りに黒い霧がうずまき始めた


 その霧は魔物の体にまとわりつき、みるみるHPを奪っていった

そして、魔物は息絶えた


 霧はまるで生き物のようにうごめき、私の体に吸収されるように入っていった

その途端脳内にまた解析者の声が響いた


-スキル、ニードルショットを獲得しました-


 意味がわからなかった

(獲得しました?)

(敵からスキルを奪ったってこと?)

(とりあえず解析してみよう)


 スキルの解析をしてみるといくつかスキルがあるのがわかった


スキル一覧


解析者     :自らのステータス、状態、スキル情報の解析

         敵のステータス解析

         スキルのランクアップや統合などを行えます

         現種族のスキルポイント消費でのスキル獲得は無効です

         


命を喰らうもの :体内より敵の命を奪う霧を発生させます

         霧は自動で敵を攻撃します

         また、倒した敵のスキルを奪い、自分のスキルとして獲得します

         敵から奪ったHPの三分の一をストックSEとしてストックできます

         この世界に存在しないスキルです

         ストックSE10


愛神の魔加護皮 :愛の神の魔加護を受けた体表です

         死を受け付けなくなります

         操作することで攻撃手段として使用できます

         この世界に存在しないスキルです

         


ニードルショット:種族名フライスコーピオンから奪ったスキルです

         体内で針を形成し、高スピードで射出します

         当たった相手に毒を付与することがあります

         


(スキルはこれだけみたいね)

(ステータスは?)


ステータス


種族名:吸生魔鬼(この世界に存在しないまものです)


個体名:イア



(それと、存在しないって、私一体だけってこと?)

(ハハ...私...もう、人間じゃないんだ...)

イアは力なく笑う

(とりあえず、安全なところで休もう)


イアはゆっくりと洞窟の奥へ歩いていった

スキルの詳しい説明はもっと後で出ます

魔物もっと出したいです

いろんなのがいる洞窟なのでね


次はこれから住処になる場所までの移動の話です


真っ暗なところって落ち着きますよね?

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