2 少女女神様?
目が覚めると不思議な空間にいた
空のようにきれいな青と
暗闇のように深い黒が同時に存在しているような空間
そこに私は浮いて?いた
視界がはっきりしてくると
少女のような声が空間に響いた
「…し……もし… 」
「もし‥し」
「おーーい、ちょっと!」
目の前に白いツインテールを揺らす小学生くらいの少女がいた
少女「あ、おきた?」
少女はぐっと顔を寄せてくる
少女「うん、大丈夫そうね」
「まったく、あんな死に方すると思ってなかったからびっくりしちゃった」
私は事態が飲み込めずうろたえたが
そんなことは気にもとめず少女はまくしたてた
少女「私は、一応君たちから見たら神様的な感じかな」
「あのね、ちょっと聞いてほしいの」
「ちょうどいいから君を選んだんだけど」
「君の寿命が終きそうだったから少し前から見てたんだよね」
「でぇもぉ、死ぬにしても自殺ってのはいけないよね~」
「命を軽く見た君に罰をあげちゃうよ~」
私 「ちょっと待って、何を言って・・」
構わず少女はさらに続ける
少女「ほら~いまさ、いろんな神がやってんじゃん?異世界に転生~みたいな?」
「あんな感じで君をさ、転生させちゃう」
「まぁもともと転生はしてもらうつもりだったんだけどね」
「でもこれ罰だからさ、チート能力あげるんじゃなくて~」
「ちょっと特殊なのを贈っとくね」
「一応ちょっとした案内用のスキルくらいもつけとくね~」
「でねでね、名前もあげちゃう!」
「だから前世の名前なんていらないよね?」
私の名前は大好きだった両親にもらった名前だ
そう簡単に捨てれるわけがない
私 「待って!私はわたしの名前を・・・」
そういいかけて止めた
(思い…だせない?)
少女「ごめんね、もう消しちゃった」
自分の名前が出てこないことに焦っていると少女は言った
少女「この名前はね、私達から与えられる特別なもの」
「だから、君にもらってほしい」
「理由はそのうち分かるから。だから、今は受け入れて」
私は黙った
少女の目が真剣だったから
少女「君の名前は、イア」
「その名前を、刻んで」
私は、うけいれることにした。
少女女神は嬉しそうに微笑むと私を指差して言った
少女女神「イア、君はこれから転生するけど」
「君を選んだ理由、転生させる理由」
「いろいろ聞きたいことも有るよね?」
「でも、今は言えない」
「さっきも言ったとおり罰だから転生されるのは人じゃないの」
「辛いことも有るだろうし」
「君を殺そうとするものもいると思う」
「けど、負けないで」
「君が生き残ることが、救済に、なるから」
(自分で罰と言っておきながら何を言っているんだこの少女女神は・・・)
そう思っていると急に意識が薄れた
最後に聞こえたのは
「バイバイ、また会うときまでがんばってね」
という神というには幼い声だった
名前を考えるのがめんどくさいわけじゃないんです
あとで、あとで出しますから
主人公の名前だけ取り敢えずということです
次は転生してからの話です
ミントタブレットはフリスクよりもミンティア派
ミンティア、fragrance my mouth