13 魔物退治2
~オーガの集落~
イアとクパルはオーガの集落へとたどり着いた
絵本に出てくるような鬼を想像していたイアは少し驚いた
角は生えているし、肌の色も赤や青、緑など様々だが
姿は人と変わらなかった
赤いオーガ「オーガの集落へようこそ、依頼を受けていただいた冒険者様ですね?」
「長を呼んでまいりますので少々お待ち下さい」
赤いオーガの女性は丁寧に対応してくれた
しばらくすると、少し大柄の黒いオーガの男性が歩いてきた
黒いオーガ「おお、依頼を受けてください感謝いたします」
「私が長のコクです」
黒いオーガは大きな斧を背に携えていた
クパル「私、クパル、こっちは、イア」
イア「それで、魔物退治とのことでしたけど」
「どのような魔物なんですか?」
コク「はい、それについてはこの者が話します」
現れたのは先程の赤いオーガだった
赤いオーガ「アカネと申します」
アカネの呼び方はアクセントが頭についていた
日本人のような名前だが発音が違うみたいだ
アカネ「ここ最近、魔物の襲撃が相次いでいます」
「我々は交流のために来ているオーガなので戦闘出来るものは数人しかおらず」
「その戦闘できるものも負傷し、今は私と長しかいないのです」
「負傷者は休養させているのですが、重症の者が多く」
「とても戦闘には出せません」
「かといって我々二人だけでは手も回らず、依頼させて頂いた次第です」
クパル「ふむ、私達、腕に自身はある、役に立てると、思う」
その時、イアは何かを思いつき、アカネに言った
イア「あの、負傷者の方のところへ連れて行っていただけますか?」
「もしかしたらお役に立てるかもしれません」
オーガたちは不思議に思ったが、案内した
案内された小屋には数人の負傷者がうめいていた
イアは彼らに近づくと、スキルを発動した
先日青い魔人から奪った命はなぜか大量のストックSEとして加算されている
イアはそのSEを分け与えた
みるみるうちに負傷者の傷は癒え、完全に回復した
オーガたちは驚いていた
アカネ「これは、ここまでの癒やしの術は見たことがないです」
「いったい、何が...」
コク「なんということだ、ありがたい」
「お前たち、この方に感謝しなさい」
「彼女がお前たちの傷を癒やしてくれたぞ」
口々にお礼を言う若いオーガ達
イアは少し顔を赤らめた
アカネ「イアさん、ありがとうございました」
「お陰で彼らも戦えます」
クパル「お礼、まだ早い、魔物、倒してから」
アカネ「は、はい」
「魔物ですが、集落の少し外れにある洞窟から来ているようです」
「数は約30、オオムカデという魔物です」
「オオムカデは通常つがいでのみ行動しているはずなのですが」
「群れで行動するというのは見たことがありません」
「もしかしたら、操っている者がいるのかもしれません」
クパル「確かに、おかしい」
「最近の、魔人騒動といい、大きな災悪が、迫っているの、かも」
コク「そうですね、私どももおかしいと思ってます」
「あきらかに魔物の凶悪性が増しております」
クパル「取り敢えず、その魔物たちを、倒そう」
「また襲われるの、やっかい」
イア「はい、行きましょう」
「案内を頼めますか?」
コク「アカネ、この方たちを案内しなさい」
アカネ「はい」
3人は集落外れの洞窟へと向かった




