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裏話 エルフの少女

 クパルはエルフの郷の異端児だった

どんな者とも分け隔てなく接し

エルフが忌み嫌うダークエルフとも交流を持った

そのため、幼くして追放された

両親すらも見放した


クパル「どう、しよう」

   「............」


 長考のすえ出た結論

それは、なるようになるだった

とりあえず、人間のいる街に向かうことにした


 エルフ族もそうだが、亜人族たちはいつも言う

「人間は傲慢で欲深い」と、「他種族を取り込んで従わせようとしている」と

違う、クパルは違うと知っている

彼らは柔軟に考えているのだ

良い技術なら取り入れたい

良いものができれば広めたい

彼らは世界を豊かにしたいのだ


 クパルはその小さな足であるき続けた

あと少しで街に着くというところで、盗賊に捕まった

あまりのことにキョトンとしていると盗賊が言う


盗賊「エルフのガキか、高く売れそうだな」


 その言葉にクパルは震えた

まだ子供、当然の反応だろう


 盗賊たちが談笑していると、外で騒ぎが起こった

盗賊退治を依頼された冒険者だった


盗賊頭「おいおめぇら!生かしてかえすな!!」


 次々と倒される盗賊たち

相当な手練の冒険者のようだ

あっという間に盗賊頭と側近だけになった


 盗賊頭は剣を抜き、クパルの首元に近づけた

とうとう乗り込んできた冒険者たち

男剣士と女剣士だった


盗賊頭「たった、二人、だと!なめやがって!!」

   「おい!ちょっとでも近づいてみろ!このガキの首が飛ぶぞ!」


男剣士「ベタだな」


盗賊頭「は?何言ってやがる!」


男剣士「ベタすぎ、想定内、ベストオブありきたりだぜお前」


男剣士は笑っている


盗賊頭「んだとゴラァ!!」

   「殺せねぇと思ってんのか!」

   「やってやらぁ!!」


 盗賊頭は振り上げた剣をクパルの首に思いっきり振り下ろした


 クパルは死を覚悟した

しかし、いつまでたってもその時は来なかった

クパルはいつの間にか男剣士の腕の中にいた


盗賊頭「え?あ?な、何だよ」

   「見え、なかった...」


 そう言ったところで盗賊頭と側近は崩れ落ちた


男剣士「安心しろ、みねうちだ」

     「うっひょー!言えた!これ一回言ってみたかったんだよね~!」


女剣士「馬鹿なこと言ってないでその娘見せて」

   「なぜ、エルフの子供がこんなとこに?」


 女剣士はクパルを優しく診た

そこでクパルは涙が溢れてきた


女剣士「大丈夫だから、ね」


優しく語りかける女剣士の胸でクパルは泣いた


男剣士「泣いてもいいけど、その前に、どっかでパンツ変えてあげろよ」


クパルは恥ずかしさで顔が真っ赤になっていた


女剣士は男剣士の腹に重い一撃を食らわせると


女剣士「デリカシーない!ほんっとに!」


と、怒った


彼らはクパルをエルフの郷前へと送り届けると早々に次の冒険へと旅立とうとしていた


男剣士「おい、ついてくるぞあのエルフのガキ」


女剣士「え?」


 女剣士が振り向くと、クパルは木の陰に隠れたが

近づくと、観念したかのように出てきた


女剣士「どうしたの?郷に戻らないの?」


クパル「私、追放、されてる」

   「戻れ、ない」


女剣士「え!?」


男剣士「そういやぁ前に聞いたことがあるぜ」

   「掟を破ったエルフは追放されることがあるって」

   「こんな子供が追放されてんのは聞いたことねぇけど」


女剣士「そんな...どうしよう」


男剣士「俺は良いぜ、エルフは魔力が俺達より遥かに高い」

   「きっといい魔道士になると思うしな」


クパルは目を輝かせて男剣士を見た


女剣士「...あんたが言うなら良いけど」

   「でも、あんたこの子守れんの?」


男剣士「魔法覚えるまでは俺が守ってやるさ」

   「心配すんなって」


女剣士「そう...」

   「じゃぁ、よろしくね、えーっと」


クパル「クパル」


女剣士「クパルちゃんね」

   「私はタキ」


男剣士「俺はカズマ」

   「よろしくな、お漏らしちゃん!」


カズは二人から蹴りをいただくことになった



それから百数年後、クパルは一人で旅をしていた


クパル「ここで、暮らそう」

   「人の街も、近い」

   「それに...」


クフフと笑うクパル


クパル「素敵な出会い、あるかも、クフ、クフフ」


それから数年後、クパルはイアと出会った









このエルフもあとでまた出す娘なのでね

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