8 異変
~冒険者の国 アルラード~
冒険者ギルド会議室
マスターをはじめ、数人の幹部とアイダの姿があった
マスター「ふむ、討伐は無理だったか」
「それに、光りに包まれて気づいたら消えていた...か」
アイダ「はい!ですが次こそは必ず仕留めます!」
マスター「いや、アイダ、お前は少し安め」
「捜索の任には別のものについてもらう」
「シムカ、ゴシカ、頼めるか?」
シムカとゴシカは頷いた
二人は冒険者ギルドの幹部で双子だ
シムカは細目の魔道士で、鑑定と上位魔法の使い手
ゴシカはその妹で、シムカそっくりだが目は開いている
こちらは双剣の達人だ
アイダ「そんな!待ってください!」
「私は大丈夫です、次は..次こそはあいつを!」
シムカ「アイダ、落ち着きなさい」
「あなたはまだあの二人の死を引きずっているでしょう?」
ゴシカ「ふむ、それでは冷静な判断などできん」
「今は体を休め、次に備えろ」
アイダ「でも!」
・・・「アイダよ、この任務は慎重に進めねばならん」
「それは、お前もわかるな?」
獣人の男が優しくアイダに問う
彼はディバルディル、主に護衛などを引き受ける部隊の指揮官だ
アイダ「はい...」
ディバルディル「ならば、今はその時ではないだろう」
「力を蓄えるのも大事な仕事だ」
「お前はまだ若く経験も浅い、だが、経験がいつか必ず力になる」
「待つのだ、その時が来るまで」
アイダ「...わかり、ました」
アイダは納得できなかったが引き下がる
すると突然会議室の扉が開いた
ギルドの伝令「報告します!」
ゴシカ「会議中だぞ!何をしている!」
伝令「は!も、申し訳ありません!」
マスター「よい、どうした?急ぎの用件か?」
伝令「はい!それが、調査に出ていた者たちが、全滅しました」
シムカ「そんな..あの子達は私の部隊でも手だれ揃いのはずよ!?」
マスター「生き残りは、いないのか?」
伝令「千里眼を持つ別働隊からの報告によると」
「突如現れた赤い角を持つ人型の魔物に一瞬で...」
「その後、忽然と姿を消したそうです」
ディバルディ「また人型の魔物か」
「ザドの黒い魔物も人型だったな」
マスター「ふむ...。この新型の魔物、確実に脅威になるだろうな」
「これより魔物を魔人と呼称する!」
「すぐに対象の詳しい調査を開始する!」
全員に投げかけると、続けて言った
「我らには情報が少なすぎる」
「もし対象を見つけても決して手を出すな、鑑定したら逃げろ」
「ザドの魔人はこちらから手を出さねば襲ってこなかったのだろう?」
マスターはアイダに向き直り聞いた
アイダ「はい」
マスター「会議は終了だ」
「各自任務にあたってくれ!」
「ディバルディ、すまないが戦闘班のリージーに伝えてくれないか?」
「絶対に魔人と戦うなと、お前の言う事ならあいつも聞くだろう」
ディバルディ「了解した」
マスター「君、すまないが、他の部隊長と幹部にも伝令をたのめるか?」
伝令「ハッ!了解しました!」
伝令はビシっと敬礼した
マスター以外がいなくなった会議室で独り言が響く
マスター「魔人...人型の魔物など、魔王のいた時代にもいなかったはずだ」
「同盟魔族や各国にも伝令を出さねば...」
ギルドの廊下を歩きながらアイダは考えていた
いかにしてあの魔人を殺そうかと
その目の狂気はさらに色濃くなっていく...
イアみたいなのが他にもいるみたいです。
魔族と魔人の違いについてですが、
この物語では魔族は人、または亜人種以外の知性を持った種族全体をさしています
かつて魔王軍についていた魔族もいますが現在人族はほぼすべての魔族と友好関係にあります
亜人族はもちろんエルフやドワーフなどと言った定番達です
魔人は初めて確認された人型の魔物です
鑑定スキルで魔物と表示されます
魔王はかつて世界を滅ぼしかけた魔物です
魔王側についていなかった魔族と人、亜人族との連合軍でやっと討伐しました
魔王は人型だったのでもしかしたらこの世界初めての魔人種だったのかもしれません




