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色付く世界  作者: 色輝
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033 根城完成の私

一気に時間が飛びました。まだまだ子供ですが、そろそろ新たな章に入ります。


 もう早いもので、転生してから二十年の月日が流れた。魔族や妖精族は十歳まで人族と同じ成長をし、それからはゆっくりになるから、未だに見た目は幼い。


 私は、同い年組で魔法少女隊『ローズジェム』を結成し、色んな機能を追加しては楽しんでいる。主に悪戯に。

 いやあね、魔法少女だし、必殺技とかも備わっているんだが、大半がネタなのだ。【変身光線トランスビーム】や【性別逆転光線おとこんなビーム】とか。まさに必殺、精神的に。効果がないのは子供と変態くらいかな。他にもある。

 しぃと相談して色は決めた。魔法少女隊と言えば、ピンクと赤と黄色と青と緑だろう。紫もあり。戦隊ヒーローなら白と黒もか。

 しぃはリーダーなのにピンクじゃなくて赤だし(魔法少女ではピンクがリーダー)、いっそ皆の好きな色にしちゃおうと思い、コソコソ好きな色を探った。

 結果、アズリアちゃんはオレンジ、リーリアちゃんが緑、そしてアリシアがピンクだった。結構沿ってるし、私は青に決定。それぞれの色に合った属性攻撃が出来る仕様で、魔法が未だ使えない私は重宝してる。

 ハイリー鉱石は、魔石の何倍も魔法を蓄積出来るし、便利すぎてヤバい。あ、服の色はスキルで変えた。七色に煌めく服とか着れない。

 因みに、変身中は敵味方関係なく周りは動けなくなるし、攻撃も通らない仕様です。変身シーンと言う無防備な攻撃の絶好のチャンスを見逃してくれる敵はいないし。


 最近私達は、隠れ家を育て上げ(・・・・)そこによくたむろっている。まあ、従兄弟達にはバレて、彼等もよく来るし、両親ズは知らないが何となく知ってる気がする。

 皆、私の妹のアリシアが天才なのはすでにご存知だろう。齢二十歳で、すでに既存の魔法は網羅しオリジナル魔法を幾つも開発している、その道なら知らない人はいない神童っぷりを発揮している。

 私は、まあ、まだ初歩の初歩の初歩の基礎の更に基礎しか使えない(魔法言語の難しさは異常。決して私がアホの子な訳ではない、決して!)が、魔導書を読む程度ならつっかえつっかえとは言え出来るようになったので、良さげな魔法をアリシアに説明したのだ。あったら良いよね的な、軽〜い感じで。

 そしたら、創りやがった。似た効果の魔法を。


 うん、もうアリシアマジアリシア。流石天才天使歪みない。

 いやね、無理だろうと思ってたんだ。あったら絶対便利で、色々活用法はあれど、既存の魔法を見る限りどう考えても構築不可能だったから。

 ――それを、アリシアはやってのけた。全く新しい法則を打ち出して。

 もうね、父とジーク叔父様と頭を抱えたよ。いや、最初はアリシアすげー! と思ったくらいだが、全く新しい構築をやらかしたのだ。もうね、世界規模での大騒動だ。それも、精神の発達が早めの魔族とは言え、当時若干十四歳の美少女がとか、公表したら色々ヤバいのに変わりはない。

 何がヤバいって、まずラブコール。縁談から研究者として仕官しないかと言う各国からのとバリエーション豊か。次に、誘拐と暗殺。ただでさえ世界最強と謳われる国なのに、そこに世界を揺るがす天才がとか、それなんて悪夢。どんな手を使ってでも欲しがる奴もいれば、危険視して殺そうとする奴もいる。アリシアがいくら天才バグキャラだとしても、まだ幼いのには変わりない。


 てな訳で、アリシアの名前は出さずに公表する事になった。まあ、構築に必要な重要な部分は公にはしないが、これでまたこの国が有名になった。アリシアの、研究者の名や素性は折を見て公表すると告げられた。国の研究者には明かされたけどね。あの人達ならバラさないだろうと言う事で。

 アリシアは魔法の天才なのに双子の姉の私が全く魔法が使えないので、魔法研究者からの風当たりは結構強そうだが、基本会わないし向こうは引き籠りがちだから何て事ない。今後も会いたくない。


 閑話休題。

 アリシアが開発した魔法は、植物成長促進魔法。普通にありそうな魔法だが、ありません。いや、あるっちゃあるが、あれは精々元気に育てとか、枯れないようにとかのレベルだ。これは全く違う。

 この魔法は、植物を一気に成長させる。そんな事したら、普通栄養不足で失敗するか、その土地が痩せる。だが、アリシアは栄養を魔素から創り出しそれを糧に成長するようしたらしい。他にも色々複雑らしいが、魔法言語により若干魔法にトラウマが芽生え始めた私には、理解出来なかった。取り敢えず分かったのは、アリシアすげーって事。


 頭の悪い私は、それ以上深く考えないようにしてアリシアを褒め称え、なら秘密基地作ろーぜと提案した。私の工房は秘密基地とは言わないし、現在半壊してて涙目だから。ふ、ふふ……まさかピヨ爆弾で半壊するとは思ってなかったぜ……ピヨこあい。

 また話がズレた。

 まあ、秘密基地とか憧れでもあったので、適度に街が近くて、人が来ない開けた場所――森の中に建てる事となった。

 ちょっと場所が足りなかったので、木を斬り倒し更に広くし、とある種を取り出した。

 昔何かのイベントで手に入れ、特に使う予定もなくずっと倉庫の肥やしとなっていた『家樹』。文字通り、木の家と言うか、家の木と言うか。

 まあ、それを皆で育て上げたのだ。

 私は魔法が使えないので、魔力タンクとして微力ながら力添えし、創り出されてから数年経ちしぃ達も覚えた植物成長促進魔法【大地の愛よ届け(ニョキニョキプラント)】が、開発者のを含め四発同時発動。私のバカ魔力も相俟り、家樹は一気に育った。


 強靭な太い幹、空を覆うように伸びる無数の枝、青々とわさわさ繁る肉厚の葉、大きな根っこ……とんでもない巨木は、予想以上に巨大で、周囲の木を何本か巻き込み一瞬で、この森の長となった。


 つーかマジでデカい。何これすんげー目立つ。秘密基地じゃねえ!

 てな訳で、急遽隠蔽用アイテムを造り上げ、隠した。造ってる間は、アリシアが魔法で隠していてくれた。アリシアェ……。

 まあ、こんな感じで完成。ギルドハウスになる木だから、部屋数も設備も整っている。

 家樹は、木の前に立てば幹にシュフォンと穴が開くようになっている。当然ギルドメンバーだけにしか反応しない。幹には窓も付いている。

 中は、談話室や厨房、地下室に工房に個室客間風呂と様々ある。見た目以上に広いのは仕様です。

 切り株みたいな机や椅子もあり、木の香りが充満しておりリラックス出来る。家具などは今から揃えなければならないが、私達は自分達で育て上げた秘密基地に興奮していた。


 家具一式は後回しにし、色々見て回った。ああ、ギルドは作った。ギルマスはしぃ(脳筋)で、サブマスが私(職人)とリーリア(参謀)だ。ギルド名は、僭越ながら私が付けさせて貰った。


 大きな透明な窓から光が注ぐ談話室に、広く使い易そうな厨房。広い個室はなんと200室もあり、客間もなかなかの数。工房や図書室にホール、鍛練室にその他様々な用途に使えそうな部屋に、屋上もある。

 屋上には太い枝と葉に囲まれ、木漏れ日が射し込む花々が咲き誇る穏やかな庭園。それから、露天風呂。眺めも良い。あとで温泉を引こう。家樹の根から吸い上げた水分を浄水し、生活水に換えられるので、水脈も持ってこなきゃな。

 勿論家の中にも風呂はある。地下には洞窟風呂もある。何故か滝も水路もある。まだ水はあまり出ていないが、廊下脇を流れる綺麗な水が、この秘密基地をグッと特別なモノにしてくれる。

 エレベーターもあって、移動も容易い。これを取っておいた私、ぐっじょぶ。


 生活環境を私が整える間、皆にはどんな家具が欲しいか考えて貰った。レイアウトとかもね。玄関で靴を脱ぐのは決定事項だ。掃除無用らしいが、裸足のが好きだ。 もう、出来すぎってくらい素敵な秘密基地になった。うむ、但し私の負担がハンパない。本棚とか、簡単な家具は家樹と一体化していたから作る量は少ないけど。


 苦労して作り上げたは良いが、毎日毎日何処かに行く私達を心配した家族が、後を尾け見守っていたなんて知らなかった。くっ、まあ敵意がなきゃ家樹は見える仕様だったし、家族なら良いんだけどさ……危機感ねぇーな、私達……。


 結果。ギルドメンバーが増えた。家族オンリーだがなっ!




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