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色付く世界  作者: 色輝
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013 寝物語と私

また説明回…。早く書きたい奴やりたい本編に入りたい。あ、まだこの辺は導入みたいなモノです。


 祖父母四人が来た夜。私達は色々と話を聞いた。え?祖父母と何を話したかって?…抱き上げられて抱き締められて頬擦りされて愛でられましたが、何か?話した事は…まあ、大きくなったねぇ可愛い可愛い可愛いいいいい、と一方的に愛でられて、遊ばれて、いつの間にかお昼寝の時間になり眠ってました。


 美幼女は皇淫魔のアリアお祖母様、美男子は神人のフリードお祖父様で夫婦。美女は神祖吸血鬼のリオンお祖母様、美少年はハイエストエルフのアーノルドお祖父様で夫婦。ショタロリ臭のする組み合わせである。…普通の種族じゃないよねこれ?うぅ、未だ言葉を完全に理解出来ない自分に苛立つ。因みに、お祖母様お祖父様ってのはそう呼べと言われたからです。

 私達子供は、かいぐりかいぐりと撫で回されながら、大人達の話を聞いていた。…祖父母の話が一番ビックリしたかな。







 まず、アイリスとレオンのパーティーデビュー。パーティーデビューは種族が発覚したら行くって決めていたらしい。因みに、パーティーと言っても両親はあまり好きではないらしく、王族の誕生パーティーとか御披露目も兼ねた出席しなきゃならない社交パーティーくらいらしいが。兄姉は次のパーティーに連れてくらしい。私達はお留守番ですかにゃ、とアリシアと手を繋ぎ父の膝の上で思った。


 祖父母の話は……正直分からない。いや、単語が分からないと言うより、理解したくないと言うか…。取り敢えず、父はリーリアちゃんの母と、母は王様と兄弟だと分かった。衝撃の事実である。しぃと従姉妹になったって事だろ!?ビックリするわ!

 …それよりビビったのが、祖父母の自由奔放さだったけど。

「お父様達はどこに行ってたの?前は世界の果てまで行くって言ってたわよね」


「すぐ裏のビットテッラの森の奥地だよぉ。この世の全ての魔物と動植物が生息するって言うし、見に行きたかったの!」


「アタシ等は皆未知のモノが好きだからな。あのドキドキと興奮は病み付きになるぜ」

「ふふふ、相変わらずね。まあ四神英雄だものね。あの危険な森も平気よね」


「まあ、神獣が棲むと言われる最奥には流石に行けへんかってんけどな」


「行こうと思えば行けるじゃろうが、無理矢理入って敵対されても面倒じゃ。聖域以上の強固な結界があったからの」


「へぇ……お父様達が珍しい。ふふ、しかし大分美化された物語にされてるけど、あの(・・)四神英雄が実はただのはっちゃけ万年いちゃらぶ夫婦二組なんて、誰も思わないだろうね」



 あははうふふ、と美しく笑い合う六人。…理解したくない内容何ですけどっ!?


 四神英雄ってのは、実際にあった英雄物語だ。私も寝物語として聞かされよく知っている。昔、肥大化した精霊信仰教会が腐敗しきり国々の内部にまで干渉介入し、裏で操っていたらしい。

 それにより、暴利を貪る教会に不満爆発で宗教大戦争が勃発。世界が荒れまくり血で血を洗う泥沼展開になり、世界の四割が滅んだようだ。もう滅亡だーっ!って世の中が絶望した時、どこからともなく四人の美しい男女が現れ、瞬く間に戦争を終結に導いた。教会の腐敗部分を取り除き、政治介入すんなボケ!と教育し、今の教会の基盤を築き上げ、この国……エンドアートを作り子供(現在の王様)に託した後は姿を眩ました。四人は神の遣いと言われ四神英雄と呼ばれるようになった。



 …え、あれうちの爺ちゃん婆ちゃんなの?この人達なの?確かに家ぶっ壊してたけどさ、それははっちゃけ過ぎじゃない?世界規模の戦争を四人で解決とかはっちゃけたレベルじゃねーよ!つーか年幾つだよ。

 と言うか、私てっきり両親と王様達は友達なのかと思ってた。だって全然似てないもん。絶世の美貌って事くらいしか共通点ないじゃん。


 何でも、孫が生まれる度にハチャメチャな登場をするらしく、今回のもある程度予期していたらしい。前は夏に雪降らしたりとかもしたらしいよ。規格外過ぎるだろ。


 大人しい時は大人しいらしく、今は私達を抱っこして普通にしている。だから、まあ、警戒とかはあまりしてない。優しい笑顔だしね。

 可愛い弟に、新しく発覚したハチャメチャ家族。お姉さん、展開が早すぎてちょっと付いていけないよ…。





 私達子供が眠った後、大人だけで真剣な話をしていたのは、知らなかった。その内容が、私の人生を大きく変えるものだと知ったのは、一週間いた祖父母がまた旅に出てから一ヶ月後だった。




アーノルドお祖父様の関西弁擬きは似非です。他の方言が混ざったりもします。関西の方すいません。

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