理想の彼女とは
キャラが…。
どうしてこうなった。
良かったらどうぞ。
次でおそらく終わります。
ここどこだ?
病院だろうか。
誰かが救急車かなんか呼んでくれたのか?
意識はだいぶはっきりしている。
目を開けた。
「あ、目覚めた?大丈夫、ゆーくん?」
ゴキブリを遥か凌駕する素早さを瞬間的に発揮し布団から飛び出し、部屋の上隅に張り付いた。
人間ってすごい。
そう思った。
「わっ、ゆーくんそんな事出来るの?」
いや、あんた誰?
そう問うた次の瞬間苦手なものがやって来た。
「え…? ゆーくんそんなの酷いよぉ…。」
泣かれたっ!
めっさ泣かれた!
とりあえずぶっ倒れたから記憶が…という事にしておいて目の前の女性から話しを聞く事に。
「うぅっ…そうだったの? ごめんね、ゆーくんの方が泣きたいよね。」
「私はゆーくんの彼女の篠本 優香って言うの。ほんとのほんとに覚えてないの?」
残念ながら。
そう答えると篠本さんの目が潤み始めた。
泣くのやめてくれー。
「あ、あーなんかお腹減ったなぁ…? そろそろご飯どきだしなぁ…?」
「ふぇっ? わた、私っ、私作ってくるね!」
セフセフ。
はぁ、なんだろう。
俺の理想に近い娘って言えばそうなんだよなぁ。
なんか健気っぽいし、泣き虫で、ちょっと抜けてる感じ。
ついでにかわいいし。
…怪し過ぎる。
これは絶対裏があるだろ。
本当に記憶喪失してるのかどうか分からないけど少なくてもどっかに記憶が抜け落ちてるって場所は…多分無いし。
どちらにせよ今考えても分からない物は分からない。
「じゃん! 今日はおうどんだよー。 ちゅるって美味しいよ?」
なんにせよ居心地はそんなに悪くないし。
とりあえず美味そうなこのきつねうどんを頂こうか。