恐らく二話だろう
説明回
主に台本書きです^_^
できるかぎりわかるようにかいたつもりですが、ワケわからない設定や矛盾している、おかしいと思うところがあるなら言ってください(・∀・)
最初からいたように結城はとあるジャングルの中に立っていた
「はぁ~、
昨日といい今日といい俺に休息は無いのか……」
結城は木刀で草木を分けながらそこに目的があるのか前へ前へ進んでいく。
「どこだよ……
手間がかかる……」
前へ前へ進んでいると突然結城の足が止まった。
そして次の瞬間、結城の背後の木の影から
「ウグルォォアォォオ!!!」
と、訳のわからない叫び声をあげながら結城に向かって突進してくる生物がいた。
「探す手間が省けたよ」
結城はあまりにも嬉しいのか笑みを浮かべながら後ろを振り向く
結城の目の前にはおよそ二メートルほどの大きさで砂が固まって出来たような蟻の体をし、顔は蜘蛛のようでその体には三本足の足がつき器用に三本の足でバランスを取りながら走ってくる謎の生物がいた
その蜘蛛のような顔をした生物は大きく口を開け結城を飲み込もうとする
「子供は親に狩りを頼みな」
結城が木刀を縦に振ると蜘蛛の口が四つに裂け結城の一歩手前で蜘蛛が倒れる
「ギョオバェオァィェア!!!」
痛いのか怒っているのかはわからないが大きく叫び声をあげ、その蜘蛛は立ち上がると再び結城に向かって大きく口を開け飲み込もうとする
「俺はお前と同じでさっさと飯食いたいんだよ」
結城は木刀を蜘蛛の口の奥に差し込むと、一気に蜘蛛の頭に向かって引き上げた
「う、ウェォお……」
蜘蛛のような生物の顔は口から頭に向けて真っ二つに割れている。その生物はその場に倒れ込みジタバタと足を動かすが数分すると動かなくなりその砂の体は徐々に崩れていった
「超低級鬼の子供だな
突進と口を開けることしか出来んとは……
さて、今日は終わりだな」
結城は伸びをしそのついでに手首についてあるリストバンドを見る。
「……まだ黄緑だと?」
リストバンドの色はいつものような緑色では無く黄緑色のままであった
「鬼がまだいるのか……
俺の時間が無くなる……」
結城は再び鬼を捜し歩こうとしたとき
「お、おい!お前自衛隊か?助けに来てくれたのか?」
ジャングルの奥から一人の中年男性が出てきた。
「はっ?あんた誰ですか?」
「私を探しに来てくれたんじゃないのか!?」
「いや、別に……
ってかあんたどこかで見たような……」
結城はその中年男性の顔をじっくりと見る。中年男性はじっくり見られて気持ち悪いと内心思ったが、自分を助けてくれるかもしれないという期待をよせていたため機嫌を損ねないよう何も言わなかった
「あぁ!!思い出した!
さっきニュースでやってた
確か……『栗山 真』さんでしたっけ?」
「おぉ、そうだ!
私は栗山 真だ!
いったいここは何なんだ?昨日会社から帰宅途中気がついたらここにいたんだが……
周りは草木に覆われてるわ。変な生物に食われそうになるわ
訳がわからん!!
お前何か知ってるんだろ?説明してくれ!!」
「わかった。わかったから声の大きさを控えて下さい。俺一人ならいいが貴方もさっきみたいな生物に襲われてしまいますよ?」
栗山は今までの不安がつのり精神が不安定になっていたがまともな考えが出来ていたため結城の言ってることを理解し『そ、そうだな』と言うと口を閉ざした
「とりあえず、どこか落ち着けるような場所を探すとするか」
「……それならいいところがある。私が今まで隠れていたところだ。ここから数分もしないところにある」
「よし。じゃあそこでゆっくり話すか」
「こっちだ」
栗山の後ろに結城はピッタリつきながら歩いていった
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「ここだ」
栗山の案内に従い結城がついていった場所は草木が上手いこと覆われかまくらみたいになっている場所であった
結城と栗山はその場所に入ると地面に腰かける
「先に行っておくが質問は一つずつ聞いて下さい。
俺は聖徳太子じゃないんで一気に質問は覚えられない」
「あ、あぁ……
わかった」
「じゃあ質問をどうぞ」
「まずここがどこだか知りたい」
栗山は一番気になっていたのかその質問をすぐに言った
「ここはね栗山さん
日本ですよ」
「日本?大人をバカにしているのか!?
こんなところが日本のわけ無いだろう!」
栗山は結城の言ったことがあまりにも信じられなかったのか否定をするように大きく声をあげる
「声を小さくして下さい」
「す、すまん
だが日本では無いだろう?」
「先程は大まかに言い過ぎました。正確に言うとここは『人類が誕生する前の日本』です」
「は?何を言ってるんだ?それなら私たちはタイムスリップしたということか?馬鹿馬鹿しい……」
「なら栗山さんはここをどう思います?
映画舞台?それとも近所の裏山?CG?
わかっている筈だ。ここがそんなものでは無いということが。
貴方も見たでしょ?さっきみたいな生物を」
「だ、だが、しかし……」
「証拠を提示しろと言われると俺も困りますが……
俺も最初はここが日本なのか?と疑った身なので栗山さんの気持ちがわかります。
……でも信じて下さい
ここは日本、、俺もそう教わりました」
「君も教わった?誰にだ?」
「ここでの生きる術を教えてくれた俺の先生です」
「その先生はどこにいるんだ?」
「……先生はもうこの世にはいません
さっきみたいな生物の仲間にやられました」
「……そうか。悪いことを聞いたな
すまない」
「別にいいんで……
他に聞きたいことは?」
「仮にここを日本だとしてさっきみたいな生物はなんだ?
あんなの化石でも見たことが無いぞ」
「先生は『鬼』と呼んでいました」
「『鬼』?
あの角がはえてる鬼か?」
「はい。先生が言うには別に呼び方なんてどうでもよかったらしく一番始めに出会った生物が鬼ぽかったので鬼と言うんだと言ってました」
「な、なるほど……
大まかには事情を理解した
それで……
私たちはなんでここにいるんだ?」
「簡単に言うと鬼を殺す為です」
「なぜ殺す必要がある?ほっといても恐竜やら氷河期やら猿人が殺してくれるだろう?」
「……そんなものじゃ死なないと思います
『鬼』がそんなものに殺られているなら俺達はここに来る必要が無い
そしてこの『鬼』がこのまま存在していれば戦う術を持たない人類はすぐに死んでしまい俺達は産まれてこなくなる
だから俺達は『鬼』を殺さなければならないと先生は言っていました」
「そう言われると辻褄が合うかも知れないが…
ところでなぜ私がここに呼ばれたのだ?
こんなことを言っては悪いかもしれないが他の人でもよかったんじゃないか?
私にする必要性はあったのか?」
「あぁ、それは恐らく偶然でしょう
今までいなくなった人達に共通点は無いですし、
人手が足りなくなった……
だから呼ばれてきたんでしょうね」
「ちょっと待て!『今までいなくなった』?
ということは今までの行方不明者は全てここに来ているのか!?」
「はい。本当にただの行方不明者もいるとおもいますが、95%はこちらに来てるでしょうね」
「なら、探しに行こう!もしかしたら生存者がいるかも「いないです」探しもしないでなぜ言い切れる!?」
「栗山さん
よく聞いて下さいここのシステムは簡単に言いますと
『現代からここに呼ばれる』
↓
『鬼狩る』
↓
『現代に戻る』
↓
『現代から―…』
と言う感じです。俺達は鬼を狩ったら現代に戻れる
この意味わかります?」
「鬼を狩れないなら現代には戻れない……」
「そう。行方不明者が増えているということは現代に帰ってきていない。
すわなち『死』です」
「いや、待て!もしかしたら私みたいにどこかに隠れて暮らしているかもしれない」
「……栗山さん、自分の腕を見てください」
「腕?」
結城に言われた通り栗山は自分の腕を見た
腕には結城と同じ黄緑色のリストバンドがついている
「これがある限り鬼からは逃げられない。このリストバンドは電波を発して鬼を呼んでいるのか鬼の好きな匂いなのか…なにかはわかりませんけどとにかくこれは鬼を引き寄せます
一時は逃げられても数ヶ月も逃げられる確率は0%だ」
それを聞くと栗山は手についてあるリストバンドをはずそうとする
「現代ではとれますがこの場所ではとれませんよ、これは。俺達プロがどんだけやってもとれなかったですし
どうしても取りたいのなら死ねばいいです
自然と無くなりますから。
あぁ、腕を切っても無駄ですよ。瞬きする間に片方の腕に移動してましたから
これは試した人の話です」
「そ、そんなことするか!」
栗山はリストバンドから手を離す
「でもこれは結構便利な物ですよ?」
「どこが便利だ!不幸の源じゃないか!」
「……まぁ、説明するんで聞いて下さい。
このリストバンドは現代にある時は緑色なんですよ」
「緑色?じゃあなぜ今は黄緑なんだ?」
「この黄緑はね鬼の強さを表すんです」
「つ、強さだと?先程より強くて大きいのが何匹もいるのか!?」
「大きくは無いんですけど強いのはうじゃうじゃいます。ちなみに先程の蜘蛛の顔をした鬼は超低級の赤子レベルですね」
「あ、赤子?」
「そう鬼の強さを表す色はこうなってます
緑=自然な状態。ただのリストバンド
黄緑=赤子レベルで知能も低い
黄色=突進や噛みつく以外の攻撃もしてくるようになる
青=狩りにも慣れ敵の弱点や強さなどが理解出来る
紫=黄緑、黄緑、青をまとめあげ集団で狩りに出かけるリーダーのような存在であり知能も高くひとがたであり、飛び道具などを使ってくる
橙=戦闘能力は黄色並みの鬼の強さだが知能が高く罠や小細工、ズル賢さがある
赤=戦闘の熟練者が数人がかりでかかって軽傷以上のケガをしてやっと勝てるレベル。人形で知能も高くこちらの言語も理解でき話せる
黒=出会ったら99%死ぬ
白=死
ということです。俺達はこの色で鬼の強さを区別し狩りにいきます。鬼を倒すことでリストバンドの色が緑色になると現代に帰れます」
「様々な鬼がいるんだな…
ん?よく考えて見るとおかしいじゃないか。お前のいった通りだとその白レベルの鬼がいることをなぜ知っている?その鬼=死、なんだろう?」
「……それは本当です。その白レベルの鬼にあったら死にます
それなのになぜ俺が知っているか?それは一度白レベルの鬼に会ったからですよ」
「お前が言っていることは矛盾しているぞ
お前の言ってる通りならお前は死んでいなくてはならない」
「……俺が生きている理由それは奇跡です」
「奇跡?」
「ここから少し詳しい説明になりますが、ちゃんと聞いて理解して下さい
俺もまだ詳しいことは理解してませんがとりあえず先生が言っていたことを言います
俺達は鬼を狩るためにここに来ていますが、実は俺達は鬼が出たからといっても必ずこの場所に来なくてもいいんです
俺達狩る側は自分の領地、すなわち自分がすんでいる(滞在している)地域もしくは県に遠い未来になるであろう場所に鬼が出たときだけ俺達はそれぞれこの過去の日本に来させられてると先生は言っていました」
「……すまないが私の頭じゃ、よくわからん」
「簡単に言いますと、三重県なら、
三重県になるであろう場所に鬼が出たら三重県に住んでいる(滞在している)『狩る者』達が過去に行き、鬼を狩り現代に戻ってくる
その時、三重県以外にいる人達は三重県に住んでいる人達と一緒に過去に呼ばれることは無く、あくまで三重県に出た鬼は三重県の人達だけが過去に行きその鬼を狩らなければならない
と先生は言ってました
俺も実際試したことがあるのでこれは絶対のはずなんです」
「……はず?」
・・
「そうはずです
この法則が一度だけ破られました
そしてそのおかげで俺は生きているんです」
「……詳しく聞こう」
「一年前…、
白レベルの鬼が出てきました
その当時は先生も生きていて、鬼を狩る人達も沢山いました
あぁ、沢山と言っても滋賀県だけの人数ですよ。
そのときはいつものように狩りをして現代に帰ろうとしていたんですが、鬼の強さを確認するためリストバンドを見ると白に染まっていました
俺達は何もわからずはじめての色の鬼が出てきたことに少し驚きましたが当時俺達は黒レベルの鬼も倒したことがあり白なんか目じゃないと思いいつものように狩りにいきました。辺りをくまなく探した結果見つけたんですその白レベルの鬼を…」
「……それで?」
「俺達はその白レベルを見たとき頭で考えて行動するより先に自然と体が動いていました
俺達はいっせいに逃げたんですよ『こいつには勝てない。いやこいつには勝負などない。あるのは死だけだ』と感じたんでしょうね。
俺達は必死に逃げた
結果その鬼からは逃げられました……というよりその鬼は俺達を追ってきませんでした
俺達は逃げて逃げて逃げて逃げぬいた時とある巨大な洞窟についたんです
リストバンドの力が働いたんでしょうね…
洞窟の中には何百人もの人達がいました…
自分達がみた鬼の情報をかねながら色んな情報交換をするために話しかけてみたところその人達は鬼狩りのプロであり全員黒レベルの鬼は倒したことのある人達だったんですがその人達も俺達と同じで白レベルの鬼を見て洞窟に逃げてきたんです」
「……私には想像がつかない」
「でしょうね。
想像出来ているなら栗山さんは仏以上の精神力を持ってるでしょうね
まぁ、話を続けます。
そして俺達はこれからどうするか先生を中心に話し合いました
話あった結果皆の意見は同じで『現代に戻りたい』でした
皆の心が一つになり始め現代に帰るため白レベルの鬼を倒すための作戦を練っているとその人達の中の一人がふいに言ったんです『この戦いは全員が生きて帰れるかわからない。だからもしものことがあった人達の家族などの面倒を見るために皆の住んでいる場所を言い合わないか?』と
皆はいろいろもめましたが最終的には全員賛成すると皆自分の住んでいる場所を言い始めました
その時に気づいたんです皆住んでいる場所がばらばらだということに……
数えた結果、全都道府県から最低でも5人以上はいました
全員今までそんなことは無かったのでなぜ別々の県から来ているのか白レベルの鬼が何か関係あるのか?
全員がこのことについて考えてると先生が急に言ったんです
『全員で力を合わせろ。一人二人じゃ勝てないが全員でかかれば必ず勝てる
と言う意味だろ!』
まぁ、ただ生きる希望を、勝つ希望を先生は持たせたかったんでしょうね。ほんとのところは今でもわかりませんよ。
俺ですか?俺は先生の言ったこととほぼ同じです
まぁ、そして皆は先生の言葉に納得し『勝てない』と言う気持ちを捨て、皆が覚悟を決めた一時間後、数百人の人数で白レベルの鬼に挑みました」
「そ、それでどうなったのだ?」
「……闘いは三日間寝ずに続きました
その結果俺達は白レベルの鬼を殺しましたよ
数百人の犠牲を払って…」
「……そのときにお前の先生も死んだんだな」
「そうです。先生は立派でした
俺達何百人もいるなかで先生は一番強く皆を守りながら闘い、最後は鬼の渾身の一撃が皆に当たらないようにと自分の体を犠牲にして皆を守り死にました」
「立派な人なんだな
その先生は。」
「ええ。最高の人でした
……でも先生を知っている人物はもう数十人しかいませんけどね
だから生き残っているのは奇跡なんですよ」
「そういうことか……」
「少し俺からも質問いいですか?」
「ん?なんだ?」
「ニュースで見たところ
栗山さんは帰宅する間に行方不明になったと言っていましたが本当ですか?
どこか寄りませんでしたか?
例えば電車に乗って
・・
滋賀のお店に行ったりとか…」
「滋賀なんかに行ってない!いつものように俺は自宅に真っ直ぐ帰るところだった!!」
「絶 対 で す か ?」
栗山は自信を持ち胸をはって言うが結城のただならぬ空気を感じとったのか
「あぁ…、
絶対だと……思う」
先程より小さな声で不安げに言った
「……そうですか
わかりました」
「最後に一つ聞いてもいいか?」
「何です?」
「ここでの生きる術を教えてくれないのか?」
「……うーん、俺はちょっと無理ですかね」
「何故なんだ!?私にも家族はいるんだ!!
頼む!!」
栗山はその場から立ち上がると結城に向かって頭を下げた
「顔を上げてくださいよ!
どんなことされても無理な物は無理です!」
「なぜ無理なんだ…
その理由を教えてくれないか?」
「栗山さんにも生活があるように俺にも生活があります。お互いの時間もそんなにとれないでしょうし俺が教えるにも限界があります
生きる術を学ぶには実践が一番重要になってくるんですが、先程も言った通り鬼が出る場所によって過去に行く人達もそれぞれです。もし実践で教えるとすれば俺はずっと栗山さんが住んでる三重県にいなくちゃならない。そんなの無理だ。逆に栗山さんがずっと滋賀県にいるのにも限界がある。それに同じ県にいたからといって過去にいく人が全員一ヶ所に集まるということも無い
今日のは恐らく偶然であってそう何回もこの偶然が続くとは限らない」
「それなら…
私に死ねというのか?」
「…だから言ってるでしょう。
・・・
俺には無理だと
教えてもらうのは同じ県に住んでいる人達に頼んで下さい
リストバンドの力で巡り会えると思います。皆も同じ境遇なのできっと栗山さんの力になってくれると思いますよ」
「そ、そうか…
そうかそうか
何から何まですまないな…
本当にありがとう!」
「いえ、感謝されるほどのことでは無いので…
あれっ?」
結城の視界に栗山のブレスレットの色が目に入った
「栗山さんブレスレットを見てください」
「ん?どうかしたのか?」
そう言うと栗山は自分のてについているブレスレットを見た
「さっきまでは黄緑だったのに今は緑色になっている…
ということは!?」
「俺達が話している間に誰か別の人が鬼を狩ってくれたんでしょう
とりあえず現代に戻れますよ」
「では、妻に会えるのか!」
「会えますけど…
今帰っても大変でしょうね…
栗山さん行方不明になってるので」
「確か始めにそう言ってたな…
何てマスコミと妻に言おうか……」
「それは適当に嘘言うしか無いでしょうね…
ほんとのことを言ったら病院に連れていかれるでしょうし」
「そうだな……」
「そろそろ現代に戻ると思います。
またどこかで会いましょう」
「あぁ、そうだな」
「次、会うときは
・・・・・・・・・・
ある程度使えるようになっていて下さいね」
「はっ…?なん―…」
栗山が結城の言葉が引っ掛かり尋ねようとしたところ結城が目の前から消えそして自分の視界も暗くなった
★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆
「あー疲れた」
部屋に突如結城の姿が表れる。結城は持っていた木刀をクローゼットの奥にしまうと手についてあるリストバンドを外し時計の横に置く。
その時ついでに時間を見たところ、22時48分と時計には表示されていた
「俺の時間が…」
結城は肩を下ろしとぼとぼとリビングに降り夕食を食べるとすぐに部屋に戻り寝てしまった。
ピピピピピピピピピ
いつもの時間にアラーム機能がついた携帯が鳴る
結城は手探りで携帯を探しアラームを切ると制服に着替えリビングに降りていった
「…おはよ」
「あぁ、結城おはよう!
ビッグニュースよ!」
「…何が?」
「昨日行方不明となった『栗山 真』さんが昨日の夜中にひよっこり姿を表したそうよ!!
行方不明になって帰って来たなんてはじめてじゃない!」
「…あぁ、そう」
「『栗山 真』の証言によると帰宅途中何者かに背後から襲われ監禁されていた時にとある青年が助けにきてくれて監禁場所から逃げ出し自宅に帰れたらしいわよ!!
とても勇気のある青年だわ~
結城もこの青年の勇気を見習いなさいよ」
「…おもんないわ(俺自身から勇気を学べばいいんだな)」
「ギャグ違う!」
「あーそう。それより朝飯くれ」
「パンでいいかしら?」
「うん…(切り替え早っ!)」
この後結城は朝食を食べるといつものように学校に通うのであった